アンブレイカブル
Unbreakable
(アメリカ 2000)
[製作総指揮] ゲイリー・バーバー/ロジャー・バーンバウム
[製作] バリー・メンデル/サム・マーサー/M・ナイト・シャマラン
[監督] M・ナイト・シャマラン
[脚本] M・ナイト・シャマラン
[撮影] エドゥアルド・セラ
[音楽] ジェームズ・ニュートン・ハワード/スティーヴィー・レイ・ヴォーン
[ジャンル] スリラー/ファンタジー
ブルース・ウィリス (デヴィッド・ダン)
サミュエル・L・ジャクソン (イライジャ・プライス)
ロビン・ライト (オードリー・ダン)
スペンサー・トリート・クラーク (ジョゼフ・ダン)
シャーレイン・ウッダード (イライジャの母)
イーモン・ウォーカー (Dr.マシソン)
レスリー・ステファンソン (ケリー)
M・ナイト・シャマラン (ドラッグ・ディーラー)
「アンブレイカブル」は、M・ナイト・シャマラン監督によるスーパーヒーロー・スリラー映画。ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンが主演し、普通の人々が持つ潜在的な能力と、善と悪の対立を描いている。
デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)は、フィラデルフィアでセキュリティガードとして働く普通の男。ある日、彼が乗っていた列車が脱線事故に遭い、乗客は全員死亡するが、デヴィッドだけが無傷で生き残る。この事件をきっかけに、デヴィッドは自分の身体に異常な頑丈さと回復力があることに気付く。
一方、イライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)は、骨が脆く、非常に簡単に骨折してしまう病気を持つ男で、コミックブックのコレクターでもある。イライジャは、デヴィッドがスーパーヒーローのような存在だと信じ、彼に接触して自分の理論を確かめようとする。
デヴィッドはイライジャの助けを借りて、自分の能力を試し、次第にヒーローとしての自覚を持ち始める。しかし、物語が進むにつれ、デヴィッドはイライジャの本当の目的と、彼の暗い過去に直面することになる。
シャマランのビジョン:
M・ナイト・シャマランは、スーパーヒーロー映画を現実的かつ心理的なアプローチで描くことを目指した。
ブルース・ウィリスとの再タッグ:
シャマラン監督とブルース・ウィリスは、前作「シックス・センス」に続いて再びタッグを組んだ。
トリロジー計画:
「アンブレイカブル」は、シャマランが後に続編「スプリット」(2016年)と「グラス」(2019年)を制作することでトリロジーとして完結する計画の一部だった。
撮影スタイル:
映画の多くのシーンは、コミックブックのパネルのような構図で撮影され、視覚的な物語性が強調された。
リアルなアプローチ:
シャマランはスーパーヒーローの誕生をリアルな世界で描くため、CGIを極力避け、実際のスタントと特殊効果を使用した。
音楽:
ジェームズ・ニュートン・ハワードが音楽を担当し、映画のトーンを設定する重要な役割を果たした。
カメオ出演:
シャマラン監督自身がカメオ出演し、映画の中で小さな役を演じている。
ブルース・ウィリスの役作り:
ブルース・ウィリスは、デヴィッド・ダンのキャラクターに深みを持たせるために、スタントシーンやアクションシーンを自ら演じた。
サミュエル・L・ジャクソンの役作り:
サミュエル・L・ジャクソンは、イライジャ・プライスの複雑なキャラクターを描くために、コミックブックの研究を行い、その世界観を理解した。
セットデザイン:
映画のセットデザインは、現実とコミックブックの美学を融合させ、視覚的に印象的なシーンを作り出した。
脚本の秘密:
シャマランは脚本を極秘で進め、キャストに対してもストーリーの詳細を撮影の直前まで明かさなかった。
批評家の評価:
映画は、その独特なアプローチと深いテーマ性が批評家から高く評価され、特にシャマランの脚本と演出が称賛された。
興行成績:
「アンブレイカブル」は、興行的にも成功し、全世界で2億4,800万ドル以上の収益を上げた。
コミックブックの影響:
映画のビジュアルスタイルやストーリーテリングは、コミックブックの影響を強く受けており、その表現方法が革新的と評価された。
ファンの反応:
映画は、特にスーパーヒーロー映画ファンから強い支持を受け、その後のスーパーヒーロー映画に影響を与えた。
テーマの深さ:
映画は、人間の強さと弱さ、善と悪の二面性を探求し、深い哲学的テーマを描いている。
「アンブレイカブル」は、M・ナイト・シャマランの独特のビジョンとスタイルが光る作品であり、スーパーヒーロー映画の新たなアプローチを提示した。
ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンの卓越した演技が映画を引き立て、深いテーマとリアルな描写が観客に強い印象を与える。視覚的にも美しく、コミックブックの要素を取り入れた撮影スタイルは革新的である。
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