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ゴッドファーザー PART II The Godfather: PART II 1974

ゴッドファーザー PART II
The Godfather: PART II
(アメリカ 1974)

[製作総指揮] ロバート・エヴァンス
[製作] フランシス・フォード・コッポラ/グレイ・フレデリックソン/フレッド・ルース/モナ・スケイガー
[監督] フランシス・フォード・コッポラ
[原作・脚本] マリオ・プーゾ/フランシス・フォード・コッポラ
[音楽] カーマイン・コッポラ
[撮影] ゴードン・ウィリス
[ジャンル] クライム/ドラマ
[シリーズ]
ゴッドファーザー(1972)
ゴッドファーザー PART II(1974)
ゴッドファーザー PART III(1990)
[受賞]
アカデミー賞 助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)/美術監督賞/監督賞/オリジナル作曲賞/作品賞/脚色賞
全米批評家協会賞 撮影賞/監督賞

キャスト

ロバート・デュヴァル
(トム・ヘイゲン)

ダイアン・キートン
(ケイ・アダムス)

ロバート・デ・ニーロ
(ヴィトー・コルレオーネ)

ジョン・カザール
(フレデリコ・‘フレード’・コルレオーネ)

タリア・シャイア
(コンスタンチア・‘コニー’・コルレオーネ・ジョンソン)

リー・ストラスバーグ
(ハイマン・ロス/ストゥコウスキー)


マイケル・V・ガッゾ (フランキー・ペンタンジェリ)
G・D・スプラドリン (パット・ギアリー)
リチャード・ブライト (アル・ネリ)
ガストン・モシン (ドン・ファヌッチ)

ブルーノ・カービー
(クレメンザ)

トロイ・ドナヒュー
(マール・ジョンソン)

ジェームズ・カーン
(ソニー・コルレオーネ)

ハリー・ディーン・スタントン
(FBIエージェント)

ダニー・アイエロ
(トニー・ロザート)

ロジャー・コーマン
(上院議員)

ソフィア・コッポラ
(船の子供)



概要

『ゴッドファーザー PART II』はフランシス・フォード・コッポラ監督による犯罪ドラマの傑作で、『ゴッドファーザー』の続編にして前日譚も兼ねた作品。

ヴィトー・コルレオーネの若き日々を描くストーリーと、その息子マイケルがファミリーの支配を広げる現代パートが交錯する構成で、前作を超える評価を得た。

アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロらの名演技と深いテーマ性が特徴。


ストーリー

物語は2つの時間軸で進行する。ひとつはヴィトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)の若き日々、もうひとつは息子マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)が一族を率いる現代パート。

ヴィトの物語(過去パート)

1901年、シチリアで家族をマフィアに殺された少年ヴィトー・アンドリーニは、アメリカへ逃れる。ニューヨークで貧しい生活を送る中、成長したヴィトー(デ・ニーロ)は、その知恵と大胆さで周囲から信頼を得るようになる。地元の悪徳ボスを倒して街の人々の支持を集め、やがて「コルレオーネ・ファミリー」の基盤を築いていく。

マイケルの物語(現代パート)

前作でファミリーのドンとなったマイケルは、ビジネスをカジノ業界へ拡大しようとしつつも、ファミリー内外で裏切りや権力争いに直面する。彼は敵対勢力や裏切り者を排除しつつも、次第に孤独を深めていく。

特に、実兄フレード(ジョン・カザール)の裏切りが明らかになると、マイケルは深い苦悩に陥る。しかし、彼は冷酷な決断を下し、最終的にフレードを暗殺するよう命じる。

映画は、ヴィトーの夢が叶い一族の繁栄を築く希望の物語と、マイケルがその夢を引き継ぐ中で堕ちていく孤独の対比を描き、壮大なドラマとして完結する。


エピソード

  • デ・ニーロはヴィトーを演じるためにシチリア語を習得し、そのリアルな演技が評価されてアカデミー賞助演男優賞を受賞。

  • フレードの弱さと裏切りを表現するジョン・カザールの演技は、映画の感情的な核となった。

  • パチーノは撮影中、脚本の一部に不満を抱き、コッポラと何度も議論を重ねた。それが結果的にキャラクターに深みを与えた。

  • イタリア・シチリアでのヴィトーの物語の撮影は、現地の文化と景観をリアルに反映し、映画の質感を高めた。

  • 前作でピーター・クレメンザを演じたカステラーノが出演しなかったのは、契約上の問題とされている。

  • ニーノ・ロータによるテーマ曲は、映画の悲壮感と荘厳さを完璧に表現し、観客に強い印象を与えた。

  • フレードを暗殺する命令は、マイケルの冷徹さを象徴するシーンとして、映画史に残る名場面となった。

  • デ・ニーロは、ブランドが演じたヴィトーの老年期の特徴を若い頃にどう表現するかを研究し、見事に再現した。

  • 3時間を超える長編だが、その緻密な脚本と演出により、観客を飽きさせない構成となっている。

  • タイトルを『PART II』とすることで、単なる続編ではなく、壮大な叙事詩の一部であることを示した。

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