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カバーガール Cover Girl 1944

カバーガール(字幕版)

カバーガール(字幕版)

カバーガール
Cover Girl

(アメリカ 1944)

[製作] アーサー・シュワルツ
[監督] チャールズ・ヴィダー
[原作] アーウィン・S・ゲルシー
[脚本] ヴァージニア・ヴァン・アップ/マリオン・パーソネット/ポール・ガンジェリン/ジョン・H・カフカ
[音楽] ジェローム・カーン/ソール・チャップリン
[撮影] ルドルフ・マテ/アレン・M・デイヴィー
[ジャンル] コメディ/ミュージカル
[受賞] アカデミー賞作曲賞


キャスト

リタ・ヘイワース 
(ラスティ・パーカー/マリーベル・ヒックス)

ジーン・ケリー 
(ダニー・マクガイア)

リー・ボウマン (ノエル・ホィートン)
フィル・シルヴァーズ (ジニアス)
ジンクス・フォルケンバーグ (本人)
レスリー・ブルックス (モーリン・マーティン)
イヴ・アーデン (コーネリア・‘ストーンウォール’・ジャクソン)



ストーリー

『カバーガール』は、1944年に公開されたアメリカのミュージカル映画で、監督はチャールズ・ヴィダー。主演はリタ・ヘイワース、ジーン・ケリー、フィル・シルヴァース。リタ・ヘイワースが演じる美しいショーガールが、ファッション誌の表紙モデルとして成功を収める一方で、愛とキャリアの間で葛藤する姿を描いた作品。

この映画は、テクニカラーで撮影されており、視覚的にも非常に華やかで、当時の観客に強い印象を与えた。音楽はジェローム・カーンとアイラ・ガーシュウィンが担当し、ミュージカルナンバーも非常に人気を博した。

物語は、リタ・ヘイワース演じるラスト・ホーキンスがニューヨークの小さなナイトクラブで踊っているところから始まる。彼女は才能と美貌を兼ね備えているが、なかなか大きなチャンスに恵まれない。そんな彼女に、ファッション誌「Vanity」のカバーガールを決めるコンテストの話が舞い込む。ラストはこのチャンスを掴み、見事コンテストに勝利することで、一躍有名になる。

ラストの成功は、彼女の恋人でありナイトクラブのオーナーでもあるダニー(ジーン・ケリー)との関係に緊張をもたらす。ダニーは彼女を愛しているが、彼女が成功すればするほど、二人の間に距離が生じていく。ラストはファッション界での成功を享受しながらも、ダニーとの関係が冷え込んでいくことに悩むようになる。

エピソード

リタ・ヘイワースのスターダム
リタ・ヘイワースはこの映画でその美貌とダンスの才能を存分に発揮し、一躍ハリウッドのトップスターに躍り出た。彼女のパフォーマンスは映画の成功に大きく貢献し、「カバーガール」は彼女の代表作の一つとなった。

ジーン・ケリーのダンスシーン
ジーン・ケリーが踊る「Alter Ego Dance」(影のダンス)のシーンは、映画史に残る名シーンの一つとされている。これは、ケリーが自身の影と二重露光で踊るという革新的な演出で、彼のクリエイティブな才能が光る場面となっている。

製作背景
この映画は、第二次世界大戦中に制作されており、エンターテイメントを通じて観客に希望と夢を提供することを意図していた。そのため、映画は非常に明るく、楽観的なトーンを持っており、観客からも高い支持を得た。

ジェローム・カーンとアイラ・ガーシュウィンの音楽
映画のサウンドトラックには、ジェローム・カーンとアイラ・ガーシュウィンによる楽曲が多数収録されており、その中でも「Long Ago (and Far Away)」は特に人気を博した。この曲は映画を象徴するナンバーとなり、後にスタンダードとして多くのアーティストによってカバーされた。

衣装デザイン
本作の衣装は、トラヴィス・バントンが手がけており、特にリタ・ヘイワースの豪華なドレスは観客の目を釘付けにした。彼女が着用した衣装は、当時のファッションアイコンとなり、ヘイワースのスタイルが模倣された。



『カバーガール』は公開当時、批評家からも観客からも非常に高い評価を受けた。特にリタ・ヘイワースとジーン・ケリーのダンスシーンや、鮮やかなテクニカラー撮影が絶賛された。また、映画のミュージカルナンバーも高く評価され、映画のサウンドトラックはヒットした。

一部の批評家は、物語がやや薄いと感じる向きもあったが、それを補って余りある豪華なビジュアルとパフォーマンスが映画全体を引き立てているという意見が主流だった。また、映画の楽観的で夢のあるトーンは、戦時中の観客にとって特に魅力的だったと言われている。

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