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モロッコ Morocco 1930

1930

モロッコ(字幕版)

モロッコ
Morocco
(アメリカ 1930)

[製作] ヘクター・ターンブル
[監督] ジョセフ・フォン・スタンバーグ
[原作・脚本] ベノ・ヴィグニー/ジュールズ・ファースマン
[音楽] カール・ハヨス
[撮影] リー・ガームズ/ルシアン・バラード
[ジャンル] 恋愛/ドラマ


キャスト

ゲイリー・クーパー
(トム・ブラウン)

マレーネ・ディートリッヒ
(エイミー・ジョリー)


アドルフ・マンジュー (パリの男)
ウルリッヒ・ハウプト (副官)
イヴ・サザーン (マダム)
フランシス・マクドナルド (軍曹)
ポール・ポルカシ (ティント)

ストーリー

「モロッコ」は、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督によるロマンティックなドラマで、ゲイリー・クーパーとマレーネ・ディートリッヒが主演を務めた作品である。

この映画は、ディートリッヒのハリウッドデビュー作であり、彼女を国際的なスターに押し上げた。

物語は、アメリカ人の歌手エイミー・ジョリー(マレーネ・ディートリッヒ)が、フランス領モロッコのカフェで仕事を得るところから始まる。エイミーはそこで、フランス外国人部隊の兵士トム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)と出会う。トムは魅力的な男だが、彼の無愛想な態度と過去の影が二人の関係を複雑にする。

エイミーはトムに惹かれるが、同時に裕福な紳士ラ・ベッセ(アドルフ・マンジュー)の関心も引く。ラ・ベッセはエイミーに結婚を申し込み、彼女の将来を保証するが、エイミーの心はトムに向かっている。トムもまたエイミーに惹かれているが、軍務と個人的な葛藤が二人の間に立ちはだかる。

エイミーはトムと一緒にいることを選び、彼の行く先を追いかける決意をする。彼女の選択は彼らの運命にどのような影響を与えるのか、物語は感動的なクライマックスへと向かって進んでいく。

エピソード

ディートリッヒのハリウッドデビュー
この映画はマレーネ・ディートリッヒのハリウッドデビュー作であり、彼女の魅力と演技力が大いに評価された。彼女はその後、スタンバーグ監督とのコラボレーションでさらに多くの成功を収めた。

有名なタキシードシーン
ディートリッヒがタキシード姿で登場し、女性にキスをするシーンは非常に衝撃的で、映画史に残る名シーンとなった。これは当時の性的表現として非常に大胆なものであった。

ディートリッヒの衣装
ディートリヒの衣装は、トラヴィス・バントンがデザインし、そのエレガンスと大胆さで彼女のキャラクターを一層引き立てた。

ゲイリー・クーパーの役作り
クーパーは無愛想でありながらも魅力的な兵士トム・ブラウンを演じ、その男らしさと感情表現で観客を魅了した。

撮影技術
リー・ガームズの撮影は、映画の視覚的な美しさと雰囲気を大いに高めた。特に、モロッコの風景と陰影の使い方が印象的。

原作と脚色
映画はベンノ・ヴァインマインの小説「Amy Jolly」を原作としており、脚本はジュールズ・ファースマンが担当した。ファースマンは、物語のドラマチックな要素を強調し、映画としての魅力を引き出した。

公開当初の評価
映画は公開当初から批評家に高く評価され、特にディートリッヒの演技とスタンバーグの演出が称賛された。

興行成績
「モロッコ」は興行的にも成功し、ディートリッヒとクーパーのスター性が大いに発揮された。

文化的影響
映画のスタイルとテーマは、多くの後続作品に影響を与え、特に女性の強さと独立性を描いた点で革新的だった。

ディートリヒとスタンバーグの関係
この映画をきっかけに、ディートリッヒとスタンバーグは非常に親密な関係を築き、彼女のキャリアにおいて重要なパートナーシップを形成した。


「モロッコ」は、その美しい映像、マレーネ・ディートリッヒの魅力、そしてジョセフ・フォン・スタンバーグの巧みな演出で観客を魅了し続けている。この映画は、ロマンティックドラマの古典として、今なお多くの人々に愛されている。映画史における重要な作品として、その影響力は色褪せることがない。

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