リチャードを探して
Looking for Richard
(アメリカ 1996)
[製作総指揮] ウィリアム・タイトラー
[製作] アル・パチーノ/マイケル・ハッジ/ジェームズ・ブライト
[監督] アル・パチーノ
[原作] ウィリアム・シェイクスピア
[脚本] アル・パチーノ/フレデリック・キンバル
[撮影] ロバート・リーコック
[音楽] ハワード・ショア
[ジャンル] ドラマ/ドキュメンタリー
アル・パチーノ (リチャード三世)
ウィノナ・ライダー (レディ・アン)
ペネロープ・アレン (エリザベス女王)
ゴードン・マクドナルド (ドーセット)
マディソン・アーノルド (リヴァーズ)
ヴィンセント・アンゲル (グレイ)
ハリス・ユーリン (エドワード王)
アレック・ボールドウィン (クラレンス)
ティミー・プレアリー (エドワード王子)
ケヴィン・コンウェイ (ヘイスティングス)
ラリー・ブリッグマン (スタンリー卿)
ケヴィン・スペイシー (バッキンガム)
エステル・パーソンズ (マーガレット女王)
フィル・パロリージ (ハルブレッド)
フレデリック・キンバル (司教)
エイダン・クイン (リックモンド)
F・マーリイ・エイブラハム (男)
ケネス・ブラナー (本人)
ケヴィン・クライン (本人)
ジェームズ・アール・ジョーンズ (本人)
デレク・ジャコビ (本人)
ジョン・ギールグッド (本人)
ヴァネッサ・レッドグレイヴ (本人)
ポール・ギルフォイル (殺し屋2)
『Looking for Richard/リチャードを探して』は、アメリカを舞台に繰り広げられるドキュメンタリードラマである。著名な俳優アラン・アーキテッツによって監督され、同名のウィリアム・シェイクスピアの戯曲『リチャード三世』を現代に再解釈し、広く一般の観客に届ける試みが描かれている。
物語は、シェイクスピアの古典作品を現代社会においてどのように理解し、表現するかを模索する過程を中心に展開される。アーキテッツは、ニューヨークを舞台に、俳優や演出家、学者たちと共に『リチャード三世』の制作に取り組む様子を追いながら、作品のテーマやキャラクターの心理を深く掘り下げていく。
映画は、リハーサルの様子やインタビュー、実際の舞台演出のシーンを交錯させることで、シェイクスピアの言葉が現代にどのように生き続けているかを探求する。また、アーキテッツ自身の視点を通じて、古典文学と現代文化の架け橋となるべく、観客に対してシェイクスピアの普遍的なメッセージを伝えようとする姿勢が強調されている。
登場人物たちの情熱や葛藤、創造的なプロセスが丁寧に描かれ、シェイクスピアの複雑な人物像や政治的陰謀が現代の視点から再解釈されることで、新たな視点が提供される。映像美豊かなニューヨークの街並みや舞台裏の緊張感が、物語にリアリティと深みを与えている。
『リチャードを探して』は、古典文学への敬意と現代的なアプローチを融合させた作品であり、シェイクスピアの魅力を新たな形で再発見させる内容となっている。観客は、演劇制作の裏側や登場人物たちの熱意に触れながら、シェイクスピアの世界に引き込まれていくだろう。
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