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[女優] リリー・グラッドストーン Lily Gladstone 出演作品一覧|プロフィール|エピソード

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リリー・グラッドストーン
Lily Gladstone


1986年8月2日、アメリカ・モンタナ州カリスペル生まれ。
身長170cm。
ブラックフット・インディアン居留地で育ち、その後ワシントン州シアトルに移る。
モンタナ大学で演技やネイティブアメリカンを学んだ。
劇団に入り舞台で活躍。

言葉なき瞳が雄弁に物語る、大地の魂。ハリウッドの歴史を塗り替え、映画界の未来を照らす表現者、リリー・グラッドストーン

ケリー・ライカート監督のインディーズ映画で注目を集め、巨匠マーティン・スコセッシ監督の歴史的大作で一躍世界的なトップスターへと駆け上がった、今最も世界が注目する実力派女優です。ハリウッドにおける先住民族のステレオタイプな描かれ方に異議を唱え、一人の自立した人間の内面を深く、誠実に描き出すその芝居は、観客の心を激しく揺さぶり、映画史に新しい1ページを刻み続けています。

✦ PROFILE & BACKGROUND

  • 本名: リリー・グラッドストーン
  • 生年月日: 1986年8月2日
  • 生誕地: アメリカ合衆国、モンタナ州カリスペル(ブラックスフィート・インディアン保留地育ち)
  • 身長: 170cm
  • ルーツ・家庭環境:
    • 保留地での豊かな少女時代:パイガン・ブラックスフィート(ブラックフット)およびネズ・パースの血を引く父親と、ヨーロッパ系の母親の間に誕生。11歳までモンタナ州の保留地で育ち、独自の文化やコミュニティの強い繋がり、そして大自然の中で豊かな感性を育みました。
    • モンタナ大学での演劇の探求:演劇への情熱を追求するため、モンタナ大学で演劇・演技を専攻し、2008年に優秀な成績で芸術学士号(BFA)を取得。卒業後は地方の劇団や、先住民族の若者たちに向けた演劇ワークショップで熱心に指導を行いながら、地道に役者としての実力を蓄えていきました。
    • 歴史的快挙と賞レースの席巻:数々のインディーズ映画で批評家から高い評価を受けたのち、2023年の世界的巨作で映画史に残るヒロインを熱演。ネイティブ・アメリカン(先住民族)の女性として史上初めてゴールデングローブ賞の主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされるという、アジアや世界のシネマ界をも震撼させる偉業を達成しました。
    • コミュニティの声を届ける使命:ハリウッドの華やかなスターとなった現在も、自身のルーツである先住民族の権利や表現の正当性を訴えるアクティビストとして精力的に活動。脚本の選定や映画作りにおいて、当事者たちの真実の声を反映させるプロデューサーとしての視点も持ち合わせています。

🎥 主要作品の変遷

  1. ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して (2013)
    • 1960年代のウェールズの炭鉱の町を舞台にしたドラマ。リリーにとって、大学卒業後の下積み時代を経て、役者としての確かな一歩を刻んだ記念すべき初期の映画出演作となりました。
  2. ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択 (2016)
    • ケリー・ライカート監督がモンタナ州で生きる女性たちの日常を静かに描いたオムニバス・ドラマ。冬の寂れた牧場で孤独に馬の世話をする若き女性牧場主ジェイミー役を好演。弁護士(クリステン・スチュワート)に淡い恋心を抱く役どころを、言葉に頼らない繊細な眼差しと佇まいだけで表現し、ロサンゼルス映画批評家協会賞の助演女優賞を受賞するなど、インディーズ映画界で一躍その名が知れ渡りました。
  3. ファースト・カウ (2019)
    • 19世紀のオレゴン州における、男二人の友情とビジネスの始まりを描いたケリー・ライカート監督の傑作ドラマ。未開の地で暮らす先住民族の首長の妻役を、少ない出番ながらも圧倒的な気品と説得力をもって演じ、作品の持つ歴史的リアリティを底上げしました。
  4. キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン (2023)
    • マーティン・スコセッシ監督が、1920年代のオクラホマ州で起きた先住民族オセージ族の連続怪死事件を描いた重厚な実話犯罪サスペンス。白人の夫(レオナルド・ディカプリオ)に資産を狙われ、家族を殺されながらも、尊厳を失わずに病と闘い続けるオセージ族の女性モーリー・カイル役を熱演。ハリウッドのトップスターたちを圧倒するほどの神聖で力強い演技が世界中で大絶賛され、数々の主要アワードを席巻しました。
  5. ファンシー・ダンス (2023)
    • 行方不明になった姉を探しながら、残された姪を守るために奮闘する先住民族の女性ジャックス役。現代の保留地が抱える法制度の不条理や、先住民族の女性たちが直面する現実を生々しく描いた人間ドラマで主演を務め、複雑な傷を抱えたタフなキャラクターを等身大で表現しました。
  6. アンダー・ザ・ブリッジ (2024)
    • 1997年にカナダで起きた実際の少女惨殺事件を基にしたTVミニシリーズ。事件の真相を追う、自身もコミュニティに複雑な思いを抱える地元の警察官カム・ベントランド役を熱演。サスペンスフルな展開の中で、冷徹な捜査と内面に秘めた葛藤をシャープに描き出し、ドラマの質を高めました。

📜 リリー・グラッドストーンを巡るエピソード

  1. 役者引退と「スズメバチの生態調査」への転職直前に届いた、スコセッシからのメール
    『ライフ・ゴーズ・オン』での高い評価の後も、ハリウッドでの先住民族に対する役柄の少なさに直面し、2020年のコロナ禍には役者を引退することを本気で考えていました。データ分析のスキルを活かし、農務省のスズメバチの生態調査の仕事に転職しようとパソコンで登録画面を開いていたまさにその時、マーティン・スコセッシ監督のオフィスから「Zoomでの面談がしたい」という奇跡のようなメールが届き、彼女の運命は劇的に一変しました。
  2. レオナルド・ディカプリオが「これほどの瞳を見たことがない」と驚嘆した瞬間
    『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のオーディション映像を見た主演のレオナルド・ディカプリオとスコセッシ監督は、リリーの持つ圧倒的な静寂の芝居に一瞬で魅了されました。ディカプリオはのちに「リリーは言葉を発しなくても、その瞳だけでモーリーの全ての苦悩と知性を表現していた。彼女以外にこの役を演じられる俳優は地球上に存在しなかった」と、最高の賛辞を送っています。
  3. ゴールデングローブ賞の歴史的な壇上で響かせた「ブラックフット語」の挨拶
    ネイティブ・アメリカンの女性として初の主演女優賞を受賞した際、授賞式のスピーチの冒頭を、自身のルーツであるブラックフット族の言語での挨拶から始めました。ハリウッドという世界最高の舞台で、かつて抑圧されていた母国語を誇り高く響かせた姿は、世界中の先住民族のコミュニティだけでなく、多くの映画ファンの胸を熱く焦がし、歴史的な名シーンとして語り継がれています。
  4. 映画の枠を超えてオセージ族のコミュニティと築いた深い信頼
    『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の撮影にあたり、リリーはオセージ族の言語や文化、当時の彼らの歩き方や仕草を完璧に習得するため、現地のシニア世代の人々と何ヶ月も生活を共にしました。映画の完成後、オセージ族の人々は「リリーは私たちの祖先であるモーリーの魂をそのまま宿してくれた」と、彼女の誠実な姿勢に最大の敬意と感謝の意を表しています。
  5. 「先住民族の子供たち」へ向けた演劇活動と、夢を与える存在へ
    大学卒業後、ハリウッドでの名声を得る前から、全米各地のインディアン保留地を巡り、先住民族の子供たちのための移動劇団や演劇ワークショップの活動を熱心に行っていました。自分たちの物語を自分たちの言葉で表現することの素晴らしさを教え続けてきた彼女自身が、今やハリウッドの頂点に立ったことで、コミュニティの若者たちにとって最高のロールモデルとなっています。
  6. 華やかなドレスに忍ばせる、先住民族のアーティストへのリスペクト
    アカデミー賞やカンヌ国際映画祭などのレッドカーペットに登場する際、彼女は先住民族の伝統的なビーズ細工やデザインを取り入れた、現代的で洗練された特注ドレスを好んで着用しています。華やかなスポットライトを浴びる機会を、自分一人のためではなく、優れた先住民族の職人やアーティストたちの才能を世界に知らしめるためのプラットフォームとして活用する、気高き精神の持ち主です。

受賞・ノミネート歴

年度賞名部門対象作品結果
2016ロサンゼルス映画批評家協会賞助演女優賞「ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択」受賞
2023ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」受賞
2024ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」受賞
2024全米映画俳優組合賞(SAG)主演女優賞「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」受賞
2024アカデミー賞主演女優賞「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」ノミネート

📝 まとめ

リリー・グラッドストーンの最大の魅力は、大声を張り上げたり過剰な身振りをしたりすることなく、ただそこに佇むだけでスクリーンの空気を完全に支配してしまう「圧倒的な静寂のリアリズムと人間の尊厳の表現」にあります。彼女の芝居は、長い歴史の中で声を奪われてきた人々の痛みや、人間の奥底にある不屈の強さを、驚くほどの誠実さをもって観客の魂に直接語りかけてきます。

自らのルーツと芸術に対して誠実であり続け、世界の映画界に多様性の新たなスタンダードを確立していくその果敢な歩み。既存のトップスターの枠組みを根底から揺るがし、年齢を重ねるごとにさらに深い足跡を残していくであろうその姿勢は、本人の映画人生そのものが妥協のない気高き挑戦の連続であることを物語っています。





[出演作品]

2004 年    18 歳

Only a Week

2012 年    26 歳

Universal VIP

2013 年    27 歳

ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して  Jimmy P: Psychotherapy of a Plains Indian


Winter in the Blood

2015 年    29 歳

Subterranea

2016 年    30 歳

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  ボストン映画批評家協会賞 助演女優賞
  LA映画批評家協会賞 助演女優賞


バスターの壊れた心  Buster’s Mal Heart

2017 年    31 歳

Walking Out

Scalped (TV)
Crash Course (TV)
Room 104 (TV)

2019 年    33 歳

ビリオンズ  Billions (TV)

2020 年    34 歳

Freeland
Two Eyes
Room 104 (TV)

2021 年    35 歳

トゥカ&バーティー  Tuca & Bertie (声) (TV)

2022 年    36 歳

The Unknown Country  (脚・出)
The Last Manhunt

Reservation Dogs (TV)

2023 年    37 歳


キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン  Killers of the Flower Moon

  アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
  ゴールデングローブ賞 主演女優賞
  ボストン映画批評家協会賞 女優賞
  NY映画批評家協会賞 女優賞
  ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 女優賞

2024 年    38 歳

Bring Them Home  Jazzy (製・ナレーター)

アンダー・ザ・ブリッジ  Under the Bridge (TV)

2025 年    39 歳

The Wedding Banquet

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