コリンヌ・リュシェール
Corinne Luchaire
1921年2月11日、フランス・パリ生まれ。
1950年1月22日、フランス・パリで死去(結核)。享年29歳。
本名ロジータ・クリスティーネ・イベット・リュシェール。
「格子なき牢獄」で一躍スターになる。
コリンヌ・リュシェールは、フランスの女優で、1930年代後半に短期間ながらもフランス映画界で注目を集めた。しかし、彼女のキャリアはナチス占領下のフランスでの協力関係により急激に終わりを迎え、波乱に満ちた生涯を送った。
コリンヌは、パリでジャーナリスト兼政治家・新聞王のジャン・リュシェールの娘として生まれた。彼女は16歳で映画デビューし、1938年の『格子なき牢獄』で大ブレイクを果たした。続く『郵便配達は二度ベルを鳴らす』などでもその美貌と演技力を発揮し、一躍フランス映画界の新星となった。
彼女のキャリアは、第二次世界大戦中のナチス占領下フランスでの活動に大きく影響された。リュシェールは、父ジャン・リュシェールが親独的な活動を行っていたため、彼女自身もナチス占領下で裕福な生活を送ったことが知られている。ドイツ軍の高官との交際や占領下での派手な生活が批判の的となり、戦後、彼女は「国民的屈辱」の罪で10年間の公民権剥奪刑を受けた。
戦後、彼女は投獄され、1946年に公民権を剥奪されて以降、映画界には戻らず、1949年には自伝『Ma drôle de vie(私の奇妙な人生)』を出版。しかし、彼女の健康状態は悪化し、1950年に結核で亡くなった。わずか28歳の若さで亡くなった彼女の人生は、フランス映画界においても悲劇的な一章として語り継がれている。
[出演作品]
1936 15歳
Les beaux jours
1937 16歳
真夜中の歌手 Le chanteur de minuit
1938 17歳
格子なき牢獄 Prison sans barreaux / Prison Without Bars
美しき争ひ Conflit
1939 18歳
郵便配達は二度ベルを鳴らす Le Dernier Tournant
第三の接吻 Cavalvade d’amour
1940 19歳
Abbandono
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