シャーリー・テンプル
Shirley Temple
1928年4月23日、アメリカ・カリフォルニア・サンタモニカ生まれ。
2014年2月10日、アメリカ・カリフロニア・ウッドサイドで死去(肺炎)。享年85歳。
本名シャーリー・ジェーン・テンプル。
父は銀行家。
少女スターとして世界中の人気を得る。
成長するにつれ、人気も下降し、22歳で早くも引退。
39歳の時カリフォルニア州下院補欠選挙に出馬したが落選。
その後国連代表委員に任命され、ベトナム戦争の武力解決を主張し、タカ派と目される。
74年にはガーナ大使に任命される。
シャーリー・テンプルは、1928年4月23日にアメリカ・カリフォルニア州サンタモニカで生まれた子役女優で、1930年代においてアメリカ映画界の象徴的な存在となった人物である。彼女は幼少期に一世を風靡し、「シャーリー・テンプル」といえば、すぐにその笑顔とカールした髪を思い浮かべるほど、当時の大衆に強い印象を与えた。
彼女はわずか3歳で映画デビューを果たし、1934年の映画「輝く星」で一躍スターとなった。この映画での彼女の愛らしい姿と「On the Good Ship Lollipop」を歌うシーンは、彼女の代名詞となった。テンプルは、その後も「可愛いマーカちゃん」、「ハイジ」などの作品に出演し、1930年代を通じてアメリカで最も人気のある子役となった。
1935年、シャーリーはアカデミー賞の特別賞を受賞し、彼女の名声はさらに高まった。彼女の映画は、当時の大恐慌下のアメリカにおいて、希望と楽観を象徴するものとされ、多くの観客に元気を与えた。彼女の明るい性格と無邪気な魅力は、映画を超えて文化的な現象となり、彼女のイメージが描かれたドール(人形)やグッズも非常に人気があった。
彼女は思春期にさしかかると、子役としての魅力が薄れていくことに直面した。10代の頃、彼女は映画「君去りし後」や「独身者と女学生」などで演技を続けたが、子供時代ほどの成功を収めることはできなかった。
1949年、彼女は正式に映画業界を引退し、その後は政治と外交の分野で活動を始めた。彼女はアメリカ合衆国国連大使やアメリカ合衆国ガーナ大使を務めるなど、政治的にも成功を収めた。
シャーリーは、7歳にしてアカデミー賞の特別賞を受賞した史上最年少の人物だ。彼女の名前が刻まれたアカデミー賞の像は、通常より小さな「子供サイズ」の特別仕様だった。
彼女の母親は常にシャーリーの髪をカールさせ、完璧なカールを維持するために毎日夜に何時間もかけて髪をセットしていた。彼女のトレードマークである「56本のカール」は、母親のこだわりだった。
彼女は、映画業界を引退した後も非常に活動的で、1972年には乳がんと診断され、手術を受けたが、その際に病気について公に語り、病気に対する意識を高めることに貢献した。
彼女は、子役スターとしての圧倒的な成功とは裏腹に、いくつかのゴシップやスキャンダルに巻き込まれることもあった。彼女が幼少期に経験したハリウッドでの厳しい環境は、しばしば過剰な期待や労働時間の問題として報じられた。彼女の母親が舞台裏で非常に厳しい監督を行い、シャーリーに完璧さを求め続けたという噂も広まった。
また、子供時代を過ぎてから、彼女のプライベートライフに対するメディアの関心が続いた。彼女の最初の結婚は俳優のジョン・アガーと1945年に行われたが、この結婚は短命に終わり、1949年に離婚した。離婚後、彼女はビジネスマンのチャールズ・ブラックと再婚し、この結婚は彼女の人生の安定を取り戻すきっかけとなったが、最初の結婚時のゴシップや噂話は彼女の名声に影響を与えた。
彼女はまた、政治家としてのキャリアの中で、彼女がハリウッド出身であることが批判されたこともあったが、彼女はこの批判を乗り越え、外交官として成功を収めた。
シャーリー・テンプルは2014年2月10日に85歳で亡くなった。彼女の死は、映画業界と世界中のファンにとって大きな悲しみをもたらしたが、彼女の遺産は永遠に残り続けるだろう。シャーリー・テンプルは、子役としての輝かしいキャリアから始まり、大人としても成功を収めた数少ない人物であり、彼女の映画や業績は今なお多くの人々に愛され続けている。
[出演作品]
1932 4歳
Runt Page
War Babies
Red-Haired Alibi
The Pie-Covered Wagon
Kid’s Last Stand
Glad Rags to Riches
Kid in Hollywood
1933 5歳
最後の一人迄 To the Last Man
ナイヤガラ珍婚旅行 Out All Night
1934 6歳
心の緑野 Carolina
南風の恋歌 Mandalay
紐育の口笛 Change of Heart
歓呼の嵐 Stand Up and Cheer!
可愛いマーカちゃん Little Miss Marker
ベビイお目見得 Baby Take a Bow
久遠の誓ひ Now and Forever
輝く星 Bright Eyes
1935 7歳
少聨隊長 The Little Colonel
私のテムプル Our Little Girl
テムプルちゃんお芽出度う Curly Top
テムプルの愛国者 The Littlest Rebel
1936 8歳
テムプルの灯台守 Captain January
テムプルの福の神 Poor Little Rich Girl
テムプルちゃんのえくぼ Dimples
テムプルちゃんの上海脱出 Stowaway
1937 9歳
テムプルの軍使 Wee Willie Winkie
ハイデイ Heidi
アリババ女の都へ行く Ali Baba Goes to Town
1938 10歳
農園の寵児 Rebecca of Sunnybrook Farm
天晴れテムプル Little Miss Broadway
1939 11歳
テンプルちゃんの小公女 The Little Princess
1940 12歳
青い鳥 The Blue Bird
1942 14歳
夢見るお年頃 Miss Annie Rooney
1944 16歳
君去りし後 Since You Went Away
恋の十日間 I’ll Be Seeing You
1945 17歳
接吻売ります Kiss and Tell
1947 19歳
どたばたハネムーン Honeymoon
独身者と女学生 The Bachelor and the Bobby-Soxer
1948 20歳
アパッチ砦 Fort Apache
1949 21歳
我輩は新入生 Mr. Belvedere Goes to College
令嬢画伯 Adventure in Baltimore
シービスケット物語 The Story of Seabiscuit
コメント