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[男優] ウィリアム・ホールデン William Holden 出演作品一覧|プロフィール|エピソード

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ウィリアム・ホールデン
William Holden

1918年4月17日、アメリカ・イリノイ生まれ。
1981年10月16日、カリフォルニア・サンタモニカで死去(転倒による怪我)。享年63歳。
身長179cm。
科学者の父と教師の母をもち、裕福な家に生まれる。
舞台で活躍後、映画界入り。
「第十七捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞受賞。
晩年はアフリカとスイスで暮らした。
キャプシーヌと破局。
重度のアルコール依存症だった。

今回は、黄金期のハリウッドで「最も信頼できる二枚目」として愛され、渋みを増すとともに人間の孤独や悲哀を体現したスター、ウィリアム・ホールデンをご紹介します。

「黄金の少年」から哀愁漂う実力派へ。銀幕に誠実さと男の美学を刻んだウィリアム・ホールデン

デビュー当初、その端正な容姿から「ゴールデン・ボーイ」と呼ばれた彼は、単なるスターの座に甘んじることなく、人間の内面に潜む弱さや冷笑的な一面を演じ切ることで、独自の地位を確立しました。

ビリー・ワイルダー監督との出会いにより、『サンセット大通り』や『第十七捕虜収容所』で見せた、どこか世捨て人のような斜に構えたキャラクターは彼の真骨頂。歳を重ねるごとに刻まれた顔の皺は、野生動物保護に捧げた情熱や、私生活での孤独な闘いの証でもありました。完璧なヒーローではない、傷ついた男の美学を感じさせるその演技は、今もなお観る者の胸を打ちます。

✦ PROFILE & BACKGROUND

  • 本名:ウィリアム・フランクリン・ビードル・ジュニア
  • 生涯:1918年4月17日 ~ 1981年11月16日(享年63歳)
  • 死因:失血死(自宅で転倒し、頭部を強打したことによる不慮の事故。数日後に発見されました)
  • 出身:アメリカ / イリノイ州オファロン
  • ルーツ・家庭環境:
    • 父ウィリアム:工業化学者。
    • 母メアリー:教師。
    • 家族:女優のブレンダ・マーシャルと結婚していましたが、1971年に離婚。その後は女優ステファニー・パワーズと公私にわたるパートナーとして過ごしました。
  • 背景:大学時代にスカウトされ、1939年の『ゴールデン・ボーイ』で一躍スターに。第二次世界大戦中は陸軍航空軍に従軍しました。
  • 功績:アカデミー主演男優賞を受賞。50年代には「ボックスオフィス(興行成績)の王様」としてハリウッドの頂点に立ちました。

🏆 主な功績・活動

公開年出来事備考
1939『ゴールデン・ボーイ』主演デビュー。一晩でスターの仲間入り
1950『サンセット大通り』落ちぶれた脚本家役。キャリアの転換点
1953『第十七捕虜収容所』アカデミー主演男優賞を受賞
1957『戦場にかける橋』世界的な大ヒット。連合軍捕虜役
1969『ワイルドバンチ』滅びゆくアウトローの首領役。新境地を開拓

🏅 受賞・ノミネート歴(主要4賞)

年度対象作品部門結果
1951サンセット大通りアカデミー賞主演男優賞ノミネート
1954第十七捕虜収容所アカデミー賞主演男優賞受賞
1957ピクニック英国アカデミー賞外国男優賞ノミネート
1977ネットワークアカデミー賞主演男優賞ノミネート
1977ネットワーク英国アカデミー賞主演男優賞ノミネート

🎥 珠玉の代表作・深掘り解説

1. 虚飾の街の犠牲者:サンセット大通り (1950)

ハリウッドの光と影を描いた、ビリー・ワイルダー監督によるフィルム・ノワールの傑作です。

  • 深掘りポイント: ホールデンは、過去の栄光にすがる大女優に囲われる、うだつの上がらない脚本家ジョーを演じました。冒頭、プールに浮かぶ死体として登場し、死者が物語を回想するという斬新な構成の中で、彼の持ち味である「シニカルな色気」が爆発。二枚目スターからの脱皮を果たしました。

2. 打算と誇りの狭間で:第十七捕虜収容所 (1953)

第二次大戦下のドイツ捕虜収容所を舞台にした人間ドラマです。

  • 深掘りポイント: 仲間を売っていると疑われる、計算高く冷徹な捕虜セフトン役。正義漢とはほど遠いキャラクターながら、土壇場で見せるプロフェッショナルな矜持を圧倒的なリアリティで演じ切り、見事オスカーを手にしました。

3. 滅びの美学:ワイルドバンチ (1969)

近代化の波に呑まれていく無法者たちの最期を描いた、暴力美学の極致です。

  • 深掘りポイント: サム・ペキンパー監督のもと、ホールデンは顔に深い皺を刻んだ初老の強盗団リーダーを演じました。かつての「ゴールデン・ボーイ」が、時代の終焉を悟りながら戦いに赴く姿は、彼自身の俳優人生とも重なり、深い哀愁を漂わせています。

📜 ウィリアム・ホールデンを巡る知られざるエピソード集

1. ビリー・ワイルダー監督との特別な絆

ワイルダーはホールデンの才能を誰よりも信じ、『サンセット大通り』の主役がモンゴメリー・クリフトに断られた際、迷わずホールデンを指名しました。ワイルダーは彼を「理想的な役者」と評し、二人のコンビは数々の名作を生み出しました。

2. アフリカの野生動物保護への献身

彼はアフリカの自然を深く愛し、ケニアに「マウント・ケニア・ゲーム・ランチ(現:ウィリアム・ホールデン野生生物財団)」を設立しました。晩年はハリウッドよりもアフリカで過ごす時間を大切にし、絶滅危惧種の保護に私財を投じて尽力しました。

3. オードリー・ヘプバーンとの悲恋

『麗しのサブリナ』で共演したオードリーと深く愛し合い、一時は結婚も考えました。しかし、オードリーが子供を望んだのに対し、ホールデンが既に不妊手術を受けていたことが障壁となり、二人は涙ながらに別れを選んだと言われています。

4. アルコール依存との長年の闘い

その誠実な外見とは裏腹に、彼は重度のアルコール依存症に長年苦しんでいました。繊細すぎる性格ゆえ、スターとしてのプレッシャーや孤独を紛らわせるための酒でしたが、それが結果として彼の孤独な最期に繋がってしまったことは、多くのファンを悲しませました。

5. 驚異の「出演料」契約

1957年の『戦場にかける橋』に出演する際、彼は「給料」ではなく「映画の興行収入の10%」を受け取るという当時では極めて異例の契約を結びました。作品が世界的な大ヒットとなったため、彼は莫大な報酬を得ることになり、ハリウッドの契約形態に一石を投じました。

6. 戦友、ロナルド・レーガン

若手時代、後の大統領ロナルド・レーガンとは親友同士でした。レーガンがナンシーと結婚した際、ホールデンは介添人を務めています。政治的な立場は異なっても、二人の友情は生涯変わることなく続きました。


📝 まとめ:孤独と誠実を抱え、銀幕を駆け抜けた不世出のスター

ウィリアム・ホールデンは、完璧な二枚目としての輝きを放ちながらも、その裏側にある人間の脆さや影を隠そうとしなかった俳優でした。

彼は「演じる」ことに対してどこまでも誠実であり、役を通じて自分自身の魂を削り出しているような、独特の切なさを常に纏っていました。アフリカの荒野を愛し、孤独を友としたその生き様は、彼が演じた数々のキャラクターと同じように、不器用で、しかし気高い美しさに満ちていました。彼が遺した眼差しは、今も銀幕の向こう側から、私たちが忘れがちな「人間の矜持」を静かに語りかけているようです。



[出演作品]

1939 年    21 歳


1940 年    22 歳


1941 年    23 歳

空の要塞  I wanted Wings

1943 年    25 歳

俳優志願  Young and Willing

1947 年    29 歳


ハリウッド・アルバム  Variety Girl

1948 年    30 歳

1949 年    31 歳


1950 年    32 歳

サンセット大通り  Sunset Boulevard



1951 年    33 歳


太平洋の虎鮫  Submarine Command

1952 年    34 歳

1953 年    35 歳

第十七捕虜収容所  Stalag 17

  アカデミー賞 主演男優賞



女性よ永遠に  Forever Female

1954 年    36 歳

重役室  Executive Suite

  ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞


麗しのサブリナ  Sabrina


喝采  The Country Girl


1955 年    37 歳

慕情  Love Is a Many-Splendored Thing


ピクニック  Picnic

アイ・ラブ・ルーシー  I Love Lucy (TV)

1956 年    38 歳

1957 年    39 歳

戦場にかける橋  The Bridge on the River Kwai


ロケット・パイロット  Toward the Unknown(Brink of Hell)

1958 年    40 歳

鍵  The Key

1959 年    41 歳

1960 年    42 歳

1962 年    44 歳

誘惑の夜  Satan Never Sleeps


ライオン  The Lion

1963 年    45 歳

1964 年    46 歳

第七の暁  The 7th Dawn

1966 年    48 歳

1967 年    49 歳

007 カジノ・ロワイヤル  Casino Royale

1968 年    50 歳

1969 年    51 歳

ワイルドバンチ  The Wild Bunch


1971 年    53 歳

1972 年    54 歳

復讐の荒野  The Revengers

1973 年    55 歳

1974 年    56 歳

タワーリング・インフェルノ  The Towering Inferno


1976 年    58 歳

テロリスト・黒い九月  21 Hours at Munich (TV)
ネットワーク  Network

1978 年    60 歳


1979 年    61 歳

1980 年    62 歳

世界崩壊の序曲  The Day the World Ended When Time Ran Out…
アドベンチャー・ロード  The Earthling

1981 年    63 歳

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