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電話で抱きしめて Hanging Up 2000

電話で抱きしめて
Hanging Up
(アメリカ 2000)


[製作総指揮]
 デリア・エフロン/ビル・ロビンソン
[製作] ノーラ・エフロン/ローレンス・マーク/ダイアナ・ポコーニー
[監督] ダイアン・キートン
[原作] デリア・エフロン
[脚本] デリア・エフロン/ノーラ・エフロン
[撮影] ハワード・アサートン
[音楽] デヴィッド・ハイシュフェルダー
[ジャンル] コメディ/ドラマ


キャスト

メグ・ライアン
(イヴ)

ダイアン・キートン
(ジョージア)

リサ・クドロウ
(マディ)

ウォルター・マッソー
(ルー)

アダム・アーキン
(ジョー)


デューク・ムースキアン (オマー・カナンダー)
アン・ボートロッティ (オグメド・カナンダー)
クロリス・リークマン (パット)
マリー・クリスト (Dr.ケリー)




概要

『電話で抱きしめて』は、ダイアン・キートンが監督を務め、主演にメグ・ライアン、リサ・クドロー、そしてダイアン・キートン自身が出演した家族ドラマ。

父親の介護を通じて再会した3人の姉妹が、対立や和解を繰り返しながら、それぞれの人生を見つめ直す物語。

コメディと感動が織り交ざり、家族の絆や複雑な関係を描いた作品。


ストーリー

物語は、父親ルー(ウォルター・マッソー)の介護をめぐり、3人の姉妹が関わり合う中で進む。

長女のジョージア(ダイアン・キートン)はキャリア志向の女性で、自身の仕事を優先するあまり家族の問題に深入りしない。

次女のイヴ(メグ・ライアン)は、父親の世話を中心にすべてを背負い込んでいるが、その負担からストレスを抱えている。

末っ子のマディ(リサ・クドロー)は、自分のことばかり考えがちな女優で、現実的な問題にはあまり関与しない。

ルーはアルツハイマー型認知症を患い、奇行や過去の記憶に囚われることが多く、イヴはその対応に追われる毎日を送る。一方、ジョージアとマディは父親の世話をイヴに任せきりにしており、イヴの不満が募る。

物語の中盤では、3人の姉妹が過去の家族の出来事を思い返し、母親が家族を捨てたことや、父親の不器用な愛情表現を巡る思い出が描かれる。イヴは父親への愛憎入り混じった感情に苦しむが、次第に彼の人生を受け入れ、ルーが彼なりの愛情を注いでいたことを理解する。

やがてルーは亡くなり、3人の姉妹は葬儀を通じて改めて家族の絆を見つめ直す。それぞれが自分の人生と向き合い、少しずつ前向きに歩き出していく。

エピソード

  • 本作はキートンの監督作であり、彼女自身も姉妹の一人ジョージア役を演じ、監督と俳優の二役を担った。

  • キートンとライアンは本作で初共演。撮影中、キートンはライアンの繊細で感情的な演技を高く評価した。

  • 父親ルーを演じたマッソーは、映画全体の感情的な核となる存在で、観客から高い評価を受けた。

  • 『フレンズ』で知られるクドローが末っ子マディを演じ、そのユーモラスで自由奔放なキャラクターが物語に軽やかさを与えた。

  • キートンはインタビューで、「家族の中での役割や責任を再考する物語にしたかった」と語り、特に姉妹関係の描写にこだわった。

  • 撮影現場では、キートン、ライアン、クドローの間で強い絆が生まれ、その関係性がスクリーンにも反映されている。

  • 本作はデルイア・エフロンの小説を映画化したが、映画版では姉妹の関係性に焦点が置かれ、原作とは異なる視点が追加された。

  • タイトルの「Hanging Up(電話を切る)」は、姉妹たちが電話で頻繁に連絡を取り合う描写を象徴し、コミュニケーションの難しさと絆を表現している。

  • マッソーは撮影中にアドリブを交え、ルーのキャラクターに深みを与えた。

  • 家族をテーマにした作品にふさわしく、撮影現場ではキャストとスタッフが一体感を持ち、温かい空気が流れていた。

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