[女優]　アン・ハサウェイ　Anne Hathaway

アン・ハサウェイ
Anne Hathaway

1982年11月12日、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
本名アン・ジャクリーン・ハサウェイ。
身長173cm。
父は弁護士、母は女優。
アイルランド・フランス系。
テレビや舞台で経験を積み、「プリティ・プリンセス」でスターダムへ。
「レ・ミゼラブル」でアカデミー賞助演女優賞を受賞。

アン・ハサウェイは、アメリカの女優・プロデューサーで、知的な美しさと幅広い演技力を武器に、2000年代以降ハリウッドを代表する存在となった。コメディからミュージカル、シリアスなドラマまで自在にこなし、2012年の『レ・ミゼラブル』ではアカデミー賞助演女優賞を受賞している。華奢な外見に反し、役柄に対して大胆に挑むスタイルで、世代を超えた支持を集めてきた。

初期のキャリアとブレイク

ニューヨーク州ブルックリン生まれ。母は舞台女優、父は弁護士という家庭で育ち、幼い頃から演技に親しんだ。学生時代にはカトリック系の女子高に通い、成績優秀だったが、早くから舞台に興味を持ち、演技の道を志した。

2001年、ディズニー映画『プリティ・プリンセス』でスクリーンデビュー。普通の女子高生がプリンセスになるというシンデレラストーリーの主人公ミアを演じ、一夜にしてスターの仲間入りを果たした。この作品のヒットによって、清純派女優として広く認知されるようになる。

キャリアのハイライトと代表作

● プリティ・プリンセス
デビュー作にして大ヒット。ジュリー・アンドリュースとの共演も話題となり、若い世代のアイコンとなった。

● ブロークバック・マウンテン
アン・リー監督による社会派ドラマで、脇役ながら深い印象を残す演技を披露。コメディだけでないシリアスな役にも適応できる実力を証明した。

● プラダを着た悪魔
メリル・ストリープと共演し、ファッション誌編集部で奮闘する新人アシスタント役を演じ、批評・興行の両面で大成功。キャリアの大きな転機となり、スタイリッシュな大人の女優への脱皮を遂げた。

● レイチェルの結婚
家族問題をテーマにしたインディペンデント映画で、リハビリ施設から戻った主人公を演じ、アカデミー賞主演女優賞に初ノミネートされた。繊細で破壊的な演技が絶賛され、演技派女優としての評価を確立。

● レ・ミゼラブル
世界的に有名なミュージカルを映画化。ファンティーヌ役で15分ほどの登場にもかかわらず、圧倒的な存在感を放ち、アカデミー賞助演女優賞を受賞。劇中の「I Dreamed a Dream」の生歌唱シーンは、観客と批評家を圧倒した。

● インターステラー
クリストファー・ノーラン監督作品で、宇宙飛行士アメリア・ブランド博士を演じた。科学者としての知性と人間らしい弱さを両立させた演技が光った。

● オーシャンズ8
サンドラ・ブロックら豪華女優陣と共演したクライムコメディ。自己陶酔的な女優役をコミカルに演じ、見事なコメディセンスを披露。

演技スタイルと特徴

アン・ハサウェイの演技は、知的で感情表現が細やかな点が特徴。初期は清純派イメージが強かったが、徐々にダークで複雑な役柄にも挑戦し、型にはまらない女優へと成長した。舞台で鍛えられた発声力と、繊細な感情のニュアンスを表現する力に優れ、ミュージカルからSF、コメディ、シリアスドラマまでジャンルを問わず存在感を放つ。