フリントストーン モダン石器時代
The Flintstones
(アメリカ 1994)
[製作総指揮] ジョゼフ・バーベラ/ウィリアム・ハンナ/キャスリーン・ケネディ/デヴィッド・カーシュナー/ジェラルド・R・モレン/スティーヴン・スピルバーグ
[製作] ブルース・コーエン/コリン・ウィルソン
[監督] ブライアン・レヴァント
[脚本] トム・S・パーカー/ジム・ジェニウェイン/スティーヴン・E・デ・スーザ
[撮影] ディーン・カンディ
[音楽] デヴィッド・ニューマン
[ジャンル] コメディ
[シリーズ]
フリントストーン(1994)
フリントストーン2 ビバ・ロック・ベガス(2000)
キャスト

ジョン・グッドマン
(フレッド・フリントストーン)

エリザベス・パーキンス
(ウィルマ・フリントストーン)

リック・モラニス
(バーニー・ラブル)

ロージー・オドネル
(ベティ・ラブル)

カイル・マクラクラン
(クリフ・ヴァンダーケイヴ)

ハル・ベリー
(シャロン・ストーン)

エリザベス・テイラー
(パール・スラッグフープル)
ダン・フロレク (スレート社長)
リチャード・モール (ホーギー)

サム・ライミ
(クリフ役の役者)
ストーリー
舞台は恐竜と人間が共生する石器時代の町、ベッドロック。スレート石材会社に勤めるフレッド・フリントストーン(ジョン・グッドマン)は、親友バーニー・ラブル(リック・モラニス)から受けた恩返しをきっかけに、会社の副社長昇進試験を受けることになった。バーニーは、子供に恵まれず養子縁組を希望していた自分たち夫婦に、フレッドが貯金を貸してくれたことに深く感謝しており、試験の解答用紙を自分のものとすり替えて、フレッドを合格させた。
副社長に昇進したフレッドは、妻のウィルマ(エリザベス・パーキンス)と共に贅沢な生活に溺れ、自分を助けてくれたバーニーが不合格となり解雇されたことにも気づかぬまま、高慢な態度を取るようになる。しかし、この昇進は、邪悪な重役クリフ(カイル・マクラクラン)と秘書シャロン(ハル・ベリー)による陰謀であった。彼らはフレッドを「スケープゴート」として利用し、会社の資金を横領した罪を彼に着せようと画策していた。
陰謀に気づいたときには、フレッドは親友バーニーとの仲も険悪になり、家族からも愛想を尽かされる窮地に立たされていた。さらに、クリフの手によってフレッドとバーニーの子供たちが誘拐される事態へと発展する。フレッドは自らの過ちを認め、バーニーと協力してクリフの野望を打ち砕くために立ち上がった。激しい混乱の中、フレッドは石器時代の新技術である「コンクリート」を偶然発明し、事件を解決に導くとともに、再び家族や友人との平和な日常を取り戻した。
エピソード・背景
- 圧倒的なビジュアル再現
アニメの世界観を実写化するため、膨大な予算を投じて巨大なベッドロックの町が建設されました。恐竜の重機や岩でできた車など、細部にわたる造形は視覚的にも高い評価を得ています。 - 豪華なカメオ出演
本作には、往年の映画スターであるエリザベス・テイラーがフレッドの義母役で出演しており、これが彼女の劇場映画における遺作となりました。 - ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップ
恐竜や動物型のアプライアンス(道具)たちの造形は、ジム・ヘンソンの工房が担当しました。アニマトロニクス技術を駆使し、表情豊かな石器時代の生物たちが再現されています。 - 脚本家の多さ
クレジットには数名の名前が並んでいますが、実際には30人以上の脚本家がリライトに関わったと言われており、その混乱した制作背景がゴールデンラズベリー賞の最低脚本賞受賞の一因とも指摘されました。 - キャスティングの妙
主演のジョン・グッドマンは、アニメ版のキャラクターに外見が酷似していることから、企画当初からファンや制作者の間で本命視されていました。 - 興行的な成功
批評家からの評価は分かれたものの、全米で1億3千万ドル、全世界で3億4千万ドルを超える大ヒットを記録し、1994年の年間興行収入ランキングの上位に食い込みました。
まとめ:作品が描いたもの
本作は、1960年代のアメリカ中産階級の家庭像を石器時代に投影した原作の魅力を、最新のVFXと巨大なセットで現代に蘇らせました。物語の根底には「富や名声よりも、友情と家族が大切である」という極めてオーソドックスな教訓が流れており、大人から子供まで楽しめるファミリー映画として構築されています。
社会風刺的な側面こそ薄まったものの、アニメのイメージを損なうことなく実写化したその手腕は、後の多くのアニメ実写化作品に影響を与えました。エリザベス・テイラーの出演や、精巧なアニマトロニクスなど、1990年代ハリウッドの底力を感じさせるエンターテインメント作品と言えるでしょう。


