ヴァイラス
Virus
(アメリカ 1999)
[製作総指揮] マーク・ゴードン/ゲイリー・レヴィンソン/チャック・ファラー/マイク・リチャードソン
[製作] ゲイル・アン・ハード/デニス・E・ジョーンズ/トッド・モイヤー/バド・S・スミス
[監督] ジョン・ブルーノ
[原作] チャック・ファラー
[脚本] チャック・ファラー/デニス・フェルドマン
[撮影] デヴィッド・エグビー
[音楽] ジョエル・マクニーリー
[ジャンル] パニック/スリラー/アクション/SF
ジェイミー・リー・カーティス (キット・フォスター)
ウィリアム・ボールドウィン (スティーヴ・ベイカー)
ドナルド・サザーランド (エヴァートン船長)
ジョアンナ・パクラ (ナディア)
マーシャル・ベル (J・W・ウッズJr.)
シャーマン・オーガスタス (リッチー)
クリフ・カーティス (ヒコ)
フリオ・オスカル・メチョーソ (スカーキー)
ユーリ・チェルフォトキン (カミンスキー大佐)
キース・フリッペン (ローニャ・ロストフ)
「ヴァイラス」は、ジョン・ブルーノが監督したアクションホラー映画で、ダークホースコミックの同名作品を元にしている。映画では、宇宙からの電磁波がロシアの研究船を乗っ取り、乗員たちがその脅威と戦う姿が描かれる。主演はジェイミー・リー・カーティス、ウィリアム・ボールドウィン、ドナルド・サザーランドが務めている。
南シナ海を航行中のアメリカの救助船「シー・スター」が嵐に遭遇し、無人のロシアの研究船「ヴラディスラヴ・ヴォルク」に接触。乗員たちは船を調査し、船内が宇宙からの電磁波に感染していることを発見する。この電磁波は、機械を支配し、人間を攻撃するサイボーグを作り出していた。乗員たちは、未知の敵に対抗し、生き延びる方法を模索する。
原作コミック:
映画の原作は、ダークホースコミックの同名作品で、サイエンスフィクションとホラーの要素が融合している。
ジェイミー・リー・カーティスの意見:
カーティスは、後にこの映画について「嫌いな仕事の一つ」と語っており、脚本の質に不満を持っていたことが知られている。
監督ジョン・ブルーノの背景:
ブルーノは、映画の前にVFXのスーパーバイザーとして知られ、特に「ターミネーター2」や「タイタニック」などで評価されていた。
特撮と特殊効果:
映画は、機械と融合したサイボーグのデザインに多くの特撮と特殊効果を使用しており、当時の最新技術を駆使して制作された。
船内セットの詳細:
ロシアの研究船の内部セットは、映画の重要な舞台となっており、リアリティを追求した細部まで作り込まれたデザインが特徴。
映画の公開と評価:
映画は興行的に成功せず、批評家からも概ね否定的な評価を受けたが、その特撮やサイボーグのデザインには一定の評価があった。
撮影場所:
映画の撮影は主にノースカロライナ州の海上で行われ、荒れた海のシーンがリアルに描かれている。
キャストの反応:
キャストの中には、映画の内容や制作過程に対する不満を公言した者もいた。特にジェイミー・リー・カーティスは、後にこの作品への出演を後悔していると述べている。
映画の遺産:
「ヴァイラス」は、成功しなかったが、その特撮技術やデザインの一部は、後の作品に影響を与えた。
特撮チームの挑戦:
サイボーグのキャラクターデザインは非常に複雑で、特撮チームはこれをリアルに描写するために多大な努力を払った。
コスト削減の工夫:
制作費の制約があったため、セットの一部はリサイクルされ、他の映画で使用されたこともあった。
「ヴァイラス」は、宇宙からの電磁波が機械と融合したサイボーグを作り出し、船の乗員たちがその脅威と戦う姿を描くSFホラー映画。特撮とサイボーグのデザインが映画の見どころで、ジョン・ブルーノ監督の特撮技術が光る作品だ。しかし、全体的なストーリーやキャラクターの深みが欠けており、批評家からは辛辣な評価を受けた。キャストのジェイミー・リー・カーティスやドナルド・サザーランドの演技は見どころだが、映画全体としては散漫な印象を残す。
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