ムーラン・ルージュ
Moulin Rouge!
(オーストラリア・アメリカ 2001)
[製作総指揮] ブルース・バーマン／デイヴィス・ガッゲンハイム
[製作] スティーヴ・Ｅ・アンドリュース／フレッド・バロン／マーティン・ブラウン／キャサリン・ナップマン／バズ・ラーマン／キャサリン・マーティン
[監督] バズ・ラーマン
[脚本] バズ・ラーマン／クレイグ・ピアース
[撮影] ドナルド・マッカルパイン
[音楽] クレイグ・アームストロング／マリウス・デ・ヴリーズ／スティーヴ・ヒッチコック／エルトン・ジョン／キンバリー・‘リル・キム’・ジョーンズ／ファットボーイ・スリム／デヴィッド・ボウイ／スティング
[ジャンル] ドラマ／ミュージカル／恋愛
[受賞]
ヨーロッパ映画賞 監督賞／男優賞（ユアン・マクレガー）
ハリウッド映画祭 作品賞
LA批評家協会賞 助演男優賞（ジム・ブロードベント）
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 作品賞／助演男優賞（ジム・ブロードベント）
キャスト
ニコール・キッドマン （サーティーヌ）
ユアン・マクレガー （クリスチャン）
ジョン・レグイザモ （トールーズ・ロートレック）
ジム・ブロードベント （ハロルド・ジドラー）
リチャード・ロックスバー （デューク）
ゲイリー・マクドナルド （ドクター）
ジャセック・コーマン （アルゼンチン人）
マシュー・ウィテット （サティ）
ケリー・ウォーカー （マリー）
ストーリー
「ムーラン・ルージュ」は、バズ・ラーマン監督によるミュージカル映画。19世紀末のパリを舞台に、豪華絢爛なキャバレー「ムーラン・ルージュ」を中心に繰り広げられる華やかな恋愛ドラマが描かれている。ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーが主演を務め、その斬新な映像美と音楽で多くの観客を魅了した。
1899年、若い作家クリスチャン（ユアン・マクレガー）は、パリのボヘミアンなアートシーンに魅了されている。彼は、ムーラン・ルージュという華やかなキャバレーに出入りする仲間たちと共に、自由と芸術を追求する生活を送っている。
クリスチャンは、ムーラン・ルージュのスターであるサティーン（ニコール・キッドマン）と偶然出会う。彼女は美しく才能豊かであり、彼女の魅力にすぐに惹かれる。しかし、サティーンには秘密があった。彼女はムーラン・ルージュのオーナー、ハロルド・ジドラー（ジム・ブロードベント）によって、公爵（リチャード・ロクスバーグ）という裕福な男に売り込まれていた。ジドラーは公爵の資金を使ってムーラン・ルージュを劇場に変えようと計画していた。
サティーンは、公爵との関係を維持しながらも、クリスチャンとのロマンスを深めていく。二人はムーラン・ルージュの舞台裏で秘密の恋愛を続け、クリスチャンはサティーンに「真実の愛」の存在を信じさせる。彼らは、公爵の資金で制作される新しいショーの台本を共に執筆し、サティーンが公爵から解放される日を夢見る。
エピソード
映画のインスピレーション：
映画は、ラーマン監督の「レッド・カーテン三部作」の一つで、オペラ「ラ・ボエーム」とシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」にインスパイアされている。
音楽の革新：
映画は現代のポップソングを使用し、19世紀のパリを舞台にしながらも現代的な感覚を持たせている。例えば、エルトン・ジョンの「Your Song」やマドンナの「Like a Virgin」などが使われている。
豪華なセットデザイン：
ムーラン・ルージュの豪華なセットは、映画の重要な要素であり、映画全体の雰囲気を作り出している。美術賞や衣装デザイン賞も受賞している。
撮影場所：
映画は主にオーストラリアのシドニーにあるフォックス・スタジオで撮影された。多くのセットが建設され、パリの雰囲気を再現した。
バズ・ラーマンのビジョン：
ラーマン監督は、映画を視覚的に鮮やかで感情的な体験にするために、カメラワークや編集に細心の注意を払った。
キャスティングの苦労：
サティーン役は当初、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズやリサ・ベネットが候補に挙がっていたが、最終的にニコール・キッドマンが選ばれた。
振付師の貢献：
振付師ジョン・オコナーは、映画のダンスシーンを設計し、特にキャバレーのパフォーマンスシーンに多大な貢献をした。
映画のテーマ：
映画は、真実の愛と芸術の追求をテーマにしており、主人公たちの情熱と犠牲が描かれている。
映画の影響：
「ムーラン・ルージュ」は、その独特のスタイルと音楽の融合により、多くのミュージカル映画や舞台作品に影響を与えた。
「ムーラン・ルージュ」は、革新的なミュージカル映画として多くの観客に愛されている。ラーマン監督の独特のスタイルと大胆な演出が、感動的な物語を鮮やかに描き出している。豪華なセットと衣装、そして現代のポップソングを巧みに取り入れた音楽が、映画を特別なものにしている。全体として、「ムーラン・ルージュ」は視覚的にも聴覚的にも楽しめる作品であり、ミュージカル映画の新たなスタンダードを確立した名作である。
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