トニー・カーティス
Tony Curtis

1925年6月3日、アメリカ・ニューヨーク・ブロンクス生まれ。
2010年9月29日、アメリカ・ネバダ州ヘンダーソンで死去。享年85歳。
身長175cm。
俳優を始めたころはジェームズ・カーティスと名乗り、後にアンソニー・カーティスに改めた。
ワンパターンな役柄を嫌がり、様々なキャラクターに挑戦した。
ジェイミー・リー・カーティスは、最初の妻ジャネット・リーとの間の娘。
クリスティーネ・カウフマンと離婚。
1994年、心臓のバイパス手術を受けた。
1994年、息子の1人が発作で死亡。
今回は、甘いマスクと輝くような瞳で1950年代のハリウッドを席巻し、二枚目スターから演技派へと見事な転身を遂げたトニー・カーティスをご紹介します。
ブロンクス出身の粗野な若者から、洗練されたスターへと登り詰めた彼は、その華やかな私生活でも常に注目の的でした。
端整な容姿に宿る、飽くなき変身への情熱。トニー・カーティス、銀幕を彩った永遠のプレイボーイ
トニー・カーティスといえば、マリリン・モンローと共演した『お熱いのがお好き』での女装姿や、ジャック・レモンとの絶妙な掛け合いが有名です。しかし、彼の真価は、人種差別問題を扱った『手錠のままの脱獄』でオスカー候補になった際に見せた、骨太な演技にこそあります。
6度の結婚、娘ジェイミー・リー・カーティスとの確執、そして晩年の芸術家としての活動まで、波乱に満ちた彼の歩みを辿ってみましょう。
- ✦ PROFILE & BACKGROUND
- 🏆 主な功績・活動
- 🏅 受賞・ノミネート歴(主要4賞)
- 🎥 珠玉の代表作・深掘り解説
- 📜 トニー・カーティスを巡る知られざるエピソード集
- 📝 まとめ:虚像と実力の間を軽やかに泳ぎ切った名優
- 1949 年 24 歳
- 1950 年 25 歳
- 1951 年 26 歳
- 1952 年 27 歳
- 1953 年 28 歳
- 1954 年 29 歳
- 1955 年 30 歳
- 1956 年 31 歳
- 1957 年 32 歳
- 1958 年 33 歳
- 1959 年 34 歳
- 1960 年 35 歳
- 1961 年 36 歳
- 1962 年 37 歳
- 1963 年 38 歳
- 1964 年 39 歳
- 1965 年 40 歳
- 1966 年 41 歳
- 1967 年 42 歳
- 1968 年 43 歳
- 1969 年 44 歳
- 1970 年 45 歳
- 1971 年 46 歳
- 1973 年 48 歳
- 1975 年 50 歳
- 1976 年 51 歳
- 1978 年 53 歳
- 1979 年 54 歳
- 1980 年 55 歳
- 1981 年 56 歳
- 1983 年 58 歳
- 1985 年 60 歳
- 1986 年 61 歳
- 1989 年 64 歳
- 1991 年 66 歳
- 1992 年 67 歳
- 1993 年 68 歳
- 1994 年 69 歳
- 1995 年 70 歳
- 1996 年 71 歳
- 1997 年 72 歳
- 1998 年 73 歳
- 1999 年 74 歳
- 2002 年 77 歳
- 2004 年 79 歳
- 2005 年 80 歳
- 2007 年 82 歳
- 2008 年 83 歳
✦ PROFILE & BACKGROUND
- 本名:バーナード・シュワルツ
- 生涯:1925年6月3日 ~ 2010年9月29日(享年85歳)
- 死因:心不全(ネバダ州ヘンダーソンの自宅にて逝去)
- 出身:アメリカ / ニューヨーク州ブロンクス
- ルーツ・家庭環境:
- 父マヌエル:ハンガリーからのユダヤ系移民で仕立屋。
- 母ヘレン:統合失調症を患っており、トニーは幼少期に虐待を受けるなど過酷な環境で育ちました。
- 弟ジュリアス:トニーが13歳の時に交通事故で亡くなっています。
- 妻ジャネット・リー:1951年結婚。『サイコ』のシャワーシーンで有名な女優。二人の娘(ケリーとジェイミー・リー)を授かるが1962年離婚。
- 妻クリスティーネ・カウフマン(1963-1968):『隊長ブーリバ』で共演したドイツ人女優。当時彼女は18歳でした。
- 妻レスリー・アレン(1968-1982):元モデル。2人の息子を授かりましたが、1991年に次男ニコラスを薬物過剰摂取で亡くす悲劇に見舞われました。
- 妻アンドレア・サヴィオ(1984-1992):元モデルの女優。
- 妻リサ・ドイチュ(1993-1994):弁護士。わずか1年で離婚。
- 妻ジル・ヴァンデンバーグ(1998-2010):最後の妻。45歳年下の彼女が、晩年の彼の芸術活動を献身的に支え、最期を看取りました。
- 娘ジェイミー・リー・カーティス:『ハロウィン』等で知られる名女優。
- 背景:海軍除隊後に演劇を学び、ユニバーサル・ピクチャーズと契約。当初は「ただのハンサムな若者」として売り出されましたが、徐々に実力を発揮しました。
- 功績:アカデミー主演女優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞を複数回受賞。
🏆 主な功績・活動
| 公開年 | 出来事 | 備考 |
| 1949 | 『裏切りの街角』でデビュー | わずかな出演ながら、その美貌が瞬く間に話題となる |
| 1957 | 『成功の甘き香り』 | 非情なプレス・エージェントを演じ、演技派として開眼 |
| 1958 | 『手錠のままの脱獄』 | アカデミー主演男優賞にノミネートされる |
| 1959 | 『お熱いのがお好き』 | 女装とケーリー・グラントの物真似でコメディの才能を証明 |
| 1968 | 『絞殺魔』 | 実在の連続殺人犯を怪演。これまでのイメージを覆す |
| 1970s | TVシリーズ『ダンディ2 華麗な冒険』 | ロジャー・ムーアと共演し、ヨーロッパでも絶大な人気を得る |
🏅 受賞・ノミネート歴(主要4賞)
| 年度 | 対象作品 | 賞 | 部門 | 結果 |
| 1958 | 成功の甘き香り | 英国アカデミー賞 | 外国男優賞 | ノミネート |
| 1959 | 手錠のままの脱獄 | アカデミー賞 | 主演男優賞 | ノミネート |
| 1959 | 手錠のままの脱獄 | ゴールデングローブ賞 | 主演男優賞 (ドラマ) | ノミネート |
| 1959 | 手錠のままの脱獄 | 英国アカデミー賞 | 外国男優賞 | ノミネート |
| 1960 | お熱いのがお好き | ゴールデングローブ賞 | 主演男優賞 (コメディ/ミュ) | ノミネート |
| 1969 | 絞殺魔 | ゴールデングローブ賞 | 主演男優賞 (ドラマ) | ノミネート |
🎥 珠玉の代表作・深掘り解説
1. 牙を剥く野心:成功の甘き香り (1957)
ニューヨークの夜の街を舞台に、有力なコラムニスト(バート・ランカスター)に取り入ろうとする、卑屈で野心溢れる若き広報マンを演じました。
- 深掘りポイント: それまでの「清潔感のある美青年」というイメージを完全に破壊し、目的のためには手段を選ばない卑劣な男を熱演。モノクロ映像の中、冷徹な都会の闇を体現した彼の演技は、キャリア最大の転換点となりました。
- 評価: この作品の成功により、彼は単なるアイドルから「本物の俳優」として映画界に認められることになります。ランカスターとの緊張感あふれる掛け合いは、今なおフィルム・ノワールの傑作として語り継がれています。
2. 人種を超えた絆:手錠のままの脱獄 (1958)
手錠で繋がれたまま逃亡する、黒人の囚人(シドニー・ポワチエ)と白人の囚人を描いた社会派ドラマです。
- 深掘りポイント: 当時、まだ人種差別が色濃く残るアメリカで、黒人俳優と対等に渡り合う役を演じることは大きなリスクでしたが、トニーはこれを快諾。泥まみれになりながら、憎しみから友情へと変わる心の機微を泥臭く表現しました。
- 意義: ポワチエと共にアカデミー賞にノミネートされたことは、彼のキャリアにおいて最も輝かしい瞬間の一つです。二人が互いを助け合いながら、自由を求めて列車を追いかけるラストシーンは、映画史に残る名場面となりました。
3. 喜劇の金字塔:お熱いのがお好き (1959)
マフィアの目から逃れるため、女装して女子バンドに潜り込む楽士を演じた、ビリー・ワイルダー監督による傑作喜劇です。
- 深掘りポイント: 彼の女装姿は驚くほど美しく、さらに劇中ではマリリン・モンローを口説き落とすためにケーリー・グラントの物真似を披露するなど、何層にも重なった演技の楽しさを見せました。
- 撮影秘話: マリリンとの共演について、後に「彼女とのキスはヒトラーとキスするようなものだった(大変だったという意味)」という有名な失言を残していますが、それほどまでに現場が過酷だったことを物語っています。しかし、完成した作品での二人の相性は抜群で、世界最高のコメディ映画の一つとして不朽の地位を築いています。
4. 怪演の境地:絞殺魔 (1968)
実在した連続殺人犯アルバート・デサルヴォを演じ、全世界を震撼させた衝撃作です。
- 深掘りポイント: 役作りのために鼻の形を変える特殊メイクを施し、二枚目スターの面影を完全に消し去って、分裂病的な狂気を孕んだ犯人像を作り上げました。
- 評価: 独房での独白シーンで見せた圧倒的な迫力は、彼が「美しさ」を捨てた時、いかに凄まじい俳優であるかを証明しました。ゴールデングローブ賞にもノミネートされ、中堅俳優としての実力を改めて世に知らしめた一作です。
📜 トニー・カーティスを巡る知られざるエピソード集
1. 髪型が「エルヴィス」に影響を与えた
1950年代、トニーがしていた前髪を立ち上げたヘアスタイルは、若き日のエルヴィス・プレスリーに多大な影響を与えました。エルヴィスは彼に憧れ、自分の髪をトニーのようにカットしてほしいと美容師に頼んでいたという話は有名です。
2. マリリン・モンローとの「若き日の恋」
実はスターになる前、二人は短期間ながら交際していた時期がありました。後に『お熱いのがお好き』で再会した際、トニーはジャネット・リーと、マリリンはアーサー・ミラーと結婚していましたが、不倫関係に陥り、マリリンはトニーの子供を妊娠(後に流産)していたという説を、トニー自身が晩年の自叙伝で告白し、大きな話題となりました。
3. 娘ジェイミー・リー・カーティスとの複雑な関係
ジャネット・リーとの離婚後、娘たちとは疎遠な時期が長く続きました。ジェイミーがスターになった後も、授賞式の会場で顔を合わせるのがやっとというほど関係は冷え切っていましたが、最晩年には少しずつ歩み寄る努力をしていたと言われています。
4. 芸術家としての情熱
1980年代以降、俳優としての仕事が減ると、彼は幼い頃からの夢だった絵画に没頭しました。その腕前はプロ級で、シュルレアリスムの影響を受けた彼の作品は、世界中の美術館やギャラリーで展示されるほどの成功を収めました。
5. 6度の結婚と自由な魂
彼は生涯で6回結婚し、常に若く美しい女性を伴っていました。最後の妻ジルとは45歳の年齢差がありましたが、彼は「僕は恋をせずにいられないんだ」と笑って語っていました。その飽くなきエネルギーが、彼の若々しさの秘訣だったのかもしれません。
6. 葬儀での「お供え物」
彼の遺体は、お気に入りのテンガロンハット、アルマーニのスカーフ、iPhone、そして愛読書と共に埋葬されました。最後までスタイルと最新技術を愛した、彼らしい最期のエピソードです。
📝 まとめ:虚像と実力の間を軽やかに泳ぎ切った名優
トニー・カーティスは、単なる「ハリウッドのアイドル」で終わることを拒み、自身の肉体と才能を削りながら新しい顔を見せ続けた俳優でした。
彼のキャリアは、美しい容姿が時として正当な評価を妨げるというスター特有の苦悩との戦いでもありましたが、それを撥ね退けるだけの情熱を彼は持っていました。銀幕の中で放ったあの眩いばかりの笑顔と、時折見せる鋭い眼差しは、これからも映画を愛する人々の記憶に鮮やかに残り続けるでしょう。
[出演作品]
1949 年 24 歳
1950 年 25 歳
1951 年 26 歳
盗賊王子 The Prince Who Was a Thief
1952 年 27 歳
挑戦者 Flesh and Fury
1953 年 28 歳
命を賭けて Forbidden
1954 年 29 歳
橋頭堡を攻撃せよ Beachhead
ジョニイ・ダーク Johnny Dark
六つの橋を渡る男 Six Bridges to Cross
1955 年 30 歳
顔役時代 The Rawhide Years
四角いジャングル The Square Jungle
1956 年 31 歳
1957 年 32 歳
復讐に賭ける男 The Midnight Story
1958 年 33 歳
最后の接吻 Kings Go Forth
休暇はパリで The Perfect Furlough
1959 年 34 歳
1960 年 35 歳
ねずみの競争 The Rat Race
スパルタカス Spartacus
1961 年 36 歳
おとぼけ先生 The Great Impostor
硫黄島の英雄 The Outsider
1962 年 37 歳
40ポンドのトラブル 40 Pounds of Trouble (製・出)
1963 年 38 歳
ニューマンという男 Captain Newman, M.D. (製・出)
1964 年 39 歳
ムッシュ・コニャック Wild and Wonderful (製・出)
さよならチャーリー Goodbye Charlie
求婚専科 Sex and the Single Girl (製・出)
1965 年 40 歳
ボーイング・ボーイング Boeing (707) Boeing (707)
1966 年 41 歳
恐怖の蝋人形 Chamber of Horrors
おれの女に手を出すな Not with My Wife, You Don’t! (製・出)
1967 年 42 歳
1968 年 43 歳
花ひらく貞操帯 La cintura di castità
ローズマリーの赤ちゃん Rosemary’s Baby (声)
1969 年 44 歳
モンテカルロ・ラリー Monte Carlo or Bust!
1970 年 45 歳
アドベンチャー You Can’t Win ‘Em All
1971 年 46 歳
ダンディ2 華麗な冒険 The Persuaders! (TV)
1973 年 48 歳
The Third Girl from the Left (TV)
1975 年 50 歳
暗黒街の顔役 Lepke
マッコイと野郎ども McCoy’ (TV)
The Count of Monte-Cristo (TV)
1976 年 51 歳
1978 年 53 歳
セクステット 結婚狂奏曲 Sextette
ベガス Vega$ (TV) ~1981年
1979 年 54 歳
タイトルショット Title Shot
1980 年 55 歳
1981 年 56 歳
シルビア・クリステルの キス・オブ・ゴールド/華麗なる女の闘い The Million Dollar Face (TV)
1983 年 58 歳
ブレイン・ウェイブス BrainWaves
トニー・カーチスの発明狂時代 Where Is Parsifal?
1985 年 60 歳
1986 年 61 歳
スキャンダル・シティ Balboa
マフィア・プリンセス/愛と抗争の果てに Mafia Princess (TV)
キング・オブ・ザ・シティ Club Life
名探偵ポワロ/三幕の殺人 Murder in Three Acts (TV)
1989 年 64 歳
ターザン ニューヨークへ行く Tarzan in Manhattan
1991 年 66 歳
プライム・ターゲット/標的 Prime Target
1992 年 67 歳
キッチン・ウォーズ 彼女の恋は五ツ星 Christmas in Connecticut (TV)
標的の罠 Center of the Web
1993 年 68 歳
呪われたナイル The Mummy Lives
ネイキッド・イン・ニューヨーク Naked in New York
1994 年 69 歳
新トランザム7000 バンデット3 Bandit: Beauty and the Bandit (TV)
1995 年 70 歳
ギャングスターズ 野獣死すとき The Immortals
セルロイド・クローゼット The Celluloid Closet
1996 年 71 歳
Lois & Clark: The New Adventures of Superman (TV)
Roseanne (TV)
Brittle Glory
1997 年 72 歳
Hardball
Stargames
Elvis Meets Nixon (TV)
1998 年 73 歳
ハロー!スーザン Suddenly Susan (TV)
Louis & Frank
Roxanne’s Best Christmas Ever
1999 年 74 歳
My Sweet Guys
2002 年 77 歳
Reflections of Evil
2004 年 79 歳
Hope & Faith
2005 年 80 歳
CSI: Crime Scene Investigation (TV)
2007 年 82 歳
The Blacksmith and the Carpenter (声)
2008 年 83 歳
David & Fatima






























