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大脱走 The Great Escape 1963 |キャスト・あらすじ【ネタバレ】| スティーヴ・マックイーン

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不落の収容所から250人の脱走を目論む、プロフェッショナルたちの不屈の挑戦。スティーヴ・マックィーンの伝説的なバイクシーンと、自由を求めて戦う男たちのプライドが胸を打つ傑作。

大脱走
The Great Escape
(アメリカ 1963)

[製作] ジョン・スタージェス/ジェームズ・クラヴェル
[監督] ジョン・スタージェス
[原作] ポール・ブリックヒル
[脚本] ジェームズ・クラヴェル/W・R・バーネット
[撮影] ダニエル・L・ファップ
[音楽] エルマー・バーンスタイン
[ジャンル] アクション/アドベンチャー/戦争/実話
[受賞] モスクワ国際映画祭 主演男優賞(スティーヴ・マックィーン)

キャスト

スティーヴ・マックィーン
(ヴァージル・ヒルツ‘クーラー・キング’)

ジェームズ・ガーナー
(ボブ・アンソニー・ヘンドリー‘スクラウンジャー(かっぱらい)’)

リチャード・アッテンボロー
(ロジャー・バートレット‘ビッグX’)

ジェームズ・コバーン
(ルイス・セジウィック‘マニュファクチャー’)

ジェームズ・ドナルド (ルパート・ラムジー‘SBO’)

チャールズ・ブロンソン
(ダニー・ウィリンスキー‘トンネル・キング’)

ドナルド・プレザンス
(コリン・ブライス‘フォーガー(偽作り)’)


ハンス・メシマー (フォン・ルーガー)

デヴィッド・マッカラム
(エリック・アシュリー・ピット‘ディスパーザル(散布)’)

ゴードン・ジャクソン (アンディ・マクドナルド‘インテリジェンス’)




ストーリー

第二次世界大戦下のドイツ。ナチスは連合軍の捕虜の中でも、何度も脱走を繰り返す「問題児」ばかりを集めた、最高レベルの監視を誇る「ルフト第3捕虜収容所」を新設する。しかし、連合軍の将校たちは、収容所へ到着したその日から、再び自由への道を模索し始める。

「脱走のプロ」である通称「ビッグX」ことロジャー・バートレット(リチャード・アッテンボロー)を中心に、250人を同時に脱走させるという前代未聞の計画が立案される。土掘り、偽造、調達、衣服の仕立てなど、それぞれの分野のスペシャリストがチームを結成。「トム」「ハリー」「ディック」と名付けられた3本のトンネルを掘り進める。

一方、独立独歩のヒルツ(スティーヴ・マックィーン)は、何度も独房(クーラー)に入れられながらも、独力での脱走を試みる。しかし最終的には仲間のために協力し、自ら捕まることで外の地形を偵察する役割を引き受ける。数々の困難やナチスの厳重な警戒を潜り抜け、ついにトンネル「ハリー」が完成。月明かりの下、男たちの命がけの脱走が始まる。


脱走当日、トンネルの出口が森の手前で途切れているという計算違いが発覚するが、彼らは強行。結果として76人が脱走に成功する。ドイツ軍の執拗な追跡が始まり、脱走兵たちは列車、ボート、航空機などあらゆる手段で国境を目指す。

ヒルツは盗んだバイクでスイス国境を目指し、何重もの有刺鉄線を飛び越える驚異的なジャンプを見せるが、あと一歩のところで捕らえられる。セジウィック(ジェームズ・コバーン)ら数名は中立国への脱出に成功するが、バートレットを含む50人はゲシュタポの手によって再逮捕され、野原で無残に射殺されてしまう。

再び収容所へと連れ戻されたのは、ヒルツを含むわずかな生存者たちだった。仲間たちの死を知り、重い空気が流れる収容所。しかし、ヒルツは独房に入れられる際、いつものように野球のボールを壁にぶつけて音を鳴らす。その瞳にはまだ自由への意志が宿っており、生き残った者たちの戦いが終わっていないことを示唆して物語は終わる。




受賞・ノミネートデータ

  • 第36回アカデミー賞(1964年)
    • ノミネート:編集賞
  • 第21回ゴールデングローブ賞(1964年)
    • ノミネート:作品賞(ドラマ部門)
  • 興行・評価
    • 実際にあった大量脱走事件を元にした物語。公開当時から世界的に大ヒットし、エルマー・バーンスタインの「大脱走マーチ」は誰もが知る名曲となった。スティーヴ・マックィーンの人気を不動のものとした作品。

エピソード・背景

  • スティーヴ・マックィーンのバイク
    劇中の伝説的なバイクジャンプ。実はマックィーン本人はバイクの名手でしたが、保険上の理由でスタントマンのバド・エキンズが飛びました。ただし、追跡してくるドイツ兵の多くは、変装したマックィーン本人が運転していたという逸話があります。
  • 実際の脱走事件
    1944年に実際に起きた事件がモデル。映画ではアメリカ兵が活躍しますが、史実ではイギリス、カナダ、オーストラリアなどの英連邦の兵士が中心でした。
  • 野球のボールの音
    ヒルツが独房で壁にボールを当てる音は、彼の不屈の精神の象徴です。この音のアイデアは、マックィーン本人が提案したものだと言われています。
  • チャールズ・ブロンソンの閉所恐怖症
    劇中で「トンネル王」ダニーを演じたチャールズ・ブロンソン。実は彼自身、かつて炭鉱で働いていたことがあり、実際に閉所恐怖症を患っていたため、迫真の演技となりました。
  • 豪華なアンサンブル
    ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーンなど、後の大スターたちが顔を揃えており、それぞれの職人芸のようなキャラクター造形が秀逸です。
  • エルマー・バーンスタインの音楽
    あの明るく軽快なマーチは、あえて悲劇的な結末を予感させず、男たちの「誇り高い挑戦」としての側面を強調するために作られました。


まとめ:作品が描いたもの

本作が描き出しているのは、身体を拘束されても魂までは支配されないという「人間の尊厳」です。250人の脱走という無謀な計画は、軍事的な目的以上に、自分たちが「自由な人間」であることを証明するための戦いでもありました。

50人が射殺されるという非常に重い結末を迎えながらも、作品がどこか爽やかなのは、彼らが恐怖に屈せず、最高の知性と技術を結集して巨大な権力に立ち向かったからです。独房でボールを鳴らすラストシーンは、どんなに踏みつけられても折れない希望の強さを象徴しています。

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