ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
Mission: Impossible – Ghost Protocol
(アメリカ・アラブ首長国連邦・ロシア・カナダ・チェコ・インド 2011)
[製作総指揮] ジェフリー・チェルノフ/デヴィッド・エリソン/ダナ・ゴールドバーグ/ポール・シュウェイク
[製作] JJエイブラムス/ジョシュ・アペルバウム/ブライアン・バーク/トム・クルーズ/トミー・ハーパー/デヴィッド・ミンコウスキー/アンドレ・ネメック/タブレズ・ヌーラニ/ルカ・パラセルス/トム・C・ペイツマン/ベン・ローゼンブラット/プラベシュ・サハニ/ユーリー・サプロノフ/エフゲニー・サヴォスティヤノフ/ティム・スマイス/マシュー・スティルマン
[監督] ブラッド・バード
[原作] ブルース・ゲラー
[脚本] ジョシュ・アペルバウム/アンドレ・ネメック
[撮影] ロバート・エルスウィット
[音楽] マイケル・ジアッキーノ
[ジャンル] アクション/アドベンチャー/スリラー
[シリーズ]
ミッション・インポッシブル(1996)
M:I-2(2000年)
M:i:III(2006年)
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年)
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015年)
ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年)
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年)
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO(2025年)
キャスト

トム・クルーズ
(イーサン・ハント)
ポーラ・パットン (ジェーン)
サイモン・ペグ (ベンジー)

ジェレミー・レナー
(ブラント)
ミカエル・ニクヴィスト (ヘンドリックス)
ウラジミール・マシュコフ (シドロフ)
サミュエル・エーデルマン (ウィストロム)
イヴァン・シュヴェドフ (レオニード・リゼンカー)
アニル・カプール (ブリジ・ナス)
レア・セドゥ (サビーヌ・モロー)
ジョシュ・ホロウェイ (ハナウェイ)
パベル・クリズ (マレク・ステファンスキ)
ミラージュ・グルビッチ (ボグダン)

ヴィング・レイムス
(ルーサー・スティッケル)
ミシェル・モナハン (ジュリア)
概要
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(Mission: Impossible – Ghost Protocol)は、トム・クルーズ主演のスパイアクション映画シリーズ第4作目。監督はブラッド・バード(『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』)。IMF(Impossible Mission Force)が「ゴースト・プロトコル」として政府から見放されながらも、核戦争を防ぐために世界を飛び回る。圧倒的なスケールのアクションと実際のロケ撮影が話題となり、特にドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」での命懸けのスタントは映画史に残る名シーンとなった。
ストーリー
IMFエージェントのトレヴァー・ハナウェイ(ジョシュ・ホロウェイ)が、核ミサイルの起動コードを持つ美貌の暗殺者サビーヌ・モロー(レア・セドゥ)に殺害される。一方、イーサン・ハント(トム・クルーズ)はロシアの刑務所に収監されていたが、IMFの分析官ウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)らの手引きで脱出。新たな任務を受け、ロシアのクレムリンで「コバルト」と呼ばれる正体不明の敵の情報を探るが、突如爆発が発生し、IMFはテロの黒幕として疑われる。
アメリカ政府はIMFを切り捨てる「ゴースト・プロトコル」を発動。イーサンは、分析官ブラント、技術専門家ベンジー・ダン(サイモン・ペグ)、ハナウェイの恋人だったジェーン・カーター(ポーラ・パットン)と共に、独自に「コバルト」の正体を追うことになる。
コバルトの正体は、核戦争を引き起こそうとするスウェーデンの狂信的科学者クルツ・ヘンドリクス(ミカエル・ニクヴィスト)。彼が持つ核ミサイル発射コードを奪還するため、イーサンはドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」に潜入。ガラス外壁を素手でよじ登る決死のスタントでデータを盗み出そうとするが、モローの妨害に遭う。
その後、ミッションはインド・ムンバイへと移り、ヘンドリクスはついに核ミサイルを発射。イーサンは駐車場のリフトを駆け上がりながら、最後の決死の戦いを繰り広げ、ギリギリのところでミサイルの起動を停止。IMFの汚名は晴れ、新たなミッションへと向かうこととなる。
エピソード
トム・クルーズの「ブルジュ・ハリファ」実際のスタント
高さ828mの世界最高層ビル「ブルジュ・ハリファ」での命懸けの壁面登りは、実際にクルーズ自身が行った。
特殊装備のグローブが機能しない演出
撮影では、あえてグローブが作動しなくなる設定を追加し、スリルを高めた。
ジェレミー・レナーの登場
新キャラのブラント役には『アベンジャーズ』のホークアイ役で知られるジェレミー・レナーが起用され、新たな後継者の可能性も示唆された。
監督ブラッド・バードの実写映画デビュー作
それまでアニメ映画の監督として知られていたバードが、初めて実写作品を手掛けた。
レア・セドゥの悪役
『007』シリーズにも出演するレア・セドゥが冷酷な暗殺者サビーヌ・モローを演じ、印象的な存在感を放った。
サイモン・ペグの活躍
前作で端役だったベンジーが、本作で正式にIMFチームの一員として登場し、ユーモア担当として活躍。
核ミサイル発射のリアリティ
ミサイルの発射プロセスは、実際の核兵器システムを参考にリアルに描かれた。
インドのボリウッド風舞台
インド・ムンバイの派手なパーティーシーンは、ハリウッドとボリウッドの融合を意識。
本物のロケ地使用
ドバイ、モスクワ、ムンバイなど、すべて本物のロケ地で撮影。
監督のアニメ的演出
監督のアニメ映画の経験が活かされ、シーンの構図や動きにダイナミックなアニメ的演出が取り入れられた。
ブルジュ・ハリファ撮影の裏側
クルーズは特殊ワイヤーのみで支えられ、強風と熱に耐えながら何度も撮影を行った。
カーチェイスの工夫
砂嵐の中のカーチェイスは実際の砂とCGを組み合わせた演出。
敵役の狂信的科学者
核戦争を正当化するヘンドリクスは、冷戦時代の思想を反映したキャラクター。
実際の刑務所ロケ
イーサンの脱獄シーンは、実際の刑務所を使用して撮影。
バイオメトリック技術の使用
偽装装置やセキュリティ突破のシーンには、実際に開発中のバイオメトリック技術を参考にした。
トム・クルーズの手作り爆弾シーン
彼が即席で作る爆弾のシーンは、実際に軍で使われる手法をベースにしている。
本作のヒットで続編が決定
大成功を収めたため、続編『ローグ・ネイション』の製作が決定。
興行収入の大記録
6億9400万ドルの世界興行収入を記録し、シリーズ最大のヒット作となった。
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