グレタ・ガルボ
Greta Garbo
1905年9月18日、スウェーデン・ストックホルム生まれ。
1990年4月15日、アメリカ・ニューヨークで死去(腎不全・肺炎)。享年74歳。
本名グレタ・ロヴィーサ・グスタフソン(Greta Lovisa Gustafsson)。
身長170cm。
理髪店の見習い、デパートガールを経て、帽子モデルとしてPR映画に出演し、キャリアをスタートさせた。
無声映画時代のトップ美人女優。
36歳で引退。
グレタ・ガルボは、スウェーデン出身の女優であり、その美貌と神秘的な魅力でハリウッドの黄金時代において最も象徴的なスターの一人とされている。
ガルボは1924年にスウェーデンの映画『イエスタ・ベルリングの伝説』で映画デビューし、その後、監督モーリッツ・スティッラーに見いだされ、ハリウッドに渡った。
彼女のハリウッドデビュー作は1926年の『イバニエスの激流』で、この作品で彼女は一躍注目を浴びた。
続く『肉体と悪魔』(1926年)や『アンナ・カレニナ』(1927年)などの作品でその演技力と魅力を示し、スターとしての地位を確立した。
ガルボのキャリアにおいて特に重要な作品は、1930年の『アンナ・クリスティ』である。この映画は彼女の初めてのトーキー映画であり、彼女の声が観客に公開された。映画の宣伝スローガン「ガルボが話す!」は大きな話題となり、彼女のトーキー映画への移行を成功させた。
ガルボの演技はその後も『マタ・ハリ』(1931年)、『グランド・ホテル』(1932年)、『クリスチナ女王』(1933年)などの名作で高く評価された。
特に『椿姫』(1936年)や『ニノチカ』(1939年)などの作品では、彼女の深い感情表現と独特の存在感が際立ち、アカデミー賞に何度もノミネートされた。『ニノチカ』では、彼女のコメディ演技も評価され、新たな一面を見せた。
ガルボは1941年の『奥様は顔が二つ』を最後に映画界から引退し、その後の人生は公の場に姿を現さず、神秘的なイメージを保ち続けた。彼女のプライベートな性格と引退後の孤独な生活は、彼女の伝説をさらに強固なものとした。
グレタ・ガルボは、その時代を超えた美しさと演技力で映画史に永遠に名を残している。彼女の作品は今なお多くの観客に愛され続け、その存在感と神秘性は映画界における不滅の象徴である。
[出演作品]
1920 15歳
Herrskapet Stockholm ute på inköp
Herr och fru Stockholm
1921 16歳
Konsumtionsföreningen Stockholm med omnejd
En lyckoriddare
1922 17歳
Luffar-Petter
1924 19歳
イェスタ・ベルリングの伝説 Gösta Berlings saga
1925 20歳
喜びなき街 Die freudlose Gasse
1926 21歳
イバニエスの激流 Torrent
明眸罪あり The Tmptress
肉体と悪魔 Flesh and the Devil
1927 22歳
アンナ・カレニナ Anna Karenina
1928 23歳
The Divine Woman
女の秘密 The Mysterious Lady
恋多き女 A Woman of Affairs
1929 24歳
野性の蘭 Wild Orchids
A Man’s Man
船出の朝 The Single Standard
接吻 The Kiss
1930 25歳
アンナ・クリスティ Anna Christie
ロマンス Romance
1931 26歳
インスピレーション Inspiration
スザン・レノックス Susan Lenox (Her Fall and Rise)
マタ・ハリ Mata Hari
1932 27歳
お気に召す儘 As You Desire Me
1933 28歳
クリスチナ女王 Queen Christina
1934 29歳
彩られし女性 The Painted Veil
1935 30歳
ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞
1936 31歳
ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演女優賞
1937 32歳
征服 Conquest
1939 34歳
ニノチカ Ninotchka
ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演女優賞
1941 36歳
奥様は顔が二つ Two-Faced Woman
ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演女優賞
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