007/スペクター
Spectre
(イギリス・アメリカ・モロッコ・イタリア・オーストリア・カナダ・メキシコ 2015)
[製作総指揮] カラム・マクドゥーガル/バリー・H・ウォルドマン
[製作] ザカリア・アラウイ/バーバラ・ブロッコリ/ダニエル・クレイグ/ロベルト・マレルバ/アンドリュー・ノアクス/ステイシー・ペルシアン/デヴィッド・ポープ/ヴォルフガング・ラムル/ジェーン・アン・テングレン/グレッグ・ウィルソン/マイケル・G・ウィルソン
[監督] サム・メンデス
[原作] イアン・フレミング/ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジョン・ローガン
[脚本] ニール・パーヴィス/ロバート・ウェイド/ジョン・ローガン/ジェズ・バターワース
[撮影] ホイテ・ヴァン・ホイテマ
[音楽] トーマス・ニューマン
[ジャンル] アクション/アドベンチャー/ミステリー
[シリーズ]
ドクター・ノオ(1962) ショーン・コネリー
007/ロシアより愛をこめて(1963) ショーン・コネリー
007/ゴールドフィンガー(1964) ショーン・コネリー
007/サンダーボール作戦(1965) ショーン・コネリー
007は二度死ぬ(1967) ショーン・コネリー
女王陛下の007(1969) ジョージ・レーゼンビー
007/ダイヤモンドは永遠に(1971) ショーン・コネリー
007/死ぬのは奴らだ(1973) ロジャー・ムーア
007/黄金銃を持つ男(1974) ロジャー・ムーア
007/私を愛したスパイ(1977) ロジャー・ムーア
007/ムーンレイカー(1979) ロジャー・ムーア
007/ユア・アイズ・オンリー(1981) ロジャー・ムーア
ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983) ショーン・コネリー
007/オクトパシー(1983) ロジャー・ムーア
007/美しき獲物たち(1985) ロジャー・ムーア
007/リビング・デイライツ(1987) ティモシー・ダルトン
007/消されたライセンス(1989) ティモシー・ダルトン
ゴールデンアイ(1995) ピアース・ブロスナン
トゥモロー・ネバー・ダイ(1997) ピアース・ブロスナン
ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999) ピアース・ブロスナン
007/ダイ・アナザー・デイ(2002) ピアース・ブロスナン
007/カジノ・ロワイヤル(2006) ダニエル・クレイグ
007/慰めの報酬(2008) ダニエル・クレイグ
007/スカイフォール(2012) ダニエル・クレイグ
007/スペクター(2015) ダニエル・クレイグ
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021) ダニエル・クレイグ
[受賞]
アカデミー賞主題歌賞(サム・スミス「Writing's on the Wall」)
ゴールデングローブ賞主題歌賞(サム・スミス「Writing's on the Wall」)
キャスト

ダニエル・クレイグ
(ジェームズ・ボンド)
クリストフ・ヴァルツ (ブロフェルド)
レア・セドゥ (マドレーヌ)

レイフ・ファインズ
(M)

モニカ・ベルッチ
(ルチア)
ベン・ウィショー (Q)
ナオミ・ハリス (マニーペニー)
デイヴ・バウティスタ (ヒンクス)
アンドリュー・スコット (C)
ロリー・キニア (ビル・タナー)
ジェスパー・クリステンセン (ホワイト)
概要
『007/スペクター』(Spectre)は、サム・メンデス監督による「ジェームズ・ボンド」シリーズ第24作。前作『スカイフォール』に続き、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じ、国際犯罪組織「スペクター」との対決を描く。シリーズ初期から登場しているスペクターを再登場させ、フランツ・オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)との因縁が明かされる重要な作品。冒頭のメキシコシティでのシーンや、クライマックスのロンドンでの攻防など、スリル満点のアクションが展開される。
ストーリー
メキシコシティの死者の日の祭りの中、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は非公式の任務で爆破テロを阻止し、重要な情報を手に入れる。その情報を元に、ボンドは国際犯罪組織「スペクター」の存在を突き止める。ボンドはM(レイフ・ファインズ)の指示を無視し、独自に行動を進め、組織の核心に迫ろうとする。
スペクターを追う中で、ボンドは亡きM(ジュディ・デンチ)からのメッセージを手掛かりに、秘密の会合に潜入。そこで組織のリーダーであるフランツ・オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)と出会う。彼は自分がボンドの過去と深く関わる存在であり、真の名前が「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」であることを明かす。
ボンドはその後、元敵の娘であるマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)と協力しながらスペクターの活動を追跡。組織の陰謀が、世界中の監視システムを使った支配計画に関わっていることを知る。一方で、ボンドは個人的な復讐心や過去との向き合いを迫られる。
ロンドンでの最終決戦では、MI6の同僚たちと共にスペクターの計画を阻止するために奔走。ブロフェルドとの対峙の中で、ボンドは自らの信念に基づいた選択をし、マドレーヌと共に新たな人生を歩むことを決意する。
エピソード
ダニエル・クレイグの怪我
撮影中、クレイグは膝を負傷し、リハビリを受けながら撮影を続けた。過酷なアクションシーンをこなす姿勢が称賛された。
クリストフ・ヴァルツのブロフェルド
シリーズ屈指の悪役であるブロフェルドを演じたヴァルツは、冷酷で知的なキャラクターを新たに解釈した。
メキシコシティの冒頭シーン
死者の日の祭りを再現した壮大なオープニングシーンは、1500人以上のエキストラが参加し、一連の長回し撮影が話題となった。
アストンマーティンDB10
本作のために特別設計されたアストンマーティンDB10は、ボンドカーとして登場し、スリリングなカーチェイスを演出。
サム・スミスの主題歌
「Writing’s on the Wall」はアデルの「Skyfall」に続き、ボンド映画の主題歌として大ヒット。サム・スミスは曲をわずか20分で書き上げたと語った。
イタリアのロケ地
ボンドがマドレーヌを訪ねるシーンは、イタリアのローマやアルプス地方で撮影され、映画に壮大なスケール感を与えた。
MとQの存在感
レイフ・ファインズ演じるMとベン・ウィショー演じるQが、ボンドをサポートしながら活躍するシーンが多く、MI6全体が重要な役割を果たした。
予算の規模
007シリーズ史上最も高額な制作費(約2億4500万ドル)が投入され、アクションや特撮が大きく強化された。
モニカ・ベルッチの出演
ベルッチはシリーズ史上最年長の「ボンドガール」として登場し、短いながらも印象的な役柄を演じた。
カーチェイスの舞台裏
ローマでのカーチェイスシーンは、アストンマーティンとジャガーC-X75が登場し、夜の街を使った撮影が行われた。
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