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ある日どこかで Somewhere in Time 1980

ある日どこかで
Somewhere in Time
(アメリカ 1980)

[製作] スティーヴン・デュッチ/レイ・スターク/スティーヴ・ビッケル
[監督] ヤノット・シュワルツ
[原作] リチャード・マシソン
[脚本] リチャード・マシソン
[撮影] イシドール・マンコフスキー
[音楽] ジョン・バリー
[ジャンル] ファンタジー/恋愛
[受賞] SF&ファンタジー&ホラー映画アカデミー賞 衣装賞/ファンタジー映画賞/音楽賞

キャスト

クリストファー・リーヴ
(リチャード・コリアー)

ジェーン・シーモア
(エリーズ・マッケナ)

クリストファー・プラマー
(ウィリアム・フォーセット・ロビンソン)

テレサ・ライト
(ローラ・ロバーツ)

ビル・アーウィン (アーサー)
ジョージ・ヴォスコヴェック (Dr.ジェラルド・フィニー)
スーザン・フレンチ (老エリーズ)
ジョン・アルヴィン (アーサーの父)
エドラ・ゲイル (ジュヌヴィエーヴ)



概要

『ある日どこかで』(Somewhere in Time)は、1980年公開のロマンティック・ファンタジー映画。監督はヤノット・シュワルツ、原作はリチャード・マシスンの小説『時の彼方の再会(原題:Bid Time Return)』。主演はクリストファー・リーヴとジェーン・シーモア。

時を超えて結ばれる愛を描く物語で、甘美な音楽と幻想的な映像、そして切ないラストで熱狂的なファンを持つカルト的名作。主題曲はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、そしてジョン・バリーの美しいオリジナルスコアでも知られる。


ストーリー

劇作家を目指す青年リチャード・コリアー(クリストファー・リーヴ)は、初演を終えた夜、老婦人に呼び止められ「戻ってきて」とつぶやかれる。

数年後、心に引っかかっていたその言葉の意味を探るうちに、グランド・ホテルで偶然目にした1912年の女性の写真に強く惹かれる。その女性は、かつて名女優と呼ばれたエリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)で、彼女こそ、あの夜の老婦人だった。

リチャードは独学で自己催眠によるタイムトラベルを試み、見事に1912年のグランド・ホテルへ移動。舞台に立つ直前のエリーズと出会い、二人は時代を越えた恋に落ちる。しかし、エリーズの支配的なマネージャーロビンソン(クリストファー・プラマー)は、リチャードが彼女の将来を狂わせると確信し、二人の仲を引き裂こうと画策する。

それでもリチャードとエリーズはお互いの想いを深め合い、一夜を共にする。だが翌朝、リチャードがうっかり現代のコインをポケットから出してしまい、精神が現在へ引き戻されてしまう。再び過去に戻ることは叶わず、リチャードはエリーズを失った絶望の中でやつれていき、やがて静かに息を引き取る。

そしてラスト、リチャードとエリーズの魂が時を超えて再び結ばれる様子が描かれ、永遠の愛の象徴として幕を閉じる。

エピソード

ベストセラー作家が脚本担当
原作者リチャード・マシスン自身が脚本を執筆。映画化に強いこだわりを持ち、ラストシーンにも自ら立ち会った。

クリストファー・リーヴの情熱
『スーパーマン』のイメージを脱却したいと強く願い、本作に自ら出演を希望した。

リーヴとシーモア、息ぴったり
撮影中、リーヴとシーモアはとても仲が良く、互いにリスペクトし合う関係だった。キスシーンも自然な流れで撮れたという。

撮影地は実在のホテル
舞台となったグランド・ホテルは、今もミシガン州マキノー島に現存し、映画ファンの聖地に。

撮影時、ホテルは営業中だった
ホテルが実際に営業している期間に合わせて撮影が行われ、観光客がいる中で撮る工夫が必要だった。

スコアの力が絶大
作曲はジョン・バリー。完成した音楽を聴いた編集チームは「涙なしでは作業できなかった」と語っている。

ラフマニノフで泣かせる
使用されたクラシック曲「ピアノ協奏曲第2番」は、クリストファー・リーヴが提案したという説もある。

シーモアの衣装は一級品
衣装デザイナーが当時の資料をもとに忠実に再現。オードリー・ヘプバーンに衣装提供したデザイナーも参加。

ロケ中に悪天候で中断
湖沿いのシーンでは天候が安定せず、何度も撮影が中断。撮り直しで時間がかかった。

鏡のシーンがこだわり
リーヴが自己催眠で過去に飛ぶシーンは、鏡を多用した視覚演出に時間をかけた印象的な場面。

マシスンがカメオ出演
原作者のマシスンはホテルのゲスト役でこっそり登場している。

劇中の肖像写真は撮影用に特注
エリーズのモノクロ肖像写真は、画家がジェーン・シーモアのポートレートを元に描き起こした一点もの。

毎年イベントが開催
熱心なファンにより「ある日どこかでの会」が発足。グランド・ホテルで年に一度、衣装を着て集まるイベントが開かれている。

リーヴの思い出の作品
のちにクリストファー・リーヴが「スーパーマンよりも心に残っている作品」と語っていた貴重な一本。

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