マンハッタン・ラブ ~女と男のいい関係~
Married to it
(アメリカ 1991)
[製作総指揮] ピーター・V・ヘラルド/ジョン・L・ジェイコブス
[製作] トーマス・ベア/エリカ・ヒラー/ジャネット・コヴァルシック
[監督] アーサー・ヒラー
[脚本] ジャネット・コヴァルシック
[撮影] ヴィクター・J・ケンパー
[音楽] ヘンリー・マンシーニ
[ジャンル] コメディ/恋愛/ドラマ
キャスト
ボー・ブリッジス
(ジョン)
ストッカード・チャニング
(アイリス)
ロバート・ショーン・レナード
(チャック・ビショップ)
メアリー・スチュアート・マスターソン
(ニーナ・ビショップ)
シビル・シェパード
(クレア)
ロン・シルヴァー
(レオ)
ドン・フランクス (ソル・チェンバレン)
ドナ・ヴィヴィノ (ルーシー・ローゼンバーグ)
ジミー・シェア (マーティ・モーデン)
ナサニエル・モロー (ケニー・モーデン )
概要
『マンハッタン・ラブ ~女と男のいい関係~』(Married to It)は、アーサー・ヒラー監督によるドラマ仕立てのコメディ映画。
ニューヨークに住む3組のカップルを中心に、夫婦間の絆や個々の人生観、友情を描く群像劇。
世代や背景の異なるカップルたちが、共通のプロジェクトを通じて互いに影響を与え合い、成長していく姿をユーモアと温かさを交えて描いている。
ストーリー
物語は、ニューヨークでそれぞれの課題を抱えた3組のカップルが出会うところから始まる。彼らは、地元の学校の資金調達イベントに協力するため、一緒に活動することになる。
中年夫婦であるジョン(ボー・ブリッジス)とクレア(ストッカード・チャニング)は、穏やかな結婚生活を送っているように見えるが、クレアがボランティア活動に情熱を注ぐ一方で、ジョンはその情熱についていけず、心の距離が広がっている。
若いカップルのレオ(ロバート・ショーン・レナード)とアイリス(メアリー・スチュアート・マスターソン)は、恋愛結婚したものの、現実の問題や価値観の違いに直面している。特に、レオがキャリアを追求する一方で、アイリスは家庭に重きを置きたいと願う。
チャールズ(ロン・シルヴァー)とニーナ(シビル・シェパード)は、再婚同士の中年カップルであり、それぞれが前の結婚からのトラウマを抱えながらも、新しい関係を築こうと努力している。
資金調達イベントの準備を進める中で、3組のカップルはお互いの価値観や問題を共有するようになり、友情を深めていく。時には衝突や誤解もあるが、彼らはそれぞれの課題に向き合い、夫婦としての絆を再確認する。
イベントを成功させるために力を合わせる3組の夫婦は、この経験を通じて新たな視点を得て、愛やパートナーシップの大切さを再認識する。物語は、彼らがそれぞれの問題を乗り越え、より良い関係を築いていく希望に満ちた結末を迎える。
エピソード
- ボー・ブリッジスは、夫婦間の微妙なすれ違いをコミカルかつ感動的に演じ、彼の幅広い演技力が注目された。撮影現場では、彼のユーモアがキャストたちを和ませたという。
- 若いカップルを演じたレナードとマスターソンは、撮影中に実際の若い夫婦の生活や葛藤を研究し、リアリティを追求。マスターソンは、自身が演じたアイリスの「家庭を大切にしたい」という価値観に共感したと語っている。
- シルヴァーは、コミカルなシーンから感動的なシーンまで幅広くこなし、キャラクターに深みを与えた。彼の即興演技は監督のヒラーからも称賛された。
- キャストたちは撮影中も良好な関係を築き、映画のテーマである「友情と絆」を実際に体現していた。特に、イベント準備のシーンではキャスト同士の自然なやり取りが撮影にそのまま反映されている。
- ヒラー監督は、キャストそれぞれに自由に演技を展開させることで、複雑な人間関係を自然に表現。脚本のシリアスな部分とコメディ部分のバランスを丁寧に調整した。
- 撮影はニューヨーク市内の実際の住宅地や学校で行われ、都会のリアルな雰囲気が映像に生かされている。
- 各カップルのエピソードが平等に描かれるように工夫され、それぞれが物語全体において重要な役割を果たしている。
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