ダイ・ハード
Die Hard
(アメリカ 1988)
[製作総指揮] チャールズ・ゴードン
[製作] ローレンス・ゴードン/ジョエル・シルヴァー/ボー・マークス
[監督] ジョン・マクティアナン
[原作] ロダリック・ソープ
[脚本] ジェブ・スチュアート/スティーヴン・E・ド・ソーザ
[撮影] ヤン・デ・ボン
[音楽] マイケル・ケイメン/ジェームズ・ホーナー/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
[ジャンル] アクション/クライム/スリラー
[シリーズ]
ダイ・ハード(1988)
ダイ・ハード2 (1990)
ダイ・ハード3 (1995)
ダイ・ハード4.0 (2007)
ダイ・ハード/ラスト・デイ (2013)
ブルース・ウィリス (ジョン・マクレーン)
ボニー・ベデリア (ホリー・ジェネロ・マクレーン)
レジナルド・ヴェルジョンソン (アル・パウエル)
ポール・グリーソン (ドウェイン・T・ロビンソン)
デヴォリュー・ホワイト (アーガイル、リムジン運転手)
ウィリアム・アサートン (リチャード・‘ディック’・ソーンバーグ)
ハート・ボクナー (ハリー・エリス)
ジェームズ・シゲタ (ジョゼフ・‘ジョー’・タカギ)
アラン・リックマン (ハンス・グルーバー)
アレクサンダー・ゴドノフ (カール)
ブルーノ・ドヨン (フランコ)
アンドレアス・ウィスニウスキー (トニー)
クラレンス・ギルヤードJr. (テオ)
ジョーイ・プリワ (アレクサンダー)
ロレンゾ・カッチアランザ (マルコ)
ジェラール・ボン (クリストフ)
デニス・ヘイデン (エディ)
アル・レオン (ユーリ)
ゲイリー・ロバーツ (ハインリッヒ)
ハンス・バーリンガー (フリッツ)
ウィルヘルム・フォン・ホンブルグ (ジェームズ)
ロバート・ダヴィ (FBI捜査官ビッグ・ジョンソン)
グランド・L・ブッシュ (FBI捜査官リトル・ジョンソン)
カーマイン・ゾッゾーラ (リヴァース)
テイラー・フライ (ルーシー・マクレーン)
ノア・ランド (ジョン・マクレーンJr.)
ベティ・カルヴァロー (家政婦ポーリーナ)
「ダイ・ハード」は、ジョン・マクティアナン監督によるアクションスリラー映画で、ブルース・ウィリスが主演を務めている。
この作品は、アクション映画の金字塔とされ、その後のジャンルに多大な影響を与えた。
物語は、ニューヨーク市警察の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、クリスマス・イブに妻ホリー(ボニー・ベデリア)と和解するためにロサンゼルスを訪れるところから始まる。ホリーは、ナカトミ・プラザという高層ビルにある企業で働いており、そこでクリスマスパーティーが開催されている。
その夜、ビルはハンス・グルーバー(アラン・リックマン)率いる武装集団によって占拠され、人質が取られる。ジョン・マクレーンは、ビル内で偶然にもこの事態に巻き込まれるが、一人で武装集団と戦うことを決意する。彼はビルの中を駆け巡りながら、次々と敵を倒し、妻を含む人質を救おうと奮闘する。
ブルース・ウィリスのキャスティング:
当初、ジョン・マクレーン役には複数の大物俳優が検討されていたが、最終的にテレビドラマ「こちらブルームーン探偵社」で知られるブルース・ウィリスがキャスティングされた。ウィリスの起用はリスクと見なされたが、この映画で彼は一躍アクションスターの仲間入りを果たした。
アラン・リックマンの映画デビュー:
ハンス・グルーバー役のアラン・リックマンは、本作が映画デビュー作である。彼の冷酷かつカリスマ的な悪役の演技は絶賛され、以後、彼は多くの映画で悪役として知られるようになった。
実際のビルでの撮影:
映画はロサンゼルスのフォックスプラザ(20世紀フォックスの本社ビル)で撮影された。このビルは映画の中でも「ナカトミ・プラザ」として登場し、実際のビル内外での撮影がリアルな雰囲気を醸し出している。
即興の名セリフ:
ジョン・マクレーンが敵に対して放つ「Yippee-ki-yay, motherf***er!」というセリフは、ブルース・ウィリスの即興によるもので、アクション映画の名セリフとして有名になった。
リアリティの追求:
映画のアクションシーンはリアルさを追求しており、ブルース・ウィリス自身が多くのスタントをこなした。また、彼のキャラクターは典型的なスーパーヒーローとは異なり、傷つきやすく、人間味あふれる描写が観客に共感を呼んだ。
フィルムの長さ:
映画のフィルムは長く、多くのシーンが撮影されたが、その中で最も象徴的なシーンのいくつかは編集段階で加えられた。特に、マクレーンがビルの屋上から飛び降りるシーンは、観客に強烈な印象を残した。
ストーリーの原作:
「ダイ・ハード」のストーリーは、ロデリック・ソープの小説「Nothing Lasts Forever」に基づいている。原作とはいくつかの違いがあるが、映画はそのエッセンスを捉えている。
キャラクターの設定:
ハンス・グルーバーのキャラクターは、映画史上最も魅力的な悪役の一人とされている。アラン・リックマンの演技は、冷酷さとカリスマ性を見事に融合させたものとなっている。
クリスマス映画の地位:
「ダイ・ハード」はクリスマスの時期を舞台にしているため、クリスマス映画としても人気がある。毎年のように再放送されるほどの人気を誇り、クリスマスの定番映画となっている。
興行成績:
「ダイ・ハード」は公開後すぐに大ヒットし、興行収入も非常に高かった。この成功により、続編が次々と制作され、シリーズ化された。シリーズ全体で、ジョン・マクレーンのキャラクターはアクション映画のアイコンとなった。
「ダイ・ハード」は、ブルース・ウィリスの魅力的な演技とジョン・マクティアナンの巧みな演出が融合したアクション映画の金字塔であり、観客に緊張感を提供する不朽の名作である。この映画は、アクション映画のジャンルにおいて不朽の名作として評価されており、その影響力は今日でも色褪せることがない。
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