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[女優] ヴィヴィアン・リー Vivien Leigh 出演作品一覧|プロフィール|エピソード | 風と共に去りぬ

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ヴィヴィアン・リー
Vivien Leigh

1913年11月5日、インド・ダージリン生まれ。
1967年7月7日ロンドンで死去(肺結核)。享年53歳。
本名ヴィヴィアン・メアリー・ハートリー。
身長160cm。
父はカルカッタの株式仲買人。
ロンドンの王立演劇学校で学ぶ。
「風と共に去りぬ」「欲望という名の電車」でアカデミー主演女優賞受賞した伝説の女優。
大恋愛の末、結ばれたローレンス・オリヴィエと離婚。
晩年は心の病に侵され孤独だった。

今回は、燃えるような意志の強さと、壊れそうなほど繊細な美しさを併せ持ち、映画史にその名を永遠に刻んだ伝説の女優、ヴィヴィアン・リーをご紹介します。

彼女は、ハリウッド最大のミステリーと呼ばれた『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役を、無名のイギリス人女優でありながら数千人の候補を退けて勝ち取りました。その一作で世界の頂点に立ちましたが、彼女の本質は常に「完璧な演技」を追い求める舞台女優であり続けました。

私生活では名優ローレンス・オリヴィエとの情熱的な恋と結婚、そして持病の結核や躁鬱病との壮絶な闘いがあり、その劇的な人生はまさに彼女が演じたヒロインたちそのものでした。


誇り高き情熱の炎。ヴィヴィアン・リー、銀幕に咲いた一輪の薔薇

ヴィヴィアン・リーの魅力は、射抜くようなエメラルドグリーンの瞳と、一瞬で「女王」にも「悲劇の乙女」にも変われる豹変ぶりにあります。

彼女は、自らの美貌を「演技の邪魔になる」とさえ考え、外見よりも役の内面をえぐり出すことに心血を注ぎました。特に『欲望という名の電車』で見せた、狂気の淵に立つブランチ・デュボアの演技は、彼女自身の精神的な苦悩と重なり合い、観客の魂を震わせました。命を削るようにして役を生き抜いた彼女の姿は、今もなお、真の芸術家としての輝きを放ち続けています。


✦ PROFILE & BACKGROUND

  • 本名:ヴィヴィアン・メアリー・ハートリー
  • 生涯:1913年11月5日 ~ 1967年7月8日(享年53歳)
  • 出身:イギリス領インド帝国(現インド)・ダージリン
  • 背景:幼少期をフランスやイタリアの修道院で過ごし、知的な教養を身につけます。19歳の時に弁護士のリー・ホルマンと結婚しますが、俳優への夢を諦めきれず王立演劇学校(RADA)へ。その後、ローレンス・オリヴィエと出会い、私生活とキャリアの両面で運命が大きく動き出しました。
  • 功績:アカデミー主演女優賞を2度受賞(1939年、1951年)。1963年にはミュージカル『トヴァリッチ』でトニー賞主演女優賞も受賞し、英米両国で最高の栄誉に輝きました。


🏆 主な受賞リスト

部門対象作
1939アカデミー賞主演女優賞風と共に去りぬ
1939ニューヨーク映画批評家協会賞女優賞風と共に去りぬ
1951アカデミー賞主演女優賞欲望という名の電車
1951ヴェネツィア国際映画祭女優賞欲望という名の電車
1951英国アカデミー賞最優秀英国女優賞欲望という名の電車
1963トニー賞主演女優賞(ミュージカル部門)トヴァリッチ

1. 映画史上最も愛されたヒロイン:風と共に去りぬ

南北戦争時代の南部を舞台に、力強く生き抜くスカーレット・オハラを演じた、彼女の代名詞的な一作です。

当時、全米が「誰がスカーレットを演じるのか」に注目する中、撮影開始直後のセットを訪れたヴィヴィアンの姿を見たプロデューサーのセルズニックが、その場ですぐに彼女に決めたという伝説があります。わがままで傲慢、しかし不屈の精神を持つスカーレットを、ヴィヴィアンは圧倒的な説得力で演じました。ラストシーンの「明日は明日の風が吹く(After all, tomorrow is another day.)」という台詞は、彼女の強靭な美しさと共に、永遠のクラシックとなりました。

2. 狂気と哀愁の極致:欲望という名の電車

マーロン・ブランド演じる粗暴な男スタンリーの元へ身を寄せる、過去に囚われた没落貴族ブランチ・デュボアを演じました。

すでに舞台版で同じ役を演じていた彼女でしたが、映画版ではより繊細で痛々しい内面をさらけ出しました。精神が崩壊していくブランチの姿は、当時躁鬱病が悪化していたヴィヴィアンの実生活とも重なり、観る者が目を背けたくなるほどの迫真性を帯びていました。彼女はこの作品で2度目のアカデミー賞を受賞しましたが、後に「この役を演じたことで、私は本当に狂ってしまったかもしれない」と漏らすほど、自らの心身を捧げた渾身の演技でした。

3. 永遠の悲恋物語:哀愁

第二次世界大戦下のロンドンを舞台に、一人のバレリーナと将校の切ない恋を描いたメロドラマの最高傑作です。

ウォータールー橋で出会った二人の恋が、戦争という時代の荒波に引き裂かれていく過程を、ヴィヴィアンは驚くほど清らかに演じました。数ある彼女の出演作の中でも、最も本人の美しさが際立っている作品としてファンに愛されています。ラストシーンの彼女の表情は、言葉にならない悲しみと運命の残酷さを体現しており、観る者の涙を誘わずにはいられません。


📜 ヴィヴィアン・リーを巡る知られざるエピソード集

1. スカーレット・オハラを射止めた「炎の対面」

『風と共に去りぬ』の「アトランタ炎上」のシーンが撮影されていた夜、ヴィヴィアンはローレンス・オリヴィエと共に現場を訪れました。燃え盛るセットの炎に照らされた彼女の横顔を見たセルズニックの弟マイロンは、「デヴィッド、君のスカーレットを紹介するよ」と兄に告げました。その瞬間、ハリウッド最大のキャスティング・ミステリーに終止符が打たれたのです。

2. ローレンス・オリヴィエとの「世紀の恋」と代償

二人はそれぞれ家庭がありながら激しい恋に落ち、1940年に結婚しました。イギリス演劇界の「王と王妃」と呼ばれた二人でしたが、ヴィヴィアンの病状が悪化するにつれ、完璧主義者のオリヴィエとの間には深い溝が生まれていきました。彼女が彼に宛てて書いた数千通の恋文には、愛しているからこそ自分をコントロールできない苦しみが綴られており、二人の関係は常に情熱と悲劇の隣り合わせでした。

3. 撮影現場での「孤独な戦い」

『風と共に去りぬ』の撮影中、ヴィヴィアンは唯一のイギリス人キャストとして周囲から浮いていました。さらに、監督が親友のジョージ・キューカーからヴィクター・フレミングに交代したことにショックを受け、連日深夜まで隠れてキューカーの元に通い、演技指導を受けていたという事実があります。彼女はセルズニックの独裁的なやり方にも屈せず、常に自分の信じるスカーレット像を守り抜きました。

4. 持病との壮絶な闘い:結核と躁鬱病

彼女は30代の頃に結核を患い、さらに深刻な躁鬱病(双極性障害)に悩まされていました。当時はまだ理解が少ない病気でしたが、彼女は発作が起きるたびに電気ショック療法を受け、その直後には何事もなかったかのように舞台に立っていました。舞台袖で倒れそうになりながらも、カーテンが上がれば完璧なヒロインを演じてみせる彼女の執念は、スタッフたちを驚愕させました。

5. イングリッド・バーグマンとの意外な友情

ヴィヴィアンとバーグマンは同じ時代にハリウッドで活躍し、互いの才能を認め合う親友でした。ヴィヴィアンが病気で苦しんでいる時、バーグマンは頻繁に手紙を送り、彼女を励ましました。また、ヴィヴィアンが亡くなった際、バーグマンは「彼女は世界で最も美しい女性であるだけでなく、最も勇敢な女性だった」と涙ながらに追悼の言葉を述べました。

6. エンパイア・ステート・ビルも消灯した夜

1967年、ヴィヴィアンが53歳の若さで亡くなった夜、ロンドンのウエスト・エンドのすべての劇場の照明が1分間消灯されました。イギリス演劇界においてこれほどまでの追悼を受けた女性は、後にも先にも彼女一人です。彼女は最期まで、ハリウッドのスターである以上に、ロンドンの舞台に立つ一人の「女優」であることを誇りとしていました。


📝 まとめ:永遠に消えぬ、魂の輝き

ヴィヴィアン・リーは、自らの人生をろうそくのように燃やし尽くして映画史を照らした、唯一無二の表現者でした。

彼女が演じたスカーレット・オハラの不屈の闘志も、ブランチ・デュボアの壊れゆく美しさも、すべてはヴィヴィアン自身の魂から削り出されたものでした。病魔に蝕まれながらも、「生きることは演じること」と言わんばかりに舞台やスクリーンに立ち続けた彼女の姿は、単なる名声を超えた、芸術への殉教者のようでもあります。

彼女の美貌は確かに「銀幕の宝石」と称えられるにふさわしいものでしたが、それ以上に、どんな逆境にあっても「明日」を信じようとしたその瞳の輝きこそが、時代を超えて私たちの心を打ち続けるのです。ヴィヴィアン・リーという伝説は、これからも映画が愛される限り、気高く、美しく、そして切なく語り継がれていくことでしょう。


[出演作品]

1935   22歳

すべては上向き     Things Are Looking Up
田舎紳士     The Village Squire
紳士協定     Gentlemen’s Agreement
見つめて笑え     Look Up And Laugh

1937   24歳



間諜     Dark Journey

1938   25歳

響け凱歌     A Yank at Oxford


1939   26歳

風と共に去りぬ     Gone with the Wind


1940   27歳

21日間     Twenty-One Days
哀愁     Waterloo Bridge


1941   28歳


1945   32歳


1948   35歳


1951   38歳

欲望という名の電車     A Streetcar Named Desire

1955   42歳

愛情は深い海の如く     The Deep Blue Sea

1959   46歳

ITV Play of the Week (TV)

1961   48歳


1963   50歳

Toast of the Town  (TV)

1965   52歳

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