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[監督] フランク・キャプラ Frank Capra

監督・製作

フランク・キャプラ
Frank Capra

1897年5月18日、シシリー・パレルモ生まれ。
1991年9月3日、アメリカ・カリフォルニアで死去。享年94歳。
実家はぶどう園だった。
ライターとしてキャリアを築き、29歳の時監督としてデビュー。
コミカルな人情モノを得意とした巨匠。


フランク・キャプラは、アメリカの映画監督、プロデューサー、脚本家であり、1930年代から1940年代にかけてのハリウッド黄金時代において数多くの名作を生み出した。彼の作品は、感動的なストーリーテリング、希望に満ちたメッセージ、そしてアメリカン・ドリームを象徴するテーマで知られている。

シチリア島ビザラで生まれたキャプラは、6歳の時に家族と共にアメリカに移住し、カリフォルニア州ロサンゼルスで育った。

南カリフォルニア大学で化学工学を学んだ後、映画業界に進むことを決意し、1920年代に短編映画や教育映画の制作を経てキャリアをスタートさせた。

キャプラ監督が脚光を浴びたのは、1934年の映画『或る夜の出来事』であった。このロマンティック・コメディは、アカデミー賞で主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)を制覇し、映画史に名を刻んだ。クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールが主演し、彼らの魅力とキャプラの巧みな演出が見事に融合した作品である。

続く1936年の『オペラハット』や1938年の『我が家の楽園』でもアカデミー監督賞を受賞し、彼の地位を確固たるものにした。これらの作品は、個人の信念と善良さが社会の困難に打ち勝つテーマを描いており、観客に希望と感動を与えた。

キャプラの代表作として最も有名なのは、1946年の『素晴らしき哉、人生!』である。この映画は、ジェームズ・スチュワートが演じるジョージ・ベイリーの人生を通じて、人間の価値と希望を描いた感動的な物語であり、クリスマスの定番映画として愛され続けている。この作品は、キャプラの映画制作の集大成とも言えるものであり、彼のメッセージを強く伝えている。

キャプラはまた、戦時中にはアメリカ陸軍シグナル・コープスでドキュメンタリー映画の制作に従事し、戦意高揚のための『なぜ我々は戦うのか』シリーズを手掛けた。これらの作品もまた、彼の映像技術とストーリーテリングの能力を示している。

フランク・キャプラは、その感動的な物語と希望に満ちたメッセージで映画史に大きな足跡を残した。彼の作品は今なお多くの観客に愛され続け、その遺産は映画芸術の重要な一部として輝き続けている。





[監督作品]

1921   24歳

La visita dell’incrociatore italiano Libia a San Francisco, Calif., 6-29 novembre 1921


1922   25歳

Fultah Fisher’s Boarding House


1926   29歳

当りっ子ハリー     The Strong Man


1927   30歳

初恋ハリイ     Long Pants
力漕一挺身     For the Love of Mike


1928   31歳

呑気な商売     That Certain Thing
So This Is Love
陽気な踊子     The Matinee Idol
闇を行く     The Way of the Strong
Say It with Sables
サブマリン     Submarine
渦巻く都会     The Power of the Press


1929   32歳

The Younger Generation
ドノヴァン     The Donovan Affair
空の王者     Flight


1930   33歳

希望の星     Ladies of Leisure
Rain or Shine


1931   34歳

大飛行船     Dirigible
奇蹟の処女     The Miracle Woman
プラチナ・ブロンド     Platinum Blonde


1932   35歳

たそがれの女     Forbidden
狂乱のアメリカ     American Madness


1933   36歳

風雲の支那     The Bitter Tea of General Yen
一日だけの淑女     Lady for a Day




1934   37歳

或る夜の出来事     It Happened One Night

其の夜の真心     Broadway Bill


1936   39歳

オペラハット     Mr. Deeds Goes to Town



1937   40歳

失はれた地平線     Lost Horizon



1938   41歳

我が家の楽園     You Can’t Take It with You



1939   42歳

スミス都へ行く     Mr. Smith Goes to Washington


1941   44歳

群衆     Meet John Doe


1942   45歳

なぜ我々は戦うのか     Why We Fight


1944   47歳

毒薬と老嬢     Arsenic and Old Lace


1946   49歳

素晴らしき哉、人生!     It’s a Wonderful Life


1948   51歳

恋の立候補宣言     State of the Union


1950   53歳

恋は青空の下     Riding High


1951   54歳

花婿来たる     Here Comes the Groom


1959   62歳

波も涙も暖かい     A Hole in the Head


1961   64歳

ポケット一杯の幸福     Pocketful of Miracles




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