きみに読む物語
The Notebook
(アメリカ 2004)
[製作総指揮] トビー・エメリッヒ/アブラム・「ブッチ」・カプラン
[製作] リン・ハリス/マーク・ジョンソン
[監督] ニック・カサヴェテス
[原作] ニコラス・スパークス
[脚本] ジェレミー・レヴン/ヤン・サルディ
[撮影] ロベール・フライス
[音楽] アーロン・ジグマン
[ジャンル] ドラマ/恋愛
キャスト

ジーナ・ローランズ
(アリー・カルフーン)
スターレッタ・デュポワ (ナース・エスター)

ジェームズ・ガーナー
(デューク)
アンソニー・マイケル・Q・トーマス (ナース・キース)
エド・グレイディ (ハリー)
ジェニファー・エコールズ (ナース・セルマ)
ジェフリー・ナイト (バーカー)
ケビン・コノリー (フィン)

ライアン・ゴズリング
(ノア)
ヘザー・ウォルキスト (サラ・タフィントン)

レイチェル・マクアダムス
(アリー)
アンドリュー・シャフ (マシュー・ジェイミソン3世)

サム・シェパード
(フランク・カルフーン)
デヴィッド・ソーントン (ジョン・ハミルトン)

ジョアン・アレン
(アン・ハミルトン)
ティム・オブライエン (タフィントン)
メレディス・オブライエン (タフィントン夫人)
カレン・モス (ボーディ)
サンダーバード・ディンウィディー (ヴェロニカ )
パット・レナード (デイヴィス大尉)
クウェリ・リーパート (ウィラ)
ジェームズ・ミドルトン (アーロン)

ジェームズ・マースデン
(ロン・ハモンド)
ストーリー
現代の療養施設。老人のデューク(ジェームズ・ガーナー)は、認知症で過去を忘れてしまった老女(ジーナ・ローランズ)に、ある物語を読み聞かせている。それは1940年の夏、ノースカロライナ州シーブルックで始まった恋の物語だった。
材木置き場で働く情熱的な青年ノア(ライアン・ゴズリング)は、別荘にやってきた良家の子女アリー(レイチェル・マクアダムス)に一目惚れし、猛アタックの末に二人は結ばれる。しかし、身分の違いを理由にアリーの両親は交際を猛反対し、夏が終わると同時に二人は引き離されてしまう。
ノアは毎日手紙を書き続けるが、アリーの母がそれらを隠したため、彼女に届くことはなかった。やがて第二次世界大戦が勃発し、ノアは出征、アリーは看護助手として働き、そこで出会った裕福な弁護士ロン(ジェームズ・マースデン)と婚約する。一方、帰還したノアはアリーとの約束だった古い屋敷の修復を完成させる。結婚式を間近に控えたアリーは、新聞でノアの記事を目にし、彼への想いを確認するためにシーブルックを訪れる。再会した二人は、失われた時間を埋めるように再び激しく惹かれ合い、アリーは安定した未来を捨ててノアと共に生きる道を選んだ。
物語を読み終えると、老女はそれが自分たちの物語であることを思い出し、一時的に記憶を取り戻してデューク(ノア)の名を呼ぶ。二人は愛を確かめ合いながら数分間の再会を喜ぶが、すぐに彼女の記憶は再び失われ、パニックに陥ってしまう。落胆するデュークだったが、その夜、彼は彼女のベッドを訪れる。翌朝、看護師が部屋に入ると、そこには手を取り合い、眠るように息を引き取った二人の姿があった。彼らの愛は、死が二人を分かつまで、そしてその先までも貫かれたのだ。
受賞・ノミネートデータ
- 2005年 MTVムービー・アワード
- 受賞:ベスト・キス賞(ライアン・ゴズリング&レイチェル・マクアダムス)
- 2005年 ティーン・チョイス・アワード
- 受賞:ドラマ部門 作品賞、主演男優賞、主演女優賞 ほか多数
- 興行・評価
- 公開後、口コミで評判が広がりロングランヒットを記録。「最も泣ける恋愛映画」のアンケートでは常に上位にランクインする、現代の恋愛映画の金字塔となった。
エピソード・背景
- 主演二人の不仲から交際へ
撮影当初、ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスは非常に仲が悪く、ライアンが「彼女を降板させてくれ」と監督に頼むほどでしたが、撮影を通じて深い絆が芽生え、後に実生活でも数年間交際しました。 - 監督の実母の出演
ニック・カサヴェテス監督の実の母親である名女優ジーナ・ローランズが、現代のアリーを演じました。その気品と切なさが混じり合った演技は、作品に深い説得力を与えています。 - 手紙の数と期間
ノアがアリーに送った手紙は365通、つまり1年間毎日書き続けたという設定です。この「一途な愛」の描写が、多くの観客の心を掴みました。 - 雨の中の再会シーン
二人がボートに乗り、大量の白鳥に囲まれる幻想的なシーンや、豪雨の中での激しいキスシーンは、映画史に残るロマンティックな名場面として語り継がれています。 - ライアン・ゴズリングの役作り
ライアンはノアのキャラクターを理解するため、数ヶ月間サウスカロライナ州に住み込み、劇中に登場するキッチンテーブルを実際に自分で製作しました。 - ニコラス・スパークスの実話
原作者のニコラス・スパークスは、妻の祖父母が60年以上連れ添った実話に着想を得て、この物語を執筆しました。
まとめ:作品が描いたもの
本作は、単なる「初恋の成就」を描くだけではなく、老いと病という残酷な現実に直面してもなお、相手を愛し抜くことの気高さと困難を描いています。デュークが毎日物語を読み聞かせる行為は、絶望に対する唯一の抵抗であり、愛が記憶の限界を超えうるという希望を象徴しています。
若き日の燃えるような恋と、老いた後の静かで深い愛。その両方を対比させることで、愛とは一時的な感情ではなく、人生をかけて積み上げていく「決意」であることを教えてくれる、不朽の愛のバイブルです。


