ジョン・ウィック
John Wick
(アメリカ 2014)
[製作総指揮] ダレン・ブルメンタール/サム・X・アイデ/タラ・フィネガン/ケヴィン・スコット・フレイクス/ピーター・ローソン/エリカ・リー/アンドリュー・C・ロビンソン/ラジ・ブリンダー・シン/マイク・アプトン/ジョセフ・ヴィンチェンティ
[製作] エヴァ・ロンゴリア/マイク・ウィザリル/バジル・イワニク/デヴィッド・リーチ/ノエル・ローア/ジェイミー・ウィング/ダグ・モンティチオロ
[監督] チャド・スタエルスキ
[脚本] デレク・コルスタッド
[音楽] タイラー・ベイツ/ジョエル・J・リチャード
[撮影] ジョナサン・セラ
[ジャンル] アクション/クライム/スリラー
[シリーズ]
ジョン・ウィック(2014)
ジョン・ウィック:チャプター2(2017)
ジョン・ウィック:パラベラム(2019)
ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023)
キャスト

キアヌ・リーヴス
(ジョン・ウィック)
ミカエル・ニクヴィスト (ヴィゴ・タラソフ)
アルフィー・アレン (ヨセフ・タラソフ)
ディーン・ウィンタース (アヴィ;弁護士)
オマー・バーネア (グレゴリ)
トビー・レナード・ムーア (ヴィクター)
ダニエル・バーンハード (キリル)
ケヴィン・ナッシュ (フランシス)

ウィレム・デフォー
(マーカス)
エイドリアンヌ・パリッキ (ミズ・パーキンス)
クラーク・ピータース (ハリー)
イアン・マクシェーン (ウィンストン)
ランス・レディック (シャロン)
ブリジット・リーガン (アディ)

ジョン・レグイザモ
(オーレリオ)
トーマス・サドスキー (ジミー)
デヴィッド・パトリック・ケリー (チャーリー)
ブリジット・モイナハン (ヘレン・ウィック)
概要
『ジョン・ウィック』(John Wick)は、2014年公開のアクション映画。監督はチャド・スタエルスキ、主演はキアヌ・リーヴス。愛する妻を亡くした元殺し屋が、愛犬を殺されたことで復讐の道を歩むというシンプルなストーリーながら、ガンフー(銃+カンフー)のアクションと独自の暗殺者の世界観で大ヒット。以降のアクション映画に多大な影響を与えた。
ストーリー
かつて“ババ・ヤガ(ブギーマン)”と恐れられた伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)は、愛する女性ヘレンと結婚し、裏社会から足を洗った。しかし、ヘレンは病で亡くなり、ジョンは絶望の中にいた。そんな彼の元に、亡き妻が生前に手配していた一匹の子犬(デイジー)が届けられる。ジョンはその犬を通じて、ヘレンとの思い出を大切にしながら、孤独な日々を過ごしていた。
しかし、ある日、ガソリンスタンドでロシアン・マフィアのイオセフ・タラソフ(アルフィー・アレン)と遭遇。彼はジョンの愛車1969年型フォード・マスタング・マッハ1を気に入り、売るよう迫るが、ジョンは拒否する。その夜、イオセフは手下を引き連れてジョンの家に押し入り、ジョンを襲い、愛犬デイジーを殺し、車を奪う。ジョンは怒りに震え、再び殺し屋として復讐を決意する。
イオセフはロシアン・マフィアのボスであり、ジョンの元雇い主ヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子だった。ヴィゴは息子の愚行を知り、「お前が殺したのはただの犬じゃない。ジョン・ウィックの唯一の希望だったんだ」と嘆く。彼はジョンの恐ろしさを理解し、手下を総動員して彼を消そうとするが、ジョンは圧倒的な戦闘能力で次々と敵を仕留めていく。
ジョンは伝説的な暗殺者が集うホテル「コンチネンタル」を拠点に、ヴィゴの息子を追う。最終的に、ジョンはイオセフを始末し、ヴィゴとも決着をつける。戦いを終えたジョンは、廃墟となった動物病院で傷ついた自分を癒しながら、シェルターで新しい犬を引き取る。彼は再び歩き出し、物語は続編へとつながっていく。
エピソード
キアヌ・リーヴスの完全復活
『マトリックス』以来の本格アクション映画で、彼のキャリアを再びブーストさせた作品。
キアヌのハードトレーニング
役作りのために、銃撃戦(ガン・フー)、柔術、カースタントの訓練を数ヶ月間受けた。
監督はスタントマン出身
監督のチャド・スタエルスキはキアヌの元スタントマンであり、『マトリックス』でも彼のスタントダブルを担当していた。
低予算映画だった
予算はわずか2,000万ドル。しかし、リアルなアクションとスタイリッシュな映像で大成功を収めた。
“ババ・ヤガ”の誤訳
ロシアの民話に登場する“ババ・ヤガ”は本来「魔女」の意味だが、映画では「最恐の殺し屋」の意味で使われている。
デイジー役の犬は5匹
撮影には5匹のビーグル犬が使われ、すべての犬がキアヌに懐いていた。
愛犬デイジーの死は脚本家の実体験が元
脚本家デレク・コルスタッドが、実際に愛犬を亡くした経験からこのストーリーを着想した。
コンチネンタルホテルの設定
暗殺者専用のホテル「コンチネンタル」は、シリーズの重要な世界観として後の作品にも受け継がれる。
ジョンのスーツは防弾仕様
「タクティカル・スーツ」として、スーツに防弾機能を持たせる設定が作られた。
マスタングの破壊シーン
ジョンの愛車フォード・マスタングは、撮影で実際に破壊された。
キアヌは撮影中に負傷
撮影中、アクションシーンで実際に打撲や擦り傷を負いながら演じた。
ロシア語のセリフは練習済み
キアヌはロシア語のセリフを練習し、吹き替えなしで挑戦した。
クラブでの銃撃戦が撮影のハイライト
「Red Circle」クラブでのアクションシーンは、シリーズ屈指の名場面とされる。
シリーズ化は予定外だった
初めは単発映画の予定だったが、予想外のヒットによりシリーズ化。
興行収入は倍以上
制作費2,000万ドルに対し、興行収入は8,600万ドルを記録。
ジョン・ウィックの名前の由来
脚本家の祖父の名前「ジョン・ウィック」から取られた。
ニューヨークの地下世界
コンチネンタルや地下犯罪組織の設定は、次作『ジョン・ウィック:チャプター2』でさらに広がる。
敵役のヴィゴ役は当初別の俳優だった
撮影直前にミカエル・ニクヴィストに変更されたが、彼の演技は好評だった。
イオセフ役のアルフィー・アレンは本気でビビってた
キアヌのアクションがリアルすぎて、彼は本当に怖かったと語った。
実際の射撃訓練で圧倒的なスキルを披露
キアヌの銃撃トレーニング映像が公開され、プロの射撃インストラクターも驚愕した。
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