あの頃ペニー・レインと
Almost Famous
(アメリカ 2000)
[製作]
イアン・ブライス／キャメロン・クロウ／リサ・スチュワート／マーティ・Ｐ・アウィン／スコット・Ｍ・マーティン／スティーヴン・Ｐ・セタ／ジェリー・ジスマー
[監督] キャメロン・クロウ
[脚本] キャメロン・クロウ
[撮影] ジョン・トール
[音楽]
ナンシー・ウィルソン／アート・ガーファンクル／エルトン・ジョン／ジミー・ペイジ／トッド・ラングレン／ロッド・スチュワート／ポール・サイモン／スティーヴィー・ワンダー
[ジャンル] 恋愛／コメディ
[受賞]
アカデミー賞 オリジナル脚本賞
ブロックバスター・エンターテインメント賞 新人女優賞（ケイト・ハドソン）／助演女優賞（フランシス・マクドーマンド）
ボストン映画批評家協会賞 監督賞／作品賞／脚本賞／助演女優賞（フランシス・マクドーマンド）
英国アカデミー賞 オリジナル脚本賞／音響賞
ブロードキャスト映画批評家協会賞 オリジナル脚本賞／助演女優賞（フランシス・マクドーマンド）／特別賞（ケイト・ハドソン）
シカゴ映画批評家協会賞 作品賞／脚本賞／助演女優賞（フランシス・マクドーマンド）
ゴールデン・グローブ賞 作品賞／助演女優賞（ケイト・ハドソン）
ラスベガス映画批評家協会賞 助演女優賞（ケイト・ハドソン）
LA映画批評家協会賞 助演女優賞（フランシス・マクドーマンド）
キャスト
ビリー・クラダップ （ラッセル・ハモンド）
フランシス・マクドーマンド （エレイン・ミラー）
ケイト・ハドソン （レディ・‘ペニー・レイン’・グッドマン）
ジェイソン・リー （ジェフ・ベベ）
パトリック・フュジット （ウィリアム・‘ウィル’／‘ザ・エネミー’・ミラー）
ゾーイ・デシャネル （アニタ・ミラー）
マイケル・アンガラーノ （少年ウィリアム）
ノア・テイラー （ディック・ロズウェル）
ファルーザ・バーク （サフィア）
アンナ・パキン （ポレクシア・アフロデシア）
フィリップ・シーモア・ホフマン （レスター・バングス）
ストーリー
「あの頃ペニー・レインと」は、キャメロン・クロウ監督による半自伝的なドラマ映画。1970年代のロックシーンを背景に、若いジャーナリストの成長と音楽への情熱を描いている。主演はパトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ。
物語は、15歳のウィリアム・ミラー（パトリック・フュジット）が、音楽雑誌「ローリング・ストーン」の依頼でロックバンド「スティルウォーター」のツアーに同行するところから始まる。ウィリアムは、ツアーを通じてバンドのメンバーやファンたちと親密になり、特に美しいバンドグループのペニー・レイン（ケイト・ハドソン）に魅了される。
バンドのリーダー、ラッセル・ハモンド（ビリー・クラダップ）との友情とペニーとの複雑な関係を通じて、ウィリアムは音楽業界の裏側を知り、大人としての自分を見つけていく。ツアーの中で彼は、友情、裏切り、恋愛、そして自己発見を経験する。
エピソード
キャメロン・クロウの自伝的要素：
映画は、キャメロン・クロウ自身の若い頃の体験に基づいており、彼が「ローリング・ストーン」で働いていた頃の思い出が反映されている。
ケイト・ハドソンのキャスティング：
ケイト・ハドソンは、もともとウィリアムの姉アニタ役でオーディションを受けていたが、ペニー・レイン役に抜擢された。
実在のバンドにインスパイア：
映画に登場する架空のバンド「スティルウォーター」は、実際のバンドやミュージシャンにインスパイアされている。
ビリー・クラダップのギタープレイ：
ラッセル・ハモンド役のビリー・クラダップは、役のためにギターの演奏を練習し、リアルなパフォーマンスを披露した。
サウンドトラック：
映画のサウンドトラックには、レッド・ツェッペリン、エルトン・ジョン、ザ・フーなどの名曲が収録されており、1970年代のロックの雰囲気を完璧に再現している。
実際のロケ地：
映画の多くのシーンは、実際のコンサート会場やホテルで撮影され、リアリティを追求している。
フランシス・マクドーマンドの役作り：
ウィリアムの母親エレイン役のフランシス・マクドーマンドは、キャメロン・クロウの母親をモデルにして演技を行った。
オープニングの変更：
映画のオープニングシーンは何度も変更され、最終的にはウィリアムが音楽に目覚めるシーンが採用された。
キャメロン・クロウのカメオ出演：
キャメロン・クロウは、映画の中で短いカメオ出演をしている。
劇中の雑誌記事：
映画に登場する「ローリング・ストーン」の記事は、実際にキャメロン・クロウが書いた記事を基にしている。
演技指導：
キャメロン・クロウは、若い俳優たちに対して徹底的な演技指導を行い、リアルな演技を引き出した。
ペニー・レインの名前：
ペニー・レインという名前は、ビートルズの曲にちなんでいる。
キャストの関係性：
映画の撮影中、キャスト同士の絆が深まり、その関係性が映画の中でも反映されている。
舞台裏のエピソード：
撮影中、キャストやクルーが実際に音楽を演奏することがあり、その雰囲気が映画にも影響を与えた。
映画の影響力：
本作は、公開後も多くの映画製作者や音楽ファンに影響を与え続けている。
長編版：
映画のロングバージョンが存在し、「Untitled」というタイトルでDVDリリースされた。
「あの頃ペニー・レインと」は、キャメロン・クロウの卓越した脚本と監督力が光る感動的な作品だ。1970年代のロックシーンを背景に、若いジャーナリストの成長と音楽への情熱がリアルに描かれている。
ケイト・ハドソンの魅力的な演技と、パトリック・フュジットの純粋なパフォーマンスが映画を引き立て、ビリー・クラダップやフランシス・マクドーマンドの存在感も際立っている。
リアルな音楽と共に進行するストーリーは、観客をその時代へと引き込み、共感を呼ぶ。サウンドトラックや美術も高い評価を受け、映画全体のクオリティが非常に高い作品である。
コメント