甘い生活
La Dolce Vita
(フランス・イタリア 1960)
[製作総指揮] フランコ・マグリ
[製作] ジュゼッペ・アマート/アンジェロ・リッツォーリ
[監督] フェデリコ・フェリーニ
[原作] フェデリコ・フェリーニ
[脚本]
フェデリコ・フェリーニ/エンニオ・フライアーノ/トゥリオ・ピネリ/ブルネロ・ロンディ
[撮影] オテロ・マルテッリ
[音楽] ニーノ・ロータ
[ジャンル] ドラマ
[受賞]
アカデミー賞 衣装デザイン賞
カンヌ映画祭 グランプリ
NY批評家協会賞 外国語映画賞
マルチェロ・マストロヤンニ (マルチェロ)
アニタ・エクバーグ (シルヴィア)
アヌーク・エーメ (マッダレーナ)
イヴォンヌ・フルノー (エンマ)
マガリ・ノエル (ファニー)
アラン・クニー (スタイナー)
『甘い生活』(La Dolce Vita)は、ローマを舞台にした風刺的なドラマであり、社会の表層的な華やかさとその裏に潜む空虚さを描く作品である。主人公のマルチェロ・ルビーニは、ローマの社交界で活躍するゴシップ記者であり、華やかなパーティーやスキャンダルに満ちた生活を送っている。しかし、その贅沢で快楽主義的な生活の中で、彼は次第に自分の生き方に対する疑問を抱くようになる。
物語は、マルチェロがローマの上流階級やセレブリティたちと交わりながら、様々な人々との出会いや出来事を通じて、自分自身の内面と向き合う姿を描く。彼は、真実の愛や人生の意味を探し求めるが、常に誘惑や虚無感に引き戻されてしまう。特に、北欧から来た美しい女優シルヴィアとの出会いは、彼の心に大きな影響を与えるが、それでも彼は自己の空虚さから抜け出すことができない。
映画は、1960年代のイタリア社会を背景に、人間の欲望、孤独、そして現代社会の虚飾を鋭く描き出している。『甘い生活』は、その美しい映像と音楽、そして深遠なテーマで、多くの観客に強い印象を与え、映画史に残る名作として称えられている。
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