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[女優] マレーネ・ディートリッヒ Marlene Dietrich 出演作品一覧|プロフィール|エピソード | モロッコ

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マレーネ・ディートリッヒ
Marlene Dietrich

1901年12月27日、ドイツ・ベルリン生まれ。
1992年5月6日、パリで死去。享年90歳。
本名マリー・マグダレーネ・ディートリッヒ。
父はベルリンのプロイセン近衛警察士官。
ヴァイオリニストを目指していた。
トーキー映画初期の大スター女優。

今回は銀幕の歴史そのものであり、退廃的な美しさと中性的なカリスマ性で世界をひれ伏させた伝説、マレーネ・ディートリッヒをご紹介します。

彼女は単なる女優ではなく、ファッション、生き方、そして政治的信条においても「自由」を貫いた不滅のアイコンです。燕尾服にシルクハットという出で立ちで、男性さえも圧倒する妖艶さを放った彼女は、現代のジェンダーレスな美学の先駆者でもありました。


鉄の意志、深淵のまなざし。マレーネ・ディートリッヒが刻んだ「誇り」

マレーネ・ディートリッヒの魅力は、その徹底した「完璧主義」と「気高さ」にあります。

スクリーンの中では冷徹な「運命の女(ファム・ファタール)」として君臨しながら、私生活では自国の独裁体制に真っ向から立ち向かう強靭な精神を持っていました。ハスキーな歌声と、彫刻のように美しい脚。彼女が立ち去った後には、決して消えることのないエレガンスの香りが残ります。


✦ PROFILE & BACKGROUND

  • 本名: マリー・マグダレーネ・ディートリッヒ
  • 生涯: 1901年12月27日 ~ 1992年5月6日(享年90歳)
  • 出身: ドイツ・ベルリン(後にアメリカ市民権を取得)
  • 背景: 警察官の娘として厳格に育てられ、バイオリニストを目指しましたが手首の故障で断念。ベルリンの演劇学校を経て、1930年の『嘆きの天使』で世界的スターになりました。
  • 受賞歴: アカデミー主演女優賞ノミネート(『モロッコ』)、大統領自由勲章(アメリカ)、レジオンドヌール勲章(フランス)など、映画賞以上の名誉を多く受けています。


1. 伝説の幕開け:『嘆きの天使』

ドイツ映画界の巨匠ジョセフ・フォン・スタンバーグに見出され、場末のキャバレー歌手ローラ・ローラを演じました。太ももを露出し、シルクハットを斜めに被って歌う彼女の姿は、映画史に残る最もスキャンダラスで魅力的なデビューのひとつです。

2. 性別を超えた美:『モロッコ』

ハリウッド進出第一弾。タキシード姿で女性にキスをするという、当時としては衝撃的なシーンを演じ、全世界に「ディートリッヒ」という唯一無二のブランドを知らしめました。

3. 知的な円熟味:『情婦』

アガサ・クリスティ原作の法廷ミステリー。謎めいた妻クリスティーネを演じ、その緻密な計算に基づいた演技力で、観客を最後まで欺き続けました。彼女のキャリアの中でも最高傑作のひとつに数えられます。


🎭 マレーネ・ディートリッヒを巡るエピソード

ヒトラーへの拒絶と「反逆の美学」

ナチス党からドイツ映画界への復帰を熱望されましたが、彼女はそれを断固拒否しました。「私の国は、今や私の場所ではない」と語り、ドイツ国籍を捨ててアメリカ市民権を取得。戦時中は前線に赴き、連合軍の兵士たちを鼓舞し続けました。

照明と鏡による「徹底した自己演出」

彼女は自分の顔がどの角度から、どの照明で最も美しく見えるかを完璧に把握していました。撮影現場では照明技師に細かく指示を出し、鏡を常に持ち歩いてチェックを欠かさない「セルフプロデュースの天才」でした。

「燕尾服」を女性の正装に変えた先駆者

当時、女性が公の場でズボンを履くことはタブー視されていましたが、彼女はあえて男装を貫きました。パリの警察署長から「ズボン姿で街を歩くなら逮捕する」と脅された際も、彼女は堂々とズボン姿で駅に降り立ち、ファッションの歴史を塗り替えました。

戦場での「青い天使」

第二次世界大戦中、USO(米軍慰問団)の一員として前線を回りました。華やかな衣装を軍服に着替え、泥にまみれながらも兵士たちに歌を届けた彼女の勇気は、多くの軍人から聖女のように崇められました。

晩年の「隠遁生活」と美の神話

70代半ばにステージでの事故で怪我を負った後は、パリのアパートに引きこもり、公の場に姿を見せませんでした。「人々には、かつての美しい私の記憶だけを持っていてほしい」という願いから、亡くなるまでの約15年間、親しい友人以外との面会を一切絶ちました。

伝説を支えた「友情と料理」

冷たい氷の女王のようなイメージでしたが、実は非常に家庭的で料理が上手でした。親友のエディット・ピアフやヘミングウェイのために、自らキッチンに立ってドイツ料理やスープを振る舞い、彼らの孤独を癒やすという温かい一面を持っていました。


📝 まとめ

マレーネ・ディートリッヒは、美しさとは「外見」だけでなく、自らの信念を貫き通す「誇り」にあることを証明した「世紀の貴婦人」です。

流行に左右されず、自分の感性を信じて走り続けた彼女の姿は、いつ見ても古びない「本物のセンス」を感じさせてくれます。


[出演作品]

1919   20歳

Im Schatten des Glücks

1930   31歳

嘆きの天使     Der blaue Engel


モロッコ     Morocco

1931   32歳


1932   33歳


ブロンド・ヴィナス     Blonde Venus

1933   34歳


1934   35歳

恋のページェント     The Scarlet Empress

1935   36歳


1936   37歳



1937   38歳


鎧なき騎士     Knight Without Armour

1939   40歳


1940   41歳


1941   42歳

大雷雨     Manpower


1942   43歳

淑女の求愛     The Lady Is Willing



1944   45歳


1946   47歳

狂恋     Martin Roumagnac

1947   48歳


1948   49歳


1950   51歳


1952   53歳


1956   57歳

モンテカルロ物語     The Monte Carlo Story
八十日間世界一周     Around the World in Eighty Days

1957   58歳

情婦     Witness for the Prosecution

1958   59歳

黒い罠     Touch of Evil

1961   62歳

ニュールンベルグ裁判     Judgment at Nuremberg

1964   65歳


1979   80歳

ジャスト・ア・ジゴロ     Schöner Gigolo, armer Gigolo

1984   85歳

マレーネ     Marlene (ナレーション)

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