Z
Z
(アルジェリア/フランス 1969)
[製作] エリック・シュルンベルジェ/フィリップ・ダルジラ/ジャック・ペリン/アーメッド・ラシェディ
[監督] コスタ・ガヴラス
[原作] ヴァシリ・ヴァシリコス
[脚本] ジョルジュ・センプラン/コスタ・ガヴラス
[撮影] ラウール・クタール
[音楽] ミキス・テオドラキス
[ジャンル] ドラマ/ミステリー
[受賞]
アカデミー賞 編集賞/外国語映画賞
英国アカデミー賞 音楽賞
カンヌ映画祭 男優賞(ジャン・ルイ・トランティニャン)/審査員賞
ゴールデン・グローブ賞 外国語映画賞
全米批評家協会賞 作品賞
NY批評家協会賞 監督賞/作品賞
イヴ・モンタン (代議士)
イレーネ・パパス (エレーヌ:代議士の妻)
ジャン・ルイ・トランティニャン (治安判事)
ジャック・ペラン (フォトジャーナリスト)
シャルル・デネル (マヌエル)
フランソワ・ペリエール (検事)
ピエール・デュー (将軍)
ジョルジュ・ジェレ (ニック)
ベルナール・フレソン (マット)
マガリ・ノエル (ニックの妹)
『Z』は、1969年にコスタ=ガヴラス監督によって制作された政治サスペンス映画で、イヴ・モンタンとイレーネ・パパスが主演を務める。物語は、実在のギリシャでの事件を基にしており、平和主義者の政治家が暗殺され、その事件を追う中で、国家の深い腐敗と陰謀が明らかになる過程を描いている。
イヴ・モンタンが演じる政治家Zは、軍政に反対する活動を行っていたが、彼の暗殺をきっかけに、一見偶然に見える出来事が実は国家による計画的な犯行であることが暴露される。イレーネ・パパスが演じるZの妻は、夫の死後、真実を追求する姿勢を見せるが、国家権力による妨害に直面する。映画は、権力の腐敗や抑圧への鋭い批判を込めた作品で、当時の社会的・政治的状況を反映した内容となっている。
『Z』は、緊張感のある演出と巧妙なストーリーテリングで高く評価され、アカデミー外国語映画賞を受賞するなど、国際的に大きな反響を呼んだ。社会派映画の名作として、今なお強いインパクトを持つ作品である。
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