フェイク・クライム
Henry’s Crime
(アメリカ 2010)
[製作総指揮] アリソン・パーマー・バーク/カシアン・エルウィス/マーク・フィッシャー/スコット・フィッシャー/サシャ・ジェルバシ/スティーヴン・ヘイズ/リサ・ウィルソン
[製作] ピーター・グラハム/スティーヴン・ハメル/デヴィッド・ミムラン/キアヌ・リーヴス/ジョーダン・シュア/レモア・シヴァン/ジェイク・ホフマン/キャット・レイク/ロバート・オルティス/ジョナサン・シューメーカー/ジェフリー・テイラー/トレヴァー・ウンディ
[監督] マルコム・ベンヴィル
[ストーリー] サシャ・ジェルバシ/スティーヴン・ハメル
[脚本] サシャ・ジェルバシ/デヴィッド・N・ホワイト
[撮影] ポール・キャメロン
[ジャンル] コメディ/クライム/ドラマ
キャスト

キアヌ・リーヴス
(ヘンリー・トーン)
ヴェラ・ファーミガ (ジュリー・イワノワ)

ジェームズ・カーン
(マックス・サルツマン)

ピーター・ストーメア
(ダレク・ミロドラゴヴィック)

フィッシャー・スティーヴンス
(エディ・ヴァイブス)
ダニー・ホック (ジョー)
ビル・デューク (フランク)
ジュディ・グリア (デビー・トーン)
概要
『フェイク・クライム』(Henry’s Crime)は、2010年公開のクライム・コメディ映画。監督はマルコム・ヴェンヴィル、主演はキアヌ・リーヴス、共演にヴェラ・ファーミガ、ジェームズ・カーン。冤罪で刑務所に入れられた男が、本当に犯罪を犯してやろうと決意するという、ひねりの効いたクライムドラマに、ロマンスとユーモアを交えた異色作。
ストーリー
ニューヨーク州バッファローに住むヘンリー(キアヌ・リーヴス)は、退屈な毎日を送る平凡な男。ある日、友人に巻き込まれ、銀行強盗の冤罪で逮捕されてしまう。無実を主張するも、何も抗弁せずに刑務所行きを受け入れる。刑務所内で、年配の詐欺師マックス(ジェームズ・カーン)と出会い、次第に「自分の人生はこのままでいいのか?」と考えるようになる。
釈放後、ヘンリーは「どうせ罪を被ったのなら、本当にやってみよう」と、今度こそ本物の銀行強盗を計画する。彼は銀行の隣にある劇場の地下からトンネルを掘ることを思いつく。ところが、その過程で舞台女優のジュリー(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、彼女に惹かれていく。
ヘンリーは、劇場の舞台に立つことで銀行へのトンネル作りを隠しながら、ジュリーとの関係を深めていくが、計画と恋愛の狭間で葛藤するようになる。一方、マックスは彼の計画をサポートするが、彼にも別の思惑があるようだ。
ついに、計画が実行される日。ヘンリーは「本当に自分がやりたいことは何か?」という問いに直面し、犯罪よりも自分の人生を生きることを選ぶ。ジュリーへの想いを確信し、二人は新しい道へと進むのだった。
エピソード
キアヌ・リーヴスの製作・主演作
キアヌはこの映画のプロデューサーも兼任し、脚本開発にも関わっている。
ジェームズ・カーンの貫禄
ベテラン俳優ジェームズ・カーンの詐欺師役は、ユーモアと渋さが絶妙で、映画のアクセントになった。
バッファローでの実際の撮影
物語の舞台となるニューヨーク州バッファローでロケ撮影が行われた。
演劇との融合
劇場のシーンでは実際の舞台俳優がエキストラとして出演している。
キアヌの舞台シーン
ヘンリーが劇場で演技するシーンは、キアヌ自身が即興的に演じた部分もある。
実際の銀行がロケ地
映画内の銀行は、かつての本物の銀行を使用して撮影された。
キアヌのトンネル掘りシーン
彼は本当に地面を掘るシーンを撮影し、リアルさを追求した。
脚本はユーモア重視
監督は「クライム映画というよりも、人生を見つめ直す物語」として製作した。
キアヌが演じた「変化する男」
彼は「何も持たない男が、自分の人生を選び取る物語」としてこの役に惹かれたという。
即興演技が多用
キアヌとジェームズ・カーンの会話シーンは、台本にない即興のやりとりも多かった。
バッファローの観光地PRにもなった
映画公開後、バッファローの劇場やロケ地を訪れる観光客が増えた。
ヴェラ・ファーミガの演技の魅力
彼女のキャラクターは「ヘンリーに変化をもたらす存在」として描かれている。
オリジナルのエンディングは違った
初期の脚本では、ヘンリーが実際に銀行を襲う結末だったが、希望を持たせる形に修正。
ヘンリーのキャラクターはキアヌにぴったり
監督は「キアヌが演じることで、真面目だけど不器用な男の魅力が増した」と語った。
ラブストーリーのバランス
監督は「犯罪要素とラブストーリーのバランスを取ることに苦心した」とコメント。
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