サム・ライミ
Sam Raimi
1959年10月23日、アメリカ・ミシガン生まれ。
本名サミュエル・マーシャル・ライミ。
ポーランドユダヤ系。
18歳の時から映画を撮り始める。
23歳の時ブルース・キャンベルと共に作った「死霊のはらわた」で脚光を浴び、以後ホラー映画の第一人者として活躍。
今回は、自主制作の超低予算ホラーから世界的なメガヒット作までを駆け抜け、常に「遊び心」を忘れないハリウッドの風雲児、サム・ライミをご紹介します。
彼は、カメラを板に括り付けて走り回るようなDIY精神からキャリアをスタートさせ、後にアメコミ映画の金字塔を打ち立てました。恐怖と笑いは紙一重であることを誰よりも知っている、現代最高のエンターテインメント職人の一人です。
躍動するカメラ、狂気のユーモア。サム・ライミが放つ「絶叫のマジック」
サム・ライミの作品を貫いているのは、観客を飽きさせない「サービス精神」と、独特の過剰な演出スタイルです。
目まぐるしく動くカメラワーク、不気味なズーム、そして思わず吹き出してしまうような残酷描写。彼は、B級映画のバイタリティを失わないまま、メジャー大作を支配する稀有な才能を持っています。
✦ PROFILE & FAMILY
- 本名: サミュエル・マーシャル・ライミ
- 生年月日: 1959年10月23日(2025年現在、66歳)
- 出身: アメリカ・ミシガン州ロイヤルオーク
- 背景: ユダヤ系の家庭に5人兄弟の4番目として誕生。10歳の時に父が買ってくれた8mmカメラがすべての始まりでした。大学を中退し、幼馴染たちと撮った『死霊のはらわた』で世界を震撼させました。
- 家族: 1993年に俳優ローヌ・グリーンの娘ギリアン・グリーンと結婚。5人の子供がおり、そのうち3人は彼の映画(『スペル』や『スパイダーマン3』など)にエキストラ出演しています。
1. スプラッター・ホラーの原点:『死霊のはらわた』シリーズ
友人たちと山小屋に籠もり、低予算で作り上げたデビュー作。凄まじいカメラワークと血飛沫の嵐は、瞬く間にカルト的人気を博しました。続く『死霊のはらわたII』ではコメディ要素を強め、三作目『キャプテン・スーパーマーケット』ではファンタジー・アクションへと進化させるなど、シリーズごとにジャンルを塗り替えていきました。
2. アメコミ映画の金字塔:『スパイダーマン』三部作
「親愛なる隣人」ピーター・パーカーの葛藤を等身大で描き、今日のアメコミ映画ブームの礎を築きました。特に『スパイダーマン2』は、ヒーロー映画としての完成度が極めて高く、今なお多くのファンから最高傑作の一つとして支持されています。
3. 恐怖と笑いの回帰:『スペル』
『スパイダーマン』の成功後、自らのルーツであるホラーに立ち返った一作。呪いをかけられた女性が辿る悲惨かつ滑稽な運命を、ライミ節全開の演出で描き出しました。「怖いのに笑える」という彼独自のスタイルが凝縮されています。
4. MCUへの参戦:『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
2022年、久しぶりにメガホンを取ったマーベル作品。巨大予算の大作でありながら、随所にゾンビや悪霊、独創的なカメラワークといった「ライミ色」を忍ばせ、多くのファンを喜ばせました。
🎭 素顔と情熱:サム・ライミを巡るパーソナル・エピソード
ヒットメーカーとしての地位を確立してもなお、彼は少年時代からの友人関係を大切にする、極めて義理堅い人物として知られています。
- 親友ブルース・キャンベルとの「終生の絆」
高校時代からの大親友、俳優ブルース・キャンベル。ライミの作品には欠かせない存在であり、たとえ主役でなくても必ずカメオ出演や重要な役で登場します。現場でライミがブルースを(演出として)いじめ、ブルースがそれに応えるという関係性は、ファンの間でもはや「お約束」の微笑ましい光景となっています。 - 兄弟での共同制作 兄のアイヴァン・ライミ(本業は医師!)は脚本家として多くの作品を共作しており、弟のテッド・ライミは名脇役としてほぼ全てのライミ映画に出演しています。この家族・友人を巻き込んだ「部活動」のような制作スタイルこそが、彼のバイタリティの源です。
- 「1973年型オールズモビル」への偏愛
通称「ザ・クラシック」と呼ばれるライミの愛車(1973年型イエローのオールズモビル・デルタ88)。実はこの車、『死霊のはらわた』から『スパイダーマン』、さらには最新作に至るまで、ほぼすべての監督作にこっそり登場しています。時には背景に、時には主人公の車として。この車を探すのは、ライミ映画の楽しみの一つです。 - 「三ばか大将」から学んだドタバタ劇
彼の笑いの原点は、子供の頃に大好きだったコメディグループ「三ばか大将」です。残酷なはずのシーンがどこかユーモラスに見えるのは、彼がスラップスティック(体当たりの笑い)の精神をホラーに持ち込んだからです。
📝 まとめ
サム・ライミという監督は、どれだけ有名になっても「映画を作るのが楽しくて仕方がない」という初心を忘れない、永遠の映画少年です。彼の映画が私たちを惹きつけるのは、技術以上に、作り手のワクワクした熱量が画面から溢れ出しているからに他なりません。
[監督・製作作品]
1982 年 23 歳
1985 年 26 歳
地獄部隊サム・ライミ/虐殺ヒーロー Thou shalt not kill…Except (出)
スパイ・ライク・アス Spies Like Us (出)
1987 年 28 歳
死霊のはらわたII Evil Dead II (監・脚)
1988 年 29 歳
1989 年 30 歳
1990 年 31 歳
ファンキー・ヘッド/僕ってヘン? Lunatics: A Love Story (製)
ミラーズ・クロッシング Miller’s Crossing (出)
1992 年 33 歳
12人のイカれた男たち The Nutt House (原・脚)
1993 年 34 歳
キャプテン・スーパーマーケット Army of Darkness (監・脚・編)
インディアン・サマー/タマワクの英雄たち Indian Summer (出)
1994 年 35 歳
フリントストーン/モダン石器時代 The Flintstones (出)
1995 年 36 歳
クイック&デッド The Quick and the Dead (監)
ヘラクレス Hercules:The Legendary Journeys (TV) (製)
ジーナ Xena: Warrior Princess (TV) (製)
1997 年 38 歳
シャイニング The Shining (TV) (出)
1998 年 39 歳
ヤング・ヘラクレス Young Hercules (TV) (製)
1999 年 40 歳
ラブ・オブ・ザ・ゲーム For Love of the Game (監)
2000 年 41 歳
クレオパトラ2525 Cleopatra 2525 (TV) (製)
2002 年 43 歳
2004 年 45 歳
2005 年 46 歳
2006 年 47 歳
2007 年 48 歳
2009 年 50 歳
2010 年 51 歳
スパルタカス Spartacus: Blood and Sand (TV) (製)
2012 年 53 歳
2013 年 54 歳
2014 年 55 歳
マーダー・オブ・キャット Murder of a Cat (製)
レイク LAKE (TV) (製・監)
2015 年 56 歳
2016 年 57 歳
2019 年 60 歳
2020 年 61 歳
ザ・シェフ・ショー -だから料理は楽しい! - The Chef Show (TV) (出)
50 States of Fright (TV) (監・製・脚)
2021 年 62 歳
2022 年 63 歳

ナイトブック Nightbooks (Netflix) (製)
Umma (製)
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス Doctor Strange in the Multiverse of Madness (監)
2023 年 64 歳
2024 年 65 歳

ドント・ムーブ Don’t Move (Netflix)(製)
2026 年 67 歳
HELP/復讐島 Send Help (監・製)
















































