リストランテの夜
Big Night
(アメリカ 1996)
[製作総指揮] デヴィッド・カークパトリック/キース・サンプルズ
[製作] ジョナサン・フィリー/エリザベス・W・アレクサンダー/ピーター・リゴーリ/オリヴァー・プラット
[監督] キャンベル・スコット/スタンリー・テュッチ
[脚本] スタンリー・テュッチ/ジョゼフ・トロピアーノ
[撮影] ケン・ケルシュ
[音楽] ゲイリー・ディミシェル
[ジャンル] ドラマ
[受賞]
ボストン批評家協会賞 新人監督賞/脚本賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 助演男優賞(トニー・シャロウブ)
NY批評家協会賞 新人監督賞
サンダンス映画祭 脚本賞
ミニー・ドライヴァー (フィリス)
イアン・ホルム (パスカル)
イザベラ・ロッセリーニ (ガブリエラ)
トニー・シャロウブ (プリモ)
スタンリー・テュッチ (セコンド)
マーク・アンソニー (クリスティアーノ)
アリソン・ジャニー (アン)
キャンベル・スコット (ボブ)
アンドレ・ベルグレイダー (スタッシュ)
リーヴ・シュライバー (レン)
パスカル・カヤーノ (アルベルト)
クリスティン・テュッチ (歌手)
『Big Night/リストランテの夜』は、アメリカを舞台に繰り広げられる感動的なドラマである。物語は、イタリアから移民としてアメリカに渡った二人の兄弟、プリモとセコンドが経営する小さなイタリア料理レストラン「リストランテ」を中心に展開される。プリモは伝統的なイタリア料理に対する強い情熱を持ち、本場の味を追求する一方で、セコンドはビジネス面において現実的なアプローチを取っている。
レストランは経営難に陥っており、兄弟は存続のために様々な努力を重ねている。彼らは一夜限りの特別なイベント、「ビッグナイト」を企画し、著名なゲストシェフを招くことでレストランの評判を高め、経営を立て直そうと試みる。この準備過程で、二人の兄弟の間には意見の相違や緊張が生じるが、互いに支え合いながら困難に立ち向かう姿が描かれる。
物語は、細部にわたる料理の描写やレストランの雰囲気、登場人物たちの人間関係を丁寧に描写し、観客に温かい感動を与える。プリモとセコンドの兄弟愛や、彼らを取り巻くスタッフや常連客との絆が物語に深みを加え、食を通じたコミュニケーションの大切さが強調されている。また、イタリアンレストランの運営における現実的な課題と夢の追求が対比され、視覚的にも美しいシーンが数多く盛り込まれている。
『リストランテの夜』は、家族愛、伝統と革新、夢と現実の狭間で揺れる人々の姿を描いた作品であり、食を通じて繋がる人々の心温まるドラマが展開される。観客は、兄弟の努力と情熱に共感し、彼らの挑戦を見守る中で深い感動を覚えることだろう。
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