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アメリカン・グラフィティ American Graffiti 1973

アメリカン・グラフィティ
American Graffiti
(アメリカ 1973)

[製作]  フランシス・フォード・コッポラ/ゲイリー・カーツ
[監督]  ジョージ・ルーカス
[脚本]  ジョージ・ルーカス/グロリア・カッツ/ウィラード・ハイック
[撮影]  ジャン・ダルケン/ロン・イヴスレージ
[音楽]  ブッカー・T・ジョーンズ/チャック・ベリー/バディ・ホリー
[ジャンル]  コメディ/ドラマ
[シリーズ]  アメリカン・グラフィティ2(1979)
[受賞]
ゴールデン・グローブ賞 作品賞/新人男優賞(ポール・ル・マット)
全米批評家協会賞 脚本賞
NY批評家協会賞 脚本賞



キャスト

リチャード・ドレイファス
(カート・ヘンダーソン)

ロン・ハワード
(スティーヴ・ボーランダー)

ポール・ル・マット (ジョン・ミルナー)

チャールズ・マーティン・スミス
(テリー・‘ザ・トード’・フィールズ)

シンディ・ウィリアムズ (ローリー・ヘンダーソン)

キャンディ・クラーク
(デビー・ダナム)

マッケンジー・フィリップス (キャロル)
ウルフマン・ジャック (XERBディスクジョッキー)
ボー・ホブキンス (ジョー・ヤング)
マニュエル・パディーラJr. (カルロス)
ボー・ジェントリー (アンツ)

ハリソン・フォード
(ボブ・ファルファ)

キャスリーン・クインラン
(ペグ)




概要

『アメリカン・グラフィティ』は、ジョージ・ルーカスが監督した青春ドラマ。1962年のカリフォルニアの田舎町を舞台に、ティーンエイジャーたちの一夜を描く群像劇。

青春時代の輝きと切なさを音楽や車文化を通じて鮮やかに表現し、後の青春映画に多大な影響を与えた。公開当時、アメリカの若者文化を象徴する作品として絶大な支持を得た。


ストーリー

物語の舞台は1962年夏、カリフォルニアの小さな町。高校を卒業したばかりのカート(リチャード・ドレイファス)とスティーヴ(ロン・ハワード)は、それぞれの将来に向けて動き出そうとしている。スティーヴは恋人ローリー(シンディ・ウィリアムズ)と別れることを恐れながらも、遠くの大学に進学することを計画している。一方、カートは進学への不安を抱え、町を離れるべきか迷っている。

一夜の出来事が展開される中、車や音楽を通じて若者たちの青春が鮮やかに描かれる。街を走り回る車の中では、愛や友情、葛藤が交差する。愛車に乗り夜を謳歌するジョン(ポール・ル・マット)は、偶然出会った少女キャロル(マッケンジー・フィリップス)と予期せぬ冒険に出る。ラジオから流れるDJウルフマン・ジャックの声が、夜の出来事を音楽で彩る。

カートは街中で見かけた謎めいた女性に心を奪われ、彼女を探し求める。彼の中で町を離れるか否かの決断が揺れる一方、スティーブとローリーの関係も新たな局面を迎える。夜が明ける頃、それぞれが自分の道を選び始め、彼らにとって忘れられない一夜が幕を下ろす。



エピソード

  • ルーカス自身の青春時代が物語に反映されており、彼が育ったカリフォルニアの町や車文化が色濃く描かれている。

  • 製作費はわずか77万ドルだったが、全世界で1億ドル以上の興行収入を記録する大成功を収めた。

  • 映画の音楽は物語の雰囲気を大きく支える要素となっており、50曲以上のオールディーズが使用された。

  • 当時無名だったリチャード・ドレイファス、ロン・ハワード、ハリソン・フォードらが出演し、その後のキャリアを大きく飛躍させた。

  • 撮影は実際の夜間に行われ、スケジュールや予算の制約が多く、スタッフにとって過酷なものだった。

  • 実在のDJウルフマン・ジャックが出演し、若者たちの夜の象徴的存在として登場した。

  • 作品は1960年代初頭を舞台にしているが、50年代の文化や雰囲気を強調することでノスタルジックな世界観を作り上げた。

  • 俳優としての仕事が少なかったフォードは、この映画の役のために髪を切るのを拒否し、帽子を被ることで対応した。

  • 登場する車やファッションは徹底的に当時の雰囲気を再現しており、リアリティを高めている。

  • 本作の成功は、青春映画というジャンルに新たな基準を生み出し、後の多くの作品に影響を与えた。

感想

街中を駆け抜ける車や、夜の空気に溶け込む音楽が、青春の自由と儚さを鮮やかに描いていた。登場人物それぞれが人生の分岐点に立っている姿が印象的で、自分自身の青春時代を思い出すような感覚になった。

ノスタルジックでありながらも普遍的なテーマを持つ映画で、どの世代でも青春の思い出を重ね合わせて楽しめる作品だと感じた。夜が明けるまでのわずかな時間に詰め込まれた、輝きと切なさが胸に残る一本だった。

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