エリザベス・テイラー
Elizabeth Taylor

1932年2月27日、イギリス・ロンドン生まれ。
2011年3月23日、アメリカ・ロサンゼルスで死去。享年79歳。
身長162cm。
ユダヤ系。
子役時代から活躍し、「花嫁の父」でアイドル女優となり、その後も長い間ハリウッドが誇る美人女優としてスターの座を守った。
エディ・フィッシャー、リチャード・バートンなど8度の結婚をした。
2000年、英国王室よりデイムの称号を受ける。
今回ご紹介するのは、伝説的な「スミレ色の瞳」と、スキャンダルさえも自らの輝きに変えてしまった、究極のハリウッド・アイコン、エリザベス・テイラーです。
彼女は、子役として彗星のごとく現れ、少女から大人の女性へと脱皮する過程をすべて銀幕に晒した、まさに「ハリウッドの申し子」でした。その美貌は完璧すぎて時に演技力を過小評価されることもありましたが、ひとたびカメラの前に立てば、魂を削り取るような情熱的な名演で観客を圧倒しました。私生活での8度の結婚、宝石への愛、そしてエイズ啓発活動への献身。彼女の人生そのものが、どんな大作映画よりもドラマチックで、気高い愛に満ちていました。
スミレ色の瞳に宿る、不滅の情熱。エリザベス・テイラー、愛の伝説
エリザベス・テイラーの魅力は、触れれば火傷しそうな激しさと、誰からも愛されずにはいられない無垢な寂しさが同居している点にあります。
12歳で『緑園の天使』に主演して以来、彼女は常に世界の注目の的でした。リチャード・バートンとの情熱的な恋は、世紀のスキャンダルとして語り継がれていますが、その裏側で彼女は、病や孤独、そして世間の偏見と常に戦っていました。銀幕を去った後は、親友ロック・ハドソンの死をきっかけに社会貢献に人生を捧げた彼女の歩みは、真の意味で「クイーン」の名にふさわしいものでした。
- ✦ PROFILE & BACKGROUND
- 🏆 主な功績・活動
- 1. 少女の夢:緑園の天使(1944)
- 2. 青春の光と影:陽のあたる場所(1951)
- 3. 情熱の代名詞:熱いトタン屋根の猫(1958)
- 4. 世紀の女王:クレオパトラ(1963)
- 5. 剥き出しの魂:バージニア・ウルフなんかこわくない(1966)
- 📜 エリザベス・テイラーを巡る知られざるエピソード集
- 📝 まとめ:愛に翻弄され、愛を紡いだ映画人生
- 1942 年 10 歳
- 1943 年 11 歳
- 1944 年 12 歳
- 1946 年 14 歳
- 1947 年 15 歳
- 1948 年 16 歳
- 1949 年 17 歳
- 1950 年 18 歳
- 1951 年 19 歳
- 1952 年 20 歳
- 1953 年 21 歳
- 1954 年 22 歳
- 1956 年 24 歳
- 1957 年 25 歳
- 1958 年 26 歳
- 1959 年 27 歳
- 1960 年 28 歳
- 1963 年 31 歳
- 1965 年 33 歳
- 1966 年 34 歳
- 1967 年 35 歳
- 1968 年 36 歳
- 1969 年 37 歳
- 1970 年 38 歳
- 1972 年 40 歳
- 1973 年 41 歳
- 1974 年 42 歳
- 1976 年 44 歳
- 1977 年 45 歳
- 1978 年 46 歳
- 1979 年 47 歳
- 1980 年 48 歳
- 1981 年 49 歳
- 1983 年 51 歳
- 1984 年 52 歳
- 1985 年 53 歳
- 1986 年 54 歳
- 1987 年 55 歳
- 1988 年 56 歳
- 1989 年 57 歳
- 1992 年 60 歳
- 1994 年 62 歳
- 1996 年 64 歳
- 2000 年 68 歳
- 2001 年 69 歳
- 2002 年 70 歳
✦ PROFILE & BACKGROUND
- 本名:エリザベス・ローズモンド・テイラー
- 生涯:1932年2月27日 ~ 2011年3月23日(享年79歳)
- 出身:イギリス・ロンドン(両親はアメリカ人)
- 背景:美術商の父と元女優の母のもとに生まれ、戦禍を避けてロサンゼルスへ移住。10歳で映画デビューし、12歳の『緑園の天使』で一躍トップスターとなりました。
- 功績:アカデミー主演女優賞を2回受賞。1999年には大英帝国勲章(DBE)を授与され「デイム」の称号を得ました。また、1993年にはアカデミー賞の人道賞であるジーン・ハーショルト博愛賞を受賞するなど、社会貢献の面でも不滅の足跡を刻みました。
🏆 主な功績・活動
| 年 | 出来事 | 備考 |
| 1944 | 『緑園の天使』公開 | 子役として世界的人気を確立 |
| 1960 | 『バターフィールド8』公開 | アカデミー主演女優賞を初受賞 |
| 1963 | 『クレオパトラ』公開 | 当時史上最高の出演料100万ドルを記録 |
| 1966 | 『バージニア・ウルフなんかこわくない』 | 2度目のアカデミー主演女優賞を受賞 |
| 1985 | アメリカ・エイズ研究財団(amfAR)設立 | 共同創設者として多額の寄付と啓発を行う |
1. 少女の夢:緑園の天使(1944)
彼女を一躍国民的スターに押し上げた、愛らしい馬術映画の傑作です。
愛馬と共に困難なレースに挑む少女ベルベットを演じました。その清らかな美しさと、夢に向かって突き進むひたむきな姿は、戦時下の人々に大きな希望を与えました。彼女の伝説は、この一頭の馬と少女の絆から始まったのです。
2. 青春の光と影:陽のあたる場所(1951)
大人の女優としての地位を不動のものにした、あまりにも美しい悲劇です。
富豪の娘アンジェラを演じ、モンゴメリー・クリフトとの共演で映画史上最もロマンチックと言われるクローズアップ・シーンを残しました。スミレ色の瞳が湛える恋の喜びと、その後に訪れる残酷な運命。彼女が単なる「美少女」ではなく、複雑な感情を表現できる「女優」であることを世界が認めた一作です。
3. 情熱の代名詞:熱いトタン屋根の猫(1958)
テネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化した、彼女の代表作のひとつです。
夫の愛に飢え、欲望と孤独の間で身悶えする「猫のようになマギー」を熱演。白いスリップ姿でポール・ニューマンに対峙する彼女の圧倒的なセクシャルパワーと、その裏にある傷つきやすい心。この作品で彼女は初めて真の意味での「大人の女優」としての評価を確立しました。
4. 世紀の女王:クレオパトラ(1963)
ハリウッド黄金期の終焉を象徴する、超大作歴史劇です。
彼女の美貌とカリスマ性が、エジプトの女王クレオパトラと完璧にシンクロしました。撮影中に運命の恋人リチャード・バートンと出会い、私生活でも世界を騒がせることに。巨額の製作費が投じられた豪華絢爛なセットの中で、彼女はまさに「生ける伝説」として銀幕に君臨しました。
5. 剥き出しの魂:バージニア・ウルフなんかこわくない(1966)
彼女の演技力の頂点を示す、壮絶な夫婦ドラマです。
それまでの美貌をあえて隠し、太って荒んだ口の悪い中年妻マーサを怪演。実生活の夫バートンと罵り合う演技は、あまりにもリアルで痛々しく、観客を震撼させました。2度目のオスカーを手にしたこの名演により、彼女は名実ともに20世紀最高の女優の座を手に入れたのです。
📜 エリザベス・テイラーを巡る知られざるエピソード集
1. 「ル・リズ」:リチャード・バートンとの狂おしい愛
彼女の人生で最も有名な愛の物語は、リチャード・バートンとのものです。『クレオパトラ』の共演で出会った時、二人は共に別の配偶者がいましたが、抗えない引力で結ばれました。バートンは彼女に33カラットのダイヤモンドなど、目も眩むような宝石を贈り続けました。二人は「世紀のカップル」として2度結婚し、2度離婚。バートンは「彼女の瞳はスミレ色ではなく、ティターン(巨人)の色だ」と称え、最期まで彼女を愛し抜きました。
2. 宝石に込められた愛の記憶
エリザベスは世界有数のジュエリーコレクターとしても知られていました。彼女にとって宝石は単なる贅沢品ではなく、愛した男性たちとの記憶そのものでした。バートンから贈られた「ラ・ペレグリーナ・パール」や、エディ・フィッシャーからの贈り物。彼女は自著で「私は宝石の所有者ではなく、一時的な守護者に過ぎない。いつか他の誰かを輝かせるものだから」と綴り、愛の証を慈しみました。
3. 初恋と略奪:キャリー・フィッシャーの父とのスキャンダル
彼女の3人目の夫、マイク・トッドを飛行機事故で亡くした際、彼女を慰めたのは親友デビー・レイノルズの夫、エディ・フィッシャーでした。しかし、二人はそのまま不倫関係に陥り、結婚。「親友の夫を奪った女」として全米から激しい非難を浴びました。しかしエリザベスは「マイクが死んで、私は一人だった。彼が私を支えてくれたの」と堂々と振る舞い、その強烈な個性で世間を黙らせてしまいました。
2. モンゴメリー・クリフトを救った「命の恩人」
彼女が最も深く、精神的に結ばれていたのは、俳優のモンゴメリー・クリフトでした。二人は「魂の双子」と呼び合うほどの親友で、彼が撮影期間中に自動車事故を起こした際、現場に真っ先に駆けつけたのはエリザベスでした。大破した車の中に潜り込み、彼の喉に詰まっていた折れた歯を取り除いて窒息を防いだのです。彼女の献身的な看病と深い友情は、繊細なモンティにとって生涯の支えとなりました。
彼が同性愛者であることに苦悩していた時も、彼女は一切の偏見を持たず、彼が亡くなるまで最大の理解者であり続けました。
3. 建設作業員との最後の結婚
彼女の8度目にして最後の結婚相手は、20歳年下の建設作業員ラリー・フォテンスキーでした。二人はアルコール依存症の更生施設「ベティ・フォード・センター」で出会いました。ハリウッドの王族のような生活を送ってきた彼女が、普通の労働者と恋に落ちたことは世界を驚かせましたが、彼女にとっては肩書きなど関係なく、そこに「愛」があるかどうかがすべてだったのです。
4. 宝石よりも美しい「二重のまつげ」
彼女のあの印象的な瞳の強さは、遺伝子の変異による「二重まつげ」から生まれていました。赤ちゃんの頃、医師が母親に「この子の目は異常だ」と言った際、母親は「いいえ、これは奇跡よ」と答えたそうです。撮影現場で「アイラインが濃すぎる」と注意された際、彼女は何もメイクをしていない目を指して「これが素顔よ」と笑ったという逸話が残っています。
5. 死の淵から生還した「不屈の生命力」
彼女は生涯で70回以上の入院を経験し、何度も危篤状態に陥りました。『バターフィールド8』の撮影中には重度の肺炎で死にかけ、気管切開手術を受けました。この時、世間の同情と彼女の生還への祝福が、皮肉にも彼女に最初のオスカーをもたらしたと言われています。「私は、生き残るために生まれてきたの」という彼女の言葉は、その壮絶な人生の重みを物語っています。
6. ロック・ハドソンとエイズ啓発への情熱
1980年代、親友ロック・ハドソンがエイズで亡くなった際、当時のハリウッドや社会はエイズ患者を冷遇していました。エリザベスはこれに激怒し、自らの名声と人脈をすべて使って募金活動を開始。大統領に直接掛け合うなど、エイズ研究財団の設立に尽力しました。彼女が後半生で注いだ情熱は、映画の成功以上に多くの命を救うことになったのです。
7. マイケル・ジャクソンとの「孤独の絆」
幼い頃からスターとして生き、プライバシーを奪われてきた彼女は、同じ境遇のマイケル・ジャクソンと深い友情を育みました。彼女はマイケルにとって数少ない信頼できる相談相手であり、彼に「キング・オブ・ポップ」という称号を最初に送ったのも彼女でした。互いの孤独を癒やし合う二人の関係は、世間の噂を超えた純粋な親愛の情に満ちていました。
📝 まとめ:愛に翻弄され、愛を紡いだ映画人生
エリザベス・テイラーは、その比類なき美貌と激しい情熱をもって、ハリウッド黄金期の最後の輝きを放ち続けた、まさに「究極のスター」でした。
その歩みは、スキャンダルや病、数々の別れという荒波に揉まれながらも、常に一人の女性として正直に、そして大胆に愛を求め続けた誠実なプロセスでもありました。リチャード・バートンとの伝説的な恋や、命を救ったモンゴメリー・クリフトとの友情、そして後半生を捧げた慈善活動――それらすべてが、彼女の瞳に宿るスミレ色の光を、より深く、慈愛に満ちたものへと変えていきました。
79歳で幕を閉じたその生涯は、銀幕に残されたクレオパトラの威厳とマギーの情熱をそのままに、最後まで自分らしく、愛という名の宝石を磨き続けた、ひとつの偉大なる女優としての映画人生でした。
[出演作品]
1942 年 10 歳
There’s One Born Every Minute
1943 年 11 歳
1944 年 12 歳
1946 年 14 歳
1947 年 15 歳
シンシア Cynthia
1948 年 16 歳
1949 年 17 歳
Conspirator
1950 年 18 歳
The Big Hangover
1951 年 19 歳
1952 年 20 歳
Love Is Better Than Ever
1953 年 21 歳
The Girl Who Had Everything
1954 年 22 歳
騎士ブランメル Beau Brummell
雨の朝巴里に死す The Last Time I Saw Paris
1956 年 24 歳
1957 年 25 歳
1958 年 26 歳
熱いトタン屋根の猫 Cat on a Hot Tin Roof
1959 年 27 歳
去年の夏 突然に Suddenly, Last Summer
1960 年 28 歳
スペインの休日 Scent of Mystery
1963 年 31 歳
1965 年 33 歳
1966 年 34 歳
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない Who’s Afraid of Virginia Woolf?
1967 年 35 歳
じゃじゃ馬ならし The Taming of the Shrew
ファウスト悪のたのしみ Doctor Faustus
禁じられた情事の森 Reflections in a Golden Eye
危険な旅路 The Comedians
The Comedians in Africa
1968 年 36 歳
1969 年 37 歳
1000日のアン Anne of the Thousand Days
1970 年 38 歳
この愛にすべてを The Only Game in Town
Here’s Lucy (TV)
1972 年 40 歳
ある愛のすべて X Y & Zee
Under Milk Wood
Hammersmith Is Out
1973 年 41 歳
離婚・男の場合 離婚・女の場合 Divorce His, Divorce Hers (TV)
1974 年 42 歳
サイコティック Identikit
ザッツ・エンターテインメント That’s Entertainment!
1976 年 44 歳
エンテベの勝利 Victory at Entebbe (TV)
1977 年 45 歳
リトル・ナイト・ミュージック A Little Night Music
1978 年 46 歳
ホールマーク・ホール・オブ・フェイム Hallmark Hall of Fame
1979 年 47 歳
1980 年 48 歳
1981 年 49 歳
ジェネラル・ホスピタル General Hospital (TV)
1983 年 51 歳
Between Friends (TV)
1984 年 52 歳
ホテル Hotel (TV)
オール・マイ・チルドレン All My Children (TV)
1985 年 53 歳
Malice in Wonderland (TV)
南北戦争物語 愛と自由への大地 North and South (TV)
1986 年 54 歳
アクトレス ある女優の栄光と挫折 There Must Be a Pony (TV)
1987 年 55 歳
ポーカー・アリス Poker Alice (TV)
1988 年 56 歳
トスカニーニ 愛と情熱の日々 Young Toscanini
Who Gets the Friends? (TV)
1989 年 57 歳
エリザベス・テイラー/七年目の愛情 Sweet Bird of Youth (TV)
1992 年 60 歳
ザ・シンプソンズ The Simpsons (TV)
キャプテン・プラネット Captain Planet and the Planeteers (TV)
1994 年 62 歳
フリントストーン/モダン石器時代 The Flintstones
1996 年 64 歳
TVキャスター マーフィー・ブラウン Murphy Brown (TV)
The Nanny (TV)
High Society (TV) (声)
Can’t Hurry Love (TV)
2000 年 68 歳
God, the Devil and Bob (TV) (声)
2001 年 69 歳
だって女優ですもの! These Old Broads (TV)
2002 年 70 歳
Elton John: Original Sin








































