探偵物語
Detective Story
(アメリカ 1951)
[製作] ウィリアム・ワイラー/ロバート・ワイラー/レスター・ケーニヒ
[監督] ウィリアム・ワイラー
[原作] シドニー・キングスレイ
[脚本] ロバート・ワイラー/フィリップ・ヨーダン
[撮影] リー・ガームス
[音楽] ミクロス・ローザ/ヴィクター・ヤング
[ジャンル] クライム/ドラマ
[受賞] カンヌ映画祭 女優賞(リー・グラント)
カーク・ダグラス (ジェームズ・‘ジム’・マクリード)
エレノア・パーカー (メアリー・マクリード)
ウィリアム・ベンディックス (ルー・ブロディ)
キャシー・オドネル (スーザン・カーマイケル)
ジョージ・マクレディ (カール・シュナイダー)
ホランス・マクマホン (モナハン)
グラディス・ジョージ (ミス・ハッチ)
ジョゼフ・ワイズマン (チャーリー・ジェニーニ)
リー・グラント (万引犯)
ジェラルド・モア (タミー・ジャコペッティ)
フランク・フェイレン (ギャラガー)
クレイグ・ヒル (アーサー・キンドレッド)
ウィリアム・ワイラー監督によるフィルム・ノワールで、警察署内で一日を過ごすニューヨーク市警の刑事たちを描いたドラマである。物語は、熱心で正義感の強い刑事ジム・マクラウド(カーク・ダグラス)が、犯罪者を取り締まる一方で、自身の過去と向き合いながら、次第に崩壊していく様子を描いている。ジムは、ある犯罪者を追い詰める中で、彼の妻メアリー(エレノア・パーカー)の過去に関わる秘密を知ることになり、激しい葛藤に陥る。映画は、法と道徳の狭間で揺れ動く人間の心理を鋭く描き出し、登場人物たちの複雑な人間関係が展開される。ジムの正義感が極端に振り切れることの悲劇的な結末が強い印象を残す作品である。
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