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マトリックス The Matrix 1999


マトリックス
The Matrix
(アメリカ 1999)

[製作総指揮] ブルース・バーマン/アンドリュー・メイソン/バリー・M・オズボーン/アーウィン・ストフ/アンディ・ウォシャウスキーラリー・ウォシャウスキー
[製作] ジョエル・シルヴァー/ダン・クラッチオロ/キャロル・ヒューズ/リチャード・ミリッシュ
[監督] アンディ・ウォシャウスキーラリー・ウォシャウスキー
[脚本] アンディ・ウォシャウスキーラリー・ウォシャウスキー
[撮影] ビル・ポープ
[音楽] ドン・デイヴィス
[ジャンル] SF/アクション
[シリーズ]
マトリックス(1999)
マトリックス・リローデッド(2003)
マトリックス・レボリューションズ(2003)
マトリックス レザレクションズ(2021)
[受賞]
アカデミー賞 編集賞/音響効果賞/視覚効果賞/音響賞
SF&ファンタジー&ホラー映画アカデミー賞 監督賞
英国アカデミー賞 視覚効果賞/音響賞
ラスベガス批評家協会賞 視覚効果賞



キャスト

キアヌ・リーヴス
(トーマス・A・アンダーソン/ネオ)

キャリー・アン・モス
(トリニティ)

グロリア・フォスター (オラクル)

ジョー・パントリアーノ
(サイファ/リーガン)

マーカス・チャン (タンク)
ジュリアン・アラハンガ (アポック)
マット・ドーラン (マウス)
ベリンダ・マクロリー (スウィッチ)
レイ・アンソニー・パーカー (ドーザー)
ポール・ゴッダード (ブラウン)
ロバート・テイラー (ジョーンズ)
デヴィッド・アストン (ラインハート)
マーク・グレイ (チョイ)
ビル・ヤング (刑事)


概要

『マトリックス』(The Matrix)は、1999年公開のSFアクション映画。監督はウォシャウスキー姉妹(当時はウォシャウスキー兄弟)、主演はキアヌ・リーヴス、キャリー=アン・モス、ローレンス・フィッシュバーン、ヒューゴ・ウィーヴィング。仮想現実と人類の戦いを描き、革新的な映像技術と哲学的テーマで映画史に大きな影響を与えた。特に「バレットタイム(弾丸回避)」の映像表現は、以降のアクション映画に多大な影響を与えた。



ストーリー

トーマス・アンダーソン(キアヌ・リーヴス)は、昼間は普通の会社員として働き、夜は「ネオ」というハッカーとして活動していた。ある日、謎の女性トリニティ(キャリー=アン・モス)と出会い、「マトリックスの真実を知りたければ、モーフィアスに会え」と告げられる。ネオは興味を抱くが、その直後、黒服の男たち(エージェント・スミスら)に追われるようになる。

モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)はネオに「世界は仮想現実『マトリックス』によって作られた偽りの世界であり、人類は機械によって支配され、エネルギー源として利用されている」と語る。ネオは「赤い薬」と「青い薬」の選択を迫られ、赤い薬を飲むことで現実世界へと目覚める。そこは荒廃した未来で、人類は機械との戦争に敗れ、仮想現実に閉じ込められていたのだった。

モーフィアスは、ネオが「救世主(ザ・ワン)」であり、人類を解放する存在だと信じていた。ネオは戦闘訓練を受け、「マトリックス」の法則を操る力を身につけていく。しかし、仲間のサイファー(ジョー・パントリアーノ)が裏切り、モーフィアスがエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)に捕らえられる。

ネオとトリニティはモーフィアスを救出するためにマトリックス内へ突入。壮絶な銃撃戦と格闘の末、モーフィアスを奪還するが、ネオはエージェント・スミスと対決することに。最初は苦戦するものの、最終的にネオは自らの「救世主」としての力を覚醒させ、スミスの攻撃を無効化し、彼を圧倒する。

現実世界に戻ったネオは、人類を機械の支配から解放するための戦いを続けることを宣言する。

エピソード

キアヌ・リーヴスの肉体改造
彼は撮影前に数カ月の武術トレーニングを受け、中国武術を基礎としたアクションを習得。


キャリー=アン・モスのスタント
彼女はトリニティのアクションシーンの多くを自らこなし、ワイヤーアクションもこなした。


ウィル・スミスがネオ役を断っていた
当初、ネオ役の候補にはウィル・スミスがいたが、彼は『ワイルド・ワイルド・ウエスト』を選んだ。


ローレンス・フィッシュバーンの説得
監督たちは彼にモーフィアス役を熱望し、脚本を何度も送り続けた。


トリニティのバイクシーンは実演
キャリー=アン・モスはバイク免許を持っておらず、撮影のためにトレーニングを受けた。


バレットタイムの技術革新
革新的なスローモーション撮影技術で、360度のカメラを使用し、映像表現を革命的に進化させた。


グリーンの色調
マトリックス内の映像は、デジタル加工で緑がかった色調に統一されている。


「赤い薬」「青い薬」の象徴性
これは現実を受け入れるか、虚構の中に留まるかという哲学的テーマを表している。


ヒューゴ・ウィーヴィングの怪演
エージェント・スミスの独特の話し方は、彼自身のアイデアでアレンジされた。


サイバー・パンクの影響
映画『攻殻機動隊』からの影響が大きく、シーンの多くがオマージュされている。


キアヌの首の手術後の撮影
彼は撮影直前に首の手術を受け、激しいアクションができない状態で撮影に臨んだ。


香港映画の影響
アクション監督にユエン・ウーピンを起用し、香港カンフー映画の要素を導入。


ネオのコートの重さ
ネオのロングコートは20kg近くあり、アクションシーンでは動きにくかった。


モーフィアスのサングラス
彼のサングラスは耳にかける部分がなく、鼻にフィットする特殊なデザイン。


「I know kung fu!」のセリフは即興
キアヌが練習中にふざけて言ったセリフが採用された。


ロビー銃撃戦のシーン
監督たちは本作で「スローモーション+銃撃戦」を新たな映像美として確立。


ニュージーランドのロケ地
一部の都市景観はオーストラリアとニュージーランドで撮影された。


哲学書の影響
『シミュラークルとシミュレーション』(ジャン・ボードリヤール)を出演者に読ませた。


CGなしのアクションシーン
当時としては珍しく、多くのアクションシーンが実際に演じられた。


シリーズ化の予定はなかった
初めは単独映画の予定だったが、人気が爆発し続編が制作された。

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