スーザン・ストラスバーグ
Susan Strasberg

1938年5月22日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。
1999年1月21日、アメリカ・ニューヨークで死去(乳がん)。享年60歳。
父は有名なアクターズ・スタジオ経営者のリー・ストラスバーグ、母は舞台女優。
15歳の時TVシリーズに初出演し、17歳で「アンネの日記」の初舞台を踏み、同年「ピクニック」でスクリーン・デビューも果たす。
20歳の時「女優志願」でスターになる。
今回は、演劇界の巨星リー・ストラスバーグを父に持ち、若くして「アンネ・フランク」として舞台の伝説となった後、銀幕で繊細な輝きを放ったスーザン・ストラスバーグを紹介します。
ガラス細工のような繊細さと、深い知性。早熟の天才、スーザン・ストラスバーグ
演劇の聖地アクターズ・スタジオのサラブレッドとして生まれ、10代でブロードウェイの頂点を極めた早熟のスターです。大きな瞳に宿る知性と、壊れそうなほどに儚い佇まいは、数々の名監督たちを魅了しました。
偉大な父の影やハリウッドの虚像に苦しみながらも、自らの表現を追求し続けた彼女の歩みは、一人の俳優が真実の自分を見つけるための過酷な旅路でもありました。
- ✦ PROFILE & BACKGROUND
- 🏆 主な功績・活動
- 🎥 珠玉の代表作・深掘り解説
- 📜 スーザン・ストラスバーグを巡る知られざるエピソード集
- 📝 まとめ:静かなアトリエと、情熱を秘めた瞳
- 1953 年 15 歳
- 1954 年 16 歳
- 1955 年 17 歳
- 1958 年 20 歳
- 1959 年 21 歳
- 1960 年 22 歳
- 1961 年 23 歳
- 1962 年 24 歳
- 1963 年 25 歳
- 1964 年 26 歳
- 1965 年 27 歳
- 1966 年 28 歳
- 1967 年 29 歳
- 1968 年 30 歳
- 1969 年 31 歳
- 1970 年 32 歳
- 1971 年 33 歳
- 1972 年 34 歳
- 1973 年 35 歳
- 1974 年 36 歳
- 1975 年 37 歳
- 1976 年 38 歳
- 1977 年 39 歳
- 1978 年 40 歳
- 1979 年 41 歳
- 1981 年 43 歳
- 1982 年 44 歳
- 1983 年 45 歳
- 1984 年 46 歳
- 1985 年 47 歳
- 1986 年 48 歳
- 1987 年 49 歳
- 1989 年 51 歳
- 1990 年 52 歳
- 1992 年 54 歳
- 1996 年 58 歳
✦ PROFILE & BACKGROUND
- 本名:スーザン・エリザベス・ストラスバーグ
- 生涯:1938年5月22日 ~ 1999年1月21日(享年60歳)
- 死因:乳がん(ニューヨークの自宅にて逝去)
- 出身:アメリカ / ニューヨーク州ニューヨーク
- ルーツ・家庭環境:
- ユダヤ系の高名な演劇一家に生まれました。
- 父リー:アクターズ・スタジオの芸術監督で、メソッド演技法の開祖です。
- 母ポーラ:女優であり、マリリン・モンローの演技コーチとしても知られました。
- 教育・背景:幼少期から芸術に囲まれて育ち、14歳で舞台デビュー。17歳で主演した舞台『アンネの日記』でトニー賞に最年少(当時)でノミネートされ、一躍時の人となりました。
- 家族:俳優のクリストファー・ジョーンズと結婚し一女をもうけましたが、後に離婚しています。
- 背景:家族と深い親交があったマリリン・モンローを姉のように慕い、彼女の光と影を最も近くで目撃した一人でもありました。
- 功績:ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。映画だけでなく、自伝の執筆を通じてハリウッドの裏側を赤裸々に描いた文筆家としての顔も持ちます。
🏆 主な功績・活動
| 公開年 | 出来事 | 備考 |
| 1955 | 「ピクニック」 | 映画デビュー作。ウィリアム・ホールデンらと共演 |
| 1955 | 舞台「アンネの日記」 | ブロードウェイで主演。アンネ役の決定版と評される |
| 1958 | 「女優志願」 | ヘンリー・フォンダ主演、シドニー・ルメット監督作に出演 |
| 1961 | 「カポ」 | ホロコーストを描いた衝撃作。イタリアで高く評価される |
| 1962 | 「青年」 | リチャード・ベイマーと共演。国際的なスターへ |
🎖️ 受賞・ノミネート歴(主要部門)
| 年度 | 対象作品 | 賞 | 部門 | 結果 |
| 1956 | アンネの日記 | トニー賞 | 演劇主演女優賞 | ノミネート |
| 1956 | ピクニック | 英国アカデミー賞 | 最優秀新人賞 | ノミネート |
| 1961 | ゼロ地帯 | マル・デル・プラタ国際映画祭 | 女優賞 | 受賞 |
| 1963 | 青年 | ゴールデングローブ賞 | 主演女優賞(ドラマ部門) | ノミネート |
🎥 珠玉の代表作・深掘り解説
1. 鮮烈な映画デビュー:ピクニック (1955)
ウィリアム・インジの戯曲をジョシュア・ローガン監督が映画化した、夏の日の情熱と葛藤を描いた名作です。
- 深掘りポイント: 主人公の妹ミリーを演じました。美しい姉に対するコンプレックスと、自らの知性を武器にしようとする思春期の少女の揺れ動く感情を、等身大の演技で見せています。彼女が持つ独特の「清廉さと孤独」が初めて銀幕に刻まれた、極めて重要な一作です。
2. 極限状態のリアリズム:ゼロ地帯 (1960)
ジッロ・ポンテコルヴォ監督による、強制収容所を舞台にした社会派ドラマです。
- 深掘りポイント: 生き延びるために収容所の監視員(カポ)となったユダヤ人少女エディスを演じました。死の恐怖の中で人間性を失いかけ、再び取り戻そうとする過酷な役どころを、文字通り心身を削って体現。ハリウッドのアイドルイメージを脱ぎ捨て、演技派としての真価を世界に証明しました。
3. 青春の光と影:青年 (1962)
アーネスト・ヘミングウェイの短編を基に描かれた、一人の青年の成長物語です。
- 深掘りポイント: 主人公ニックが戦地イタリアで出会う看護師ロザンナを演じました。戦争という悲劇の中で育まれる愛と、その儚さを美しく描き出しています。彼女の持ち味である「守ってあげたくなるような脆さ」が最大限に発揮され、国際的な人気を決定づけました。
📜 スーザン・ストラスバーグを巡る知られざるエピソード集
1. マリリン・モンローとの「姉妹」のような絆
父リーがマリリンの師であったことから、スーザンにとってマリリンは家族同然の存在でした。二人は同じ部屋で夜を明かし、悩みを語り合う仲でした。スーザンは後に自伝で、スターとしてのマリリンではなく、愛を渇望する一人の女性としての素顔を愛情深く書き残しています。
2. リチャード・バートンとの情熱的な初恋
18歳の頃、舞台『タイム・リメンバード』で共演した名優リチャード・バートンと激しい恋に落ちました。当時、バートンは既婚者であり、父リーからの猛反対を受けるなど、彼女にとって初めての大きな人生の試練となりました。この経験が、彼女の演技に大人びた哀愁を加えることになりました。
3. 「アンネ・フランク」の呪縛と誇り
舞台での成功があまりに大きかったため、世間からは長い間「アンネ」としての清純なイメージを求められ続けました。彼女はその期待に応えようとするあまり、自分自身のアイデンティティを見失いそうになった時期もありましたが、晩年には「あの役は私の魂の一部だった」と誇りを持って語っています。
4. メソッド演技の「実験台」という孤独
父リー・ストラスバーグは娘に対しても一切の妥協を許さず、私生活の感情を演技に利用することを教え込みました。偉大な父の期待と、厳格な教えの中で、彼女は常に「演じること」と「生きること」の境界線に苦悩していましたが、それが彼女の演技に類稀な深みを与えたのも事実です。
5. 文筆家として見出した「真実の言葉」
女優としてのキャリアが停滞した時期、彼女は執筆活動に活路を見出しました。自伝『Bittersweet』は、ハリウッドの華やかさの裏にある残酷な現実や、自身の依存症との闘いを率直に綴り、ベストセラーとなりました。演じることではなく、自らの言葉で語ることで、彼女は救いを見出したのです。
6. 最後まで失わなかった凛とした美学
晩年、乳がんに侵されながらも、彼女は家族や友人の前で決して弱音を吐きませんでした。病床でも読書や執筆を楽しみ、自らの人生を静かに振り返る時間を大切にしました。60歳という若すぎる別れでしたが、その去り際は、彼女が演じてきたどの役よりも気高く、美しいものでした。
📝 まとめ:静かなアトリエと、情熱を秘めた瞳
スクリーンで見せる繊細な表情の裏側で、彼女は自宅で独り静かに本を読み、自身の内面をノートに綴る時間を何より大切にしていました。派手な映画界の喧騒に身を置くよりも、思索を深め、自分自身と向き合う静謐な生活を慈しんでいたようです。
撮影現場に入れば、名門の血筋を感じさせる知性と冷静さで役を深く分析し、共演者やスタッフからもその実直な仕事ぶりが深く信頼されていました。仕事においては、どんな難役でも一人の人間としての真実を追求し、心の奥底にある光と影をありのままに表現することに努めました。自らの価値観を大切にしながら、最後まで演じることへの情熱を静かに燃やし続けた歩みでした。
[出演作品]
1953 年 15 歳
Goodyear Television Playhouse (TV)
1954 年 16 歳
The Marriage (TV)
Kraft Television Theatre (TV)
1955 年 17 歳
蜘蛛の巣 The Cobweb
General Electric Theater (TV)
1958 年 20 歳
Westinghouse Desilu Playhouse (TV)
Armchair Theatre (TV)
1959 年 21 歳
Play of the Week (TV)
1960 年 22 歳
ゼロ地帯 Kapò
Destiny, West! (TV)
Our American Heritage (TV)
1961 年 23 歳
恐怖 Taste of Fear
1962 年 24 歳
青年 Hemingway’s Adventures of a Young Man
地上最笑の作戦 Il giorno più corto
Il disordine
1963 年 25 歳
Bob Hope Presents the Chrysler Theatre (TV)
Dr. Kildare (TV)
1964 年 26 歳
The Rogues (TV)
Breaking Point (TV)
1965 年 27 歳
Run for Your Life (TV)
Burke’s Law (TV)
キプロス脱出作戦 The High Bright Sun
1966 年 28 歳
The Legend of Jesse James (TV)
1967 年 29 歳
The Big Valley (TV)
白昼の幻想 The Trip
The Invaders (TV)
1968 年 30 歳
暗殺 The Brotherhood
Premiere (TV)
The Name of the Game (TV)
Lancer (TV)
The FBI (TV)
Bonanza (TV)
The Name of the Game Is Kill!
青春の海 Chubasco
1969 年 31 歳
姉妹 Le sorelle
Ternos Caçadores
Marcus Welby, M.D. (TV)
CBS Playhouse (TV)
1970 年 32 歳
二重スパイ・国際謀略作戦 Hauser’s Memory
The Virginian (TV)
1971 年 33 歳
西部二人組 Alias Smith and Jones (TV)
Mr. and Mrs. Bo Jo Jones (TV)
McCloud (TV)
Sammy Somebody
The Young Lowyers (TV)
1972 年 34 歳
The Sixth Sense (TV)
The Legend of Hillbilly John
1973 年 35 歳
Owen Marshall, Counselor at Law (TV)
The Evil Touch (TV)
…And Millions Die! (TV)
Night Gallery (TV)
Mannix (TV)
Assignment: Vienna (TV)
1974 年 36 歳
So Evil, My Sister
McMillan & Wife (TV)
Doctor Simon Locke (TV)
The Streets of San Francisco (TV)
Toma (TV)
1975 年 37 歳
Bronk (TV)
Medical Story (TV)
Kate McShane (TV)
Ellery Queen (TV)
Mystery at Malibu (TV)
The Wide World of Mystery (TV)
Petrocelli (TV)
1976 年 38 歳
The Stronger
The Rockford Files (TV)
Medical Center (TV)
Harry O (TV)
1977 年 39 歳
1978 年 40 歳
The Immigrants (TV)
In Praise of Older Women
1979 年 41 歳
Beggarman, Thief (TV)
Sweepstakes (TV)
1981 年 43 歳
Bloody Birthday
1982 年 44 歳
The Love Boat (TV)
1983 年 45 歳
The Returning
Sweet Sixteen
1984 年 46 歳
Tales of the Unexpected (TV)
探偵マイク・ハマー Mike Hammer (TV)
1985 年 47 歳
フロム・ザ・ダークサイド Tales from the Darkside (TV)
1986 年 48 歳
Hot Shots (TV)
探偵レミントン・スティール Remington Steele (TV)
1987 年 49 歳
Cagney & Lacey (TV)
Butterfly Island (TV)
Murder, She Wrote (TV)
1989 年 51 歳
Prime Suspect
The Runnin’ Kind
1990 年 52 歳
Schweitzer
1992 年 54 歳
Il giardino dei ciliegi
1996 年 58 歳
Believe








