華麗なるギャツビー
The Great Gatsby
(アメリカ 1974)
[製作] デヴィッド・メリック
[監督] ジャック・クレイトン
[原作] F・スコット・フィッツジェラルド
[脚本] フランシス・フォード・コッポラ
[撮影] ダグラス・スローカム
[音楽] ネルソン・リドル
[ジャンル] ドラマ
[受賞]
アカデミー賞 衣装デザイン賞/オリジナル歌曲賞
英国アカデミー賞 美術監督賞/撮影賞/衣装デザイン賞
ゴールデン・グローブ賞 助演女優賞(カレン・ブラック)
キャスト
ロバート・レッドフォード
(ジェイ・ギャツビー)
ミア・ファロー
(デイジー・ブキャナン)
ブルース・ダーン
(トム・ブキャナン)
カレン・ブラック
(マートル・ウィルソン)
スコット・ウィルソン
(ジョージ・ウィルソン)
サム・ウォーターストン
(ニック・キャラウェイ)
ロイス・チャイルズ (ジョーダン・ベイカー)
エドワード・ハーマン
(クリップスプリンガー)
ハワード・ダ・シルヴァ (ウルフシャイム)
ロバーツ・ブロッサム (ガッツ)
エドワード・ハーマン
(クリップスプリンガー)
アーサー・ヒューズ (ダグ)
キャスリン・リー・スコット (キャサリン)
パッツィ・ケンジット
(パメラ・ブキャナン)
ヴィンセント・シアヴェリ
(痩せた男)
概要
『華麗なるギャツビー』は、F・スコット・フィッツジェラルドの同名小説を原作としたドラマ映画。
ジャック・クレイトンが監督を務め、脚本をフランシス・フォード・コッポラが手掛けた。主演はロバート・レッドフォードとミア・ファロー。
1920年代のアメリカ、いわゆる「ジャズ・エイジ」を背景に、愛、夢、そして失われたものへの渇望を描く。
ストーリー
物語は1920年代、アメリカ東海岸のロングアイランドが舞台。若い証券マンのニック・キャラウェイ(サム・ウォーターストン)は、裕福な人々が暮らすウエストエッグの豪邸地帯に越してくる。彼の隣人であるジェイ・ギャツビー(ロバート・レッドフォード)は謎めいた大富豪で、夜ごと豪華なパーティーを開いていた。
ニックはギャツビーと親しくなり、彼の過去と現在の想いを知る。ギャツビーはかつて愛した女性デイジー・ブキャナン(ミア・ファロー)に再び会いたい一心で、この地に豪邸を建て、贅を尽くした生活を送っているのだ。デイジーは今、裕福だが傲慢なトム・ブキャナン(ブルース・ダーン)の妻として暮らしている。
ギャツビーとデイジーはニックの助けで再会し、二人の間には再び情熱が蘇る。しかし、トムの存在や、ギャツビーの財産が不正に築かれたものであるという噂が、二人の関係に影を落とす。
物語が進むにつれ、ギャツビーの純粋な夢と現実のギャップ、そして1920年代アメリカ社会の虚栄が浮き彫りになる。恋と夢、階級社会が交錯する中で、全員の運命が大きく揺れ動く。
エピソード
- レッドフォードはギャツビーの優雅さと孤独感を絶妙に表現し、その抑制された演技が高く評価された。
- デイジー役にはファローが選ばれ、彼女の繊細で儚げな雰囲気がキャラクターにぴったりと合った。
- 『ゴッドファーザー』で成功を収めたコッポラが、フィッツジェラルドの複雑な物語を忠実に脚色した。
- セオニ・V・アルドリッジが手掛けた衣装は1920年代の華やかさを見事に再現し、アカデミー賞を受賞した。
- 映画はニューヨーク州とロードアイランド州で撮影され、当時の雰囲気をリアルに再現している。
- ネルソン・リドルの作曲した音楽は、物語の舞台となる1920年代のムードを完璧に補完している。
- 映画はフィッツジェラルドの原作に忠実であることを目指し、台詞やシーンの再現に細心の注意が払われた。
- ギャツビーの邸宅は、壮大さと虚飾を象徴する舞台として設計され、物語の重要な役割を果たしている。
- ファローは撮影中に妊娠しており、その状態を隠すために衣装や撮影角度が工夫された。
- 原作ファンからは賛否が分かれたが、当時の華やかな雰囲気を忠実に再現した点は高く評価された。
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