ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択
Certain Women
(アメリカ 2011)
[製作総指揮] クリス・キャロル/ラリー・フェッセンデン/トッド・ヘインズ/ネイサン・ケリー
[製作] ニール・コップ/ヴィンセント・サヴィーノ/アニッシュ・サヴジャニ
[監督] ケリー・ライカート
[原作] マイレ・メロイ
[脚本] ケリー・ライカート
[撮影] クリストファー・ブラウベルト
[音楽] ジェフ・グレース
[ジャンル] ドラマ
[受賞]
ボストン映画批評家協会賞 助演女優賞(リリー・グラッドストーン)
LA映画批評家協会賞 助演女優賞(リリー・グラッドストーン)
NY映画批評家協会賞 助演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)
キャスト

ローラ・ダーン
(ローラ)
ジェームズ・ル・グロス (ライアン)

ジャレッド・ハリス
(フラー)
アシュリー・アトキンソン (秘書)
ガイ・ボイド (人身傷害弁護士)
エデレン・マクスウィリアムズ (フラーの妻)

ジョン・ゲッツ
(ロウルズ保安官)
ジェームズ・ジョーダン (人質スペシャリスト)
マット・マクタイ (トミー・キャロル巡査)

ミシェル・ウィリアムズ
(ジーナ)
サラ・ツイスト (ガスリー)
ルネ・オーベルジョノワ (アルバート)

リリー・グラッドストーン
(牧場主)

クリステン・スチュワート
(エリザベス・トラヴィス)
ストーリー
広大なモンタナの風景を背景に、互いに交わることのない三人の女性の人生が、静かに並走していく物語である。
弁護士のローラは、依頼人の感情と現実の壁の間で板挟みになりながら、誠実に仕事をこなそうとするが、その善意は必ずしも報われない。法律という理屈の世界に身を置きながらも、人の心の複雑さに翻弄されていく姿が淡々と描かれる。
一方、妻であり母であるジーナは、理想の家を手に入れるために突き進むが、その過程で夫や年老いた男性の思いを置き去りにしてしまう。自分では「正しい選択」をしているつもりでも、家族との間に生まれる微妙なズレは次第に広がっていく。何気ない会話や沈黙の中に、彼女の孤独と焦りがにじみ出てくるのが印象的である。
そして最も静かな物語を担うのが、牧場で働く若い女性ジェイミーである。夜の講義に通う中で出会ったローラに、淡い感情を抱くが、その想いは言葉になることなく宙に浮いたまま終わりを迎える。
誰かを強く求める気持ちと、それが決して届かない現実。そのどうしようもなさを、この映画は説明も感傷も排して映し出す。大きな出来事は起こらないが、人生の分岐点に立つ女性たちの選択と、その後に残る静かな感情を、観る者の胸にそっと置いていく作品である。


