ファースト・ワイフ・クラブ
The First Wives Club
(アメリカ 1996)
[製作総指揮] アダム・シュローダー/エズラ・スワドロウ
[製作] スコット・ルーディン/トーマス・A・インペラート
[監督] ヒュー・ウィルソン
[原作] オリヴィア・ゴールドスミス
[脚本] ロバート・ハーリング/ポール・ラドニック
[撮影] ドナルド・E・ソーリン
[音楽] マーク・シャイマン
[ジャンル] コメディ/ドラマ
キャスト
ゴールディ・ホーン
(エリース・エリオット・アッチンソン)
ベット・ミドラー
(ブレンダ・モレッリ・カッシュマン)
ダイアン・キートン
(アニー・マクドゥガン・パラディス)
マギー・スミス
(ガニラ・ガーソン・ゴールドバーグ)
ダン・ヘダヤ
(モートン・カッシュマン)
ヴィクター・ガーバー (ビル・アッチソン)
ブロンソン・ピンコット (デュアート・フェリス)
マルシア・ゲイ・ハーデン
(Dr.レスリー・ローゼン)
アイリーン・ヘッカート (キャサリン・マクドゥガン)
フィリップ・ボスコ
(カーマイン・モレッリ叔父)
エリザベス・バークレー
(フィービー・ラヴェル)
ジェニファー・ダンダス (クリス・パラディス)
サラ・ジェシカ・パーカー
(シェリー・スチュワート)
ストッカード・チャニング
(シンシア・スワン・グリフィン)
スティーヴン・コリンズ (アーロン・パラディス)
ロブ・ライナー
(Dr.モリス・パックマン)
ジェームズ・ノートン
(ギル・グリフィン)
アリ・グリーンバーグ (ジェイソン・カッシュマン)
イヴァナ・トランプ (本人)
キャシー・リー・ギフォード (本人)
グロリア・スタイネム (本人)
エドワード・I・コッチ (本人)
エリザベス・ブラッコ (ダンサー)
ヘザー・ロックリア
(カメオ出演)
概要
『ファースト・ワイフ・クラブ』は、1996年公開のアメリカのコメディ映画。
ヒュー・ウィルソンが監督し、ダイアン・キートン、ゴールディ・ホーン、ベット・ミドラーが主演を務める。
大学時代の友人であった3人の女性が、夫に捨てられたことをきっかけに再会し、復讐と友情を通じて自分たちの人生を取り戻していく物語。女性の連帯や自己発見をテーマにした痛快なコメディとして、多くの女性から支持を得た。
ストーリー
物語は、大学時代に親友だった4人の女性が卒業式での別れを誓うシーンから始まる。しかし、30年後、彼女たちはそれぞれ異なる人生を歩んでいた。
シンシア(ストッカード・チャニング)は、離婚後の孤独と絶望から自殺してしまう。彼女の葬儀で再会したアニー(ダイアン・キートン)、ブレンダ(ベット・ミドラー)、エリース(ゴールディ・ホーン)は、シンシアの死の原因が夫による裏切りであることを知る。実は彼女たちも夫に捨てられ、新しい若い女性と再婚されたり、浮気されたりしていた。
3人は自分たちが共通の境遇にあることに気づき、元夫たちに復讐することを計画する。彼女たちは協力して、元夫たちの財産やビジネスを奪い返し、自分たちの力を示そうとする。
- アニーは、広告代理店を経営する元夫アーロン(スティーヴン・コリンズ)から会社の支配権を奪う計画を立てる。
- ブレンダは、元夫モートン(ダン・ヘダヤ)の脱税の証拠を掴み、彼を追い詰める。
- エリースは、映画プロデューサーである元夫ビル(ヴィクター・ガーバー)から資金を引き出し、彼女たちの復讐資金に充てる。
復讐を進める中で、彼女たちは自分たちの友情の大切さと、自立して生きることの喜びを再発見する。最終的に、彼女たちは得た資金を元に、女性の支援施設を設立し、困難な状況にある女性たちを助けることを決意する。
物語は、彼女たちがパーティーで踊りながら、新たな人生の始まりを祝うシーンで締めくくられる。
エピソード
- 撮影を通じて3人は実際に親しい友人となり、その友情は映画にも反映されている。
- 3人の主演女優は平等なギャラを要求し、男女間の賃金格差に対するメッセージを示した。
- サラ・ジェシカ・パーカーやエリザベス・バークレーなど、当時若手の女優が元夫の新しい恋人役として出演している。
- 映画のエンディングで3人が歌う「You Don’t Own Me」は、女性の自立を象徴する曲として話題となった。
- オリヴィア・ゴールドスミスの同名小説が原作だが、映画ではコメディ色が強調され、よりポジティブな結末となっている。
- エリース役のホーンは、整形手術に依存する女優を演じるため、実際に特殊メイクを用いてキャラクターの外見を変化させた。
- 映画は、女性のエイジズムや男女間の不平等など、社会的なテーマをユーモアを交えて描いている。
- 監督のヒュー・ウィルソンは、キャストの意見を積極的に取り入れ、即興的な演技を奨励した。
- 映画は興行的に成功し、製作費を大きく上回る興行収入を得た。
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