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トータル・フィアーズ The Sum of All Fears 2002 |キャスト・あらすじ【ネタバレ】| ベン・アフレック | モーガン・フリーマン

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失われた一発の核弾頭が、世界を破滅の連鎖へと突き落とす――若きCIA分析官が挑む、米露激突を阻止するための時間との戦い!

トータル・フィアーズ
The Sum of All Fears
(アメリカ・ドイツ 2002)

[製作総指揮] トム・クランシー/ストラットン・レオポルド
[製作] メイス・ニューフェルド
[監督] フィル・アルデン・ロビンソン
[原作] トム・クランシー
[脚本] ポール・アタナシオ/ダニエル・パイン
[撮影] ジョン・リンドリー
[音楽] ジェリー・ゴールドスミス
[ジャンル] アクション/ドラマ/スリラー

キャスト

ベン・アフレック
(ジャック・ライアン)

モーガン・フリーマン
(ウィリアム・キャボット)

ジェームズ・クロムウェル
(フォウラー大統領)

ケン・ジェンキンス  (ポラック)

リーヴ・シュレイバー
(ジョン・クラーク)

ブルース・マクギル  (レヴェル)
ジョン・ビースリー  (ラセター将軍)
ラッセル・ボビット  (パイロット)
フィリップ・ベイカー・ホール  (ベッカー)
リチャード・マーナー  (ゾルキン大統領)

アラン・ベイツ
(ドレスラー)





ストーリー

1973年の第四次中東戦争中、一発の核弾頭を積んだイスラエル軍機が撃墜される。その核弾頭は砂漠に埋もれ、長い歳月を経て武器商人たちの手に渡ってしまう。一方、現代。ロシアの大統領が急死し、強硬派とも噂されるゾルキンが大統領に就任する。CIA長官キャボット(モーガン・フリーマン)は、ロシア情勢に詳しい若き分析官ジャック・ライアン(ベン・アフレック)を伴い、再処理施設の視察のためロシアへ向かう。

しかし、水面下ではナチス再興を企むテロリストたちが、入手した核弾頭を改造し、アメリカ国内での爆破を計画していた。彼らの狙いは、アメリカとロシアを戦わせて共倒れさせ、その混乱に乗じて新秩序を築くことにある。ライアンは、ロシアの科学者が行方不明になっている事実を突き止め、核の脅威が迫っていることを察知するが、警告は間に合わない。ボルチモアで開催中のスーパーボウル会場で核爆弾が炸裂し、観戦していたキャボットや合衆国大統領を巻き込む未曾有の惨事が発生する。

パニックに陥ったアメリカ政府は、これをロシアによる攻撃と断定。両国は核のボタンに手をかける一触即発の状態へと突入する。瀕死の重傷を負ったキャボットから後事を託されたライアンは、無線や通信を駆使し、これが第三勢力による陰謀であることを証明するために戦地と化したボルチモアを奔走する。

ライアンは、核物質の製造元がロシアではなくアメリカ国内の施設であることを突き止める。彼はホットラインを通じてゾルキン大統領に直接連絡を取り、互いの不信感を払拭するよう必死の説得を試みる。核ミサイル発射までのカウントダウンが進む極限状態の中、ライアンの真摯な訴えがゾルキンの心を動かし、ロシア側が先に攻撃態勢を解除。アメリカ側もこれに応じ、辛うじて世界滅亡の危機は回避された。

その後、事件の黒幕であるテロリストたちは、米露共同の報復作戦によって次々と抹殺されていく。ライアンは殉職したキャボットの墓を訪れ、彼の遺志を継いで平和を守る決意を新たにする。


エピソード・背景

  • モーガン・フリーマンの「師」としての存在感
    キャボットは、未熟なライアンの才能を見抜き、現場へ連れ出すメンター(師)のような役割です。モーガンは「自分の役目はベン(・アフレック)を一人前の主人公に仕立て上げることだ」と語り、撮影中もベテランらしい余裕で現場を牽引しました。
  • ジャック・ライアンの若返り
    前作までのハリソン・フォードのイメージが強かったため、当時30歳手前だったベン・アフレックへの交代は大きな賭けでした。しかし、モーガンとの掛け合いによって「経験不足だが優秀な分析官」という新しいライアン像が見事に定着しました。
  • CIAの全面協力
    本作はCIAの協力を得て撮影されており、モーガンたちは実際にラングレーのCIA本部に足を踏み入れています。そこで得た空気感が、物語のシリアスなトーンを支えています。
  • あまりにリアルすぎた核爆発
    ボルチモアでの核爆発シーンは、当時の視覚効果としては極めて衝撃的で、その後のディザスター映画の描写にも大きな影響を与えました。あまりの生々しさに、当時の観客からは恐怖の声が上がったほどです。
  • 9.11テロの影響
    撮影は2001年のテロ以前に行われましたが、公開時期がテロ後となったため、テロリズムを扱う内容に制作陣は非常に慎重になったという経緯があります。しかし、結果として「対話による回避」というテーマが当時の社会に強く響くこととなりました。
  • 特殊車両「ナイトウォッチ」の再現
    劇中に登場する、核戦争時に大統領が搭乗する空中指揮機(E-4B)内部のセットは、非常に精巧に作られました。軍の機密に触れない範囲で、退役した軍人たちの助言を得て作られたそのリアリティに、撮影を訪れた軍関係者も舌を巻いたそうです。


まとめ:作品が描いたもの

本作は、テクノロジーが進化してもなお、最終的な決定を下すのは「人間」であり、その判断を誤らせるのは「恐怖」と「不信感」であることを鋭く描いています。たった一発の核弾頭が、通信の行き違いや思い込みによって、世界を終末へと導く連鎖反応(チェーン・リアクション)を起こす。その恐怖は、冷戦が終わった現代でも変わらないリアルな脅威として映し出されます。

モーガン・フリーマンが演じたキャボットの死は、ライアンにとって「守られる側」から「責任を背負う側」への転換点となりました。武力による制圧ではなく、知性と勇気ある対話によってのみ破滅を避けられるというメッセージは、今の時代にこそ改めて重みを持って感じられるはずです。

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