[監督]　スパイク・リー　Spike Lee

スパイク・リー
Spike Lee

1957年3月20日、アメリカ・ジョージア・アトランタ生まれ。
本名シェルトン・ジャクソン・リー。
身長165cm。
「ドゥ・ザ・ライト・シング」で認められる。

スパイク・リー（本名：シェルトン・ジャクソン・リー）は、1957年3月20日、ジョージア州アトランタで生まれた。彼は映画監督、プロデューサー、脚本家、俳優として知られ、作品を通じて人種差別や社会問題を鋭く描くことで評価されている。彼の映画制作会社「40エーカー・アンド・ア・ミュール・フィルムワークス」は、1983年以降、多数の映画を世に送り出している。

父親のウィリアム・ジェームス・エドワーズ・リー三世（通称ビル・リー）はジャズ・ミュージシャンであり、母親のジャクリーン・シェルトンは教師であり作家でもあった。幼少期に家族とともにニューヨークのブルックリンに移り住み、母親から「スパイク」という愛称を付けられた。父ビル・リーは、スパイクの初期の作品で音楽を担当しており、例えば『モ’・ベター・ブルース』では音楽を手掛け、さらに劇中で花嫁の父親役として出演している。この花嫁役を演じたのは、スパイクの実妹であるジョイ・リーである。また、母方の祖母であるジミー・シェルトンは、1929年にスペルマン・カレッジを卒業しており、スパイクが1986年に初の長編映画『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』を製作する際、資金面で大きな支援を行った。

リーは、ブルックリンのジョン・デューイ高校を卒業後、アトランタのモアハウス大学で学び、在学中に最初の作品『ラスト・ハッスル・イン・ブルックリン』を製作した。さらに、クラーク・アトランタ大学で映画のコースを履修し、モアハウス大学でマスコミ学の学士号を取得した。その後、ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・アートに進学し、1982年にファインアーツの修士号を取得。大学院修了課題として製作した映画『ジョーズ・バーバー・ショップ』は、学生作品として初めてリンカーン・センターのニュー・ディレクター・ニュー・フィルム・フェスティバルに出品され、学生アカデミー賞でも大賞を受賞した。1985年、初の商業映画『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』を製作。予算16万ドル、公開期間2週間という制約の中、1986年の公開時には700万ドルを超える興行成績を収め、スパイクの知名度は急上昇した。その後も、『スクール・デイズ』（1988年）や『ドゥ・ザ・ライト・シング』（1989年）などの作品で高い評価を得て、黒人監督としての地位を確立した。