PR

[女優] ジョーン・クロフォード Joan Crawford  出演作品一覧|プロフィール|エピソード

ローレライ@洋画愛好家をフォローする

ジョーン・クロフォード
Joan Crawford

1904年3月23日、アメリカ・テキサス・サンアントニオ生まれ。
1977年5月10日死去(ガン)。享年73歳。
19歳の時、ダンス大会で優勝し、ダンサーを目指しレヴュー劇団に入る。
MGMに認められ、23歳の時「美人帝国」でデビュー。
「踊る娘達」で人気を得、「雨」の成功で大スターに。
クラーク・ゲーブルと交際した。
ダグラス・フェアバンクス・ジュニアと離婚。
ペプシコ社長夫人になるが、死別し未亡人となり、副社長に就任。
死後、養女から児童虐待を公表され、映画化された(「愛と憎しみの伝説」)。

今回ご紹介するのは、無声映画時代のフラッパー・ガールから出発し、不屈の闘志とたゆまぬ自己改革によってハリウッドの頂点へ登りつめた究極のスター、ジョーン・クロフォードです。

彼女は、大きな瞳と力強い眉、そして時代に合わせて変化し続けた洗練されたスタイルで、数十年にわたり銀幕の第一線に君臨しました。貧しい境遇から自らの力で運命を切り拓いた彼女の生き様は、当時のアメリカン・ドリームそのものであり、多くの女性たちの希望の光でもありました。

中堅期に「興行界の毒薬」と蔑まれる逆境を味わいながらも、『ミルドレッド・ピアース』で見事なカムバックを果たしオスカーを手にした執念は、まさにプロフェッショナルとしての矜持の塊。強烈な個性と圧倒的なスターのオーラを放ち続けた、ハリウッド黄金期を象徴する偉大な女優です。


鋼の意志と、燃えるような眼差し。ジョーン・クロフォード、不屈の銀幕女王

ジョーン・クロフォードの魅力は、カメラを射抜くような強烈な視線と、どんな役柄にも自身の「生」を投影させる凄まじいまでのエネルギーにあります。

彼女は、ダンスホールの踊り子から始まり、都会的で洗練された令嬢、そして苦難に立ち向かう働く母親まで、観客が求める理想の女性像を完璧に演じ分けました。スタジオが彼女を型にはめようとしても、彼女は常に自らをアップデートし、ファンとの絆を何よりも大切にしながら、自らの地位を守り抜きました。徹底した自己管理と完璧主義に裏打ちされたその立ち振る舞いは、銀幕の中に永遠の華やかさと、時に身を震わせるような緊迫感をもたらしたのです。


✦ PROFILE & BACKGROUND

  • 本名:ルシル・フェイ・ルスール
  • 生涯:1904年3月23日 ~ 1977年5月10日(享年73歳)
  • 出身:アメリカ・テキサス州サンアントニオ
  • 背景:貧困家庭に育ち、洗濯屋やウェイトレスをしながらダンスを学び、ブロードウェイを経てMGMと契約。ファン投票によって「ジョーン・クロフォード」という芸名が決定されました。
  • 功績:1945年に『ミルドレッド・ピアース』でアカデミー主演女優賞を受賞。サイレント、トーキー、そしてテレビ時代まで、50年以上にわたりスターであり続けたそのキャリアは、ハリウッド史上でも稀有な成功例です。


🏆 主な受賞リスト

部門対象作
1945アカデミー賞主演女優賞ミルドレッド・ピアース
1947アカデミー賞主演女優賞(ノミネート)失われた心
1952アカデミー賞主演女優賞(ノミネート)突然の恐怖
1970セシル・B・デミル賞ゴールデングローブ賞特別賞映画界への多大なる貢献

1. 栄光のカムバック:ミルドレッド・ピアース

ジョーンのキャリアにおける最大の転換点となった、不朽のフィルム・ノワールです。娘のために身を粉にして働き、レストラン経営者として成功しながらも、報われない母の愛と悲劇に翻弄される女性を熱演しました。

MGMを離れ、崖っぷちの状態で臨んだこの作品で、彼女は「過去のスター」という世評を自らの実力で粉砕。重厚で繊細な演技は批評家を唸らせ、見事にアカデミー主演女優賞を手にしました。彼女の不屈の精神がキャラクターと完璧にシンクロした、魂の一作です。

2. 都会的エレガンスの極み:グランド・ホテル

MGMの看板スターたちが顔を揃えた、映画史上初のオールスター映画です。ジョーンは、野心に燃えながらも孤独を抱える速記者フラムシェンを演じました。

グレタ・ガルボやジョン・バリモアといった並み居る巨星たちを相手に、彼女は若々しい感性と洗練された美しさで独自の輝きを放ち、実力派スターとしての地位を不動のものにしました。彼女の持つ現代的な知性が、作品に瑞々しいリアリティを与えています。

3. 女たちの激突:ザ・ウィメン

登場人物が全員女性という異色作において、ジョーンは他人の夫を略奪する冷酷な香水売りクリスタルを演じました。

普段の「共感を得るヒロイン」というイメージを捨て去り、野心的で計算高い悪女を心底楽しそうに怪演。ノーマ・シアラーらとの火花を散らすような台詞の応酬は圧巻で、彼女がコメディ的な間合いや、人間の負の側面を演じることにも長けていたことを証明しました。

4. 恐怖と執念の共演:何がジェーンに起ったか?

晩年の代表作であり、永遠のライバル、ベティ・デイヴィスと最初で最後の共演を果たした伝説的なサイコスリラーです。車椅子生活を送るかつてのスター、ブランチを演じ、狂気に走る妹ジェーン(デイヴィス)に追い詰められていく恐怖を静かに表現しました。

デイヴィスの派手な怪演に対し、ジョーンは抑制の効いた演技で対抗。二人の間に流れる本物の緊張感が映画に凄まじい緊迫感を与え、新境地を開拓するとともに、世界的な大ヒットを記録しました。

5. 最後の輝き:突然の恐怖

自身がプロデューサーも兼任し、並々ならぬ熱意を注いだサスペンスの傑作です。自分を殺そうとする夫の計画を知ってしまった劇作家を演じ、言葉を発さずに「表情」だけで恐怖を伝える圧巻のパントマイム的な演技を披露しました。

この作品で3度目のアカデミー賞ノミネートを果たし、彼女がいかに時代の流行を読み、観客を驚かせる術を心得ていたかを世に知らしめました。スターとしてのプライドと、表現者としての執念が結実した一作です。


📜 ジョーン・クロフォードを巡る知られざるエピソード集

1. ファンへの徹底した献身

ジョーンは、ファンこそが自分をスターにしてくれた恩人であると信じ、毎日届く大量のファンレターに、自らブルーのインクで返信を書くことを生涯の習慣にしていました。署名だけでなく一言添えるその誠実さは、彼女の強固な支持層を支える礎となり、「ファンを大切にするスター」の鑑として語り継がれています。

2. 「興行界の毒薬」からの脱出

1938年、彼女は映画館主たちから「出演させると客が入らない(興行界の毒薬)」という不名誉なレッテルを貼られました。並のスターなら引退を考える状況でしたが、彼女はこれを逆境と捉え、あえてこれまでのイメージを壊す役柄に挑戦。数年後、オスカーを手にしてその評価を完全に逆転させたエピソードは、彼女の強靭な精神力を象徴しています。

3. ベティ・デイヴィスとの「世紀の確執」

同じスタジオでトップを争ったベティ・デイヴィスとは、私生活でも仕事でも激しいライバル関係にありました。二人の反目は有名なエピソードに事欠きませんが、ジョーンは常に「プロフェッショナルなライバル」としてベティを意識し、その存在があったからこそ、自分を磨き続けることができたとも言えます。

4. ペプシコ重役としての顔

4番目の夫であるペプシコ会長アルフレッド・スティールの死後、彼女は女性として初めて同社の取締役に就任しました。単なる名誉職ではなく、世界中を飛び回って精力的にプロモーション活動を行い、ビジネスウーマンとしても多大な成功を収めました。銀幕を離れても、彼女は「女王」としての手腕を発揮したのです。

5. 清潔への執着と「針金ハンガー」

彼女は極度の潔癖症として知られ、ホテルに泊まる際も自ら部屋を掃除するほどでした。後に養女クリスティーナが書いた告発本『親愛なる母(マミー・ディアレスト)』での「針金ハンガーを貧しさと堕落の象徴として激しく嫌悪し、衣装を傷める安物を使うことを娘に固く禁じた」エピソードは、彼女の完璧主義が歪んだ形で世に出たものでしたが、それほどまでに彼女は自分の環境を完璧にコントロールしようとしていたのです。

6. 孤独な幕引きと誇り

晩年、病に冒され、彼女は自分の衰えた姿をファンに見せることを拒み、公の場から姿を消しました。1977年、マンハッタンの自宅で静かに息を引き取った際、彼女は最期までスターとしての品位を保とうとしていました。自らを作り上げ、演じ続け、そして守り抜いたその人生は、まさにハリウッドが生んだ最大のドラマそのものでした。

7. スター同士の華麗なる恋愛遍歴

ジョーンの私生活は、まさに銀幕を地で行く華やかなものでした。1929年には、当時絶大な人気を誇ったダグラス・フェアバンクス・ジュニアと結婚。ハリウッドのロイヤル・カップルとして注目を浴びました。その後、1935年には端正な演技派スター、フランチョット・トーンと再婚。彼との生活を通じて、ジョーンは自身の演技にさらなる知性と深みを取り入れていきました。スター同士の結婚と別れを繰り返しながらも、常に自らを高めようとする姿勢は変わりませんでした。


📝 まとめ:鋼の意志で輝き続けた映画人生

ジョーン・クロフォードは、自らの肉体と精神を研ぎ澄ませ、ハリウッドという冷酷な戦場で半世紀以上にわたり勝利し続けた女優でした。

その歩みは、観客の期待に応えるために自らを絶えず更新し、逆境を糧に変えていく壮絶な自己変革のプロセスでもありました。現場では常にプロフェッショナルな姿勢を貫き、自らのパブリックイメージを徹底的に管理しながら、どんな困難な時代にあっても「スター」であることを一度も手放しませんでした。

73歳で幕を閉じたその生涯は、銀幕で見せた燃えるような眼差しと、自らの道を自らの力で切り拓いた、ひとつの強固で完成された俳優としての映画人生でした。


[出演作品]

1925   21歳

夜の女     Lady of the Night
Proud Flesh
モダン結婚     A Slave of Fashion


美人帝国     Pretty Ladies
サークル     The Circle
海軍士官候補生     The Midshipman
The Exquisite Sinner



The Only Thing
古着屋クーガン     Old Clothes
三人の踊子     Sally, Irene and Mary

1926   22歳

初陣ハリー     Tramp, Tramp, Tramp
踊る英雄     The Boob
巴里     Paris

1927   23歳

荒野の勝利者     Winners of the Wilderness
The Taxi Dancer
The Understanding Heart
知られぬ人     The Unknown
密輸入者の恋     Twelve Miles Out
Spring Fever

1928   24歳

West Point
en:The Law of the Range
ローズ・マリー     Rose-Marie
シンガポール     Across to Singapore
四つの壁     Four Walls
踊る娘達     Our Dancing Daughters
Dream of Love

1929   25歳

若殿頑張る     The Duke Steps Out
Our Modern Maidens
ハリウッド・レヴィユー     The Hollywood Revue of 1929
花嫁修業     Untamed

1930   26歳

デパートの横顔     Our Blushing Brides
モンタナの月     Montana Moon
暴露戦術     Paid

1931   27歳

暗黒街に踊る     Dance, Fools, Dance
Complete Surrender
笑ふ罪人     Laughing Sinners


1932   28歳

令嬢殺人事件     Letty Lynton
グランド・ホテル     Grand Hotel



1933   29歳



1934   30歳

蛍の光     Sadie McKee



1935   31歳

男子牽制     No More Ladies
私の行状記     I Live My Life

1936   32歳

豪華一代娘     The Gorgeous Hussy
空駆ける恋     Love on the Run

1937   33歳

花嫁は紅衣装     The Bride Wore Red
真珠と未亡人     The Last of Mrs. Cheyney

1938   34歳

Mannequin
The Shining Hour

1939   35歳

Ice Follies of 1939
ザ・ウィメン     The Women

1940   36歳

Strange Cargo
Susan and God

1941   37歳

女の顔     A Woman’s Face
When Ladies Meet

1942   38歳

The All Kissed the Bride


1943   39歳

Above Suspicion

1944   40歳




1945   41歳

ミルドレッド・ピアース     Mildred Pierce

  アカデミー賞主演女優賞

1946   42歳


1947   43歳


1948   44歳

哀しみの恋     Daisy Kenyon

1949   45歳

美しさ故に     Flamingo Road
It’s a Great Feeling

1950   46歳

悪党は泣かない     The Damned Don’t Cry!
ハリエット・クレイグ     Harriet Craig

1951   47歳

Goodbye, My Fancy

1952   48歳

This Woman is Dangerous


1953   49歳

Torch Song

1954   50歳


1955   51歳

Female on the Beach
Queen Bee

1956   52歳

枯葉     Autumn Leaves

1957   53歳

光は愛とともに     The Story of Esther Costello

1959   55歳

大都会の女たち     The Best of Everything
The Joan Crawford Show  (TV)

1962   58歳

何がジェーンに起ったか?     What Ever Happened to Baby Jane?


1963   59歳

The Caretakers

1964   60歳

血だらけの惨劇

1965   61歳

I Saw What You Did

1967   63歳


1969   65歳

四次元への招待     Night Gallery  (TV)

1970   66歳

地底の原始人 キングゴリラ     Trog

タイトルとURLをコピーしました