去年マリエンバートで
L’Annee Derniere a Marienbad
(フランス・イタリア 1961)
[製作] ピエール・クーロー/レイモン・フロメン
[監督] アラン・レネ
[原作] アドルフォ・ビオイ・カサレ
[脚本] アラン・ロブ・グリエ/アラン・レネ
[撮影] サッシャ・ヴィエルニー
[音楽] フランシス・セイリグ
[ジャンル] ドラマ/ミステリー/恋愛
[受賞] ヴェネチア映画祭 金獅子賞
デルフィーヌ・セイリグ (A 女)
ジョルジュ・アルベルタッツィ (X 男)
サッシャ・ピトエフ (M 夫)
豪華なバロック様式のホテルで、男Xはある女性Aに、前年この場所で二人が出会い、恋に落ちたと語りかける。しかし、女性Aはその記憶を否定し、全く覚えていないと言う。時間と記憶が曖昧に交錯する中で、彼らの関係や出来事の真実は次第に不確かになり、現実と幻想の境界がぼやけていく。物語は、謎めいた雰囲気の中で、人間の記憶と時間の不確実性を探る、抽象的かつ詩的な映画である。
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