スリーピー・ホロウ
Sleepy Hollow
(ドイツ・アメリカ 1999)
[製作総指揮] フランシス・フォード・コッポラ/ラリー・J・フランコ
[製作] スコット・ルービン/アダム・シュローダー/ケヴィン・ヤガー/アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー/マーク・ロイバル/セリア・D・コスタス
[監督] ティム・バートン
[原作] ワシントン・アーヴィング/ケヴィン・ヤガー/アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
[脚本] アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
[撮影] エマニュエル・ルベツキー
[音楽] ダニー・エルフマン
[ジャンル] ホラー/ファンタジー/ミステリー
[受賞]
アカデミー賞 美術装飾賞
SF&ファンタジー&ホラーアカデミー賞 女優賞(クリスティーナ・リッチ)/音楽賞
ボストン批評家協会賞 撮影賞
英国アカデミー賞 衣装賞
キャスト
ジョニー・デップ
(イカボンド・クレイン巡査)
クリスティーナ・リッチ
(カトリーナ・アン・ヴァン・タッセル)
ミランダ・リチャードソン
(レディ・メアリー・ヴァン・タッセル)
マイケル・ガンボン
(バルタス・ヴァン・タッセル)
キャスパー・ヴァン・ディーン
(ブロム・ヴァン・ブラン)
ジェフリー・ジョーンズ
(スティーンウィック)
クリストファー・リー
(市長)
リチャード・グリフィス (サミュエル・フィリップス)
イアン・マクダーミッド (Dr.トーマス・ランカスター)
マイケル・ガフ (ジェームズ・ハーデンブルック)
リサ・マリー (レディ・クレイン)
クリストファー・ウォーケン
(首なし騎士)
マーティン・ランドー
(ピーター・ヴァン・ギャレット)
概要
『スリーピー・ホロウ』(Sleepy Hollow)は、ティム・バートン監督によるゴシックホラー映画で、ワシントン・アーヴィングの短編小説「スリーピー・ホロウの伝説」を原作としている。
ジョニー・デップが科学的アプローチを重視する刑事イカボッド・クレーンを演じ、クリスティーナ・リッチがヒロインのカトリーナ役で共演。
首なし騎士が町を恐怖に陥れる中、彼の謎を追う物語は、独特の美術と映像美で観客を魅了する。
ストーリー
1799年、科学と合理主義を信じる若き刑事イカボッド・クレーン(ジョニー・デップ)は、ニューヨークから小さな村スリーピー・ホロウへ派遣される。村では首なし騎士が出没し、住民を次々と殺害しているという恐ろしい噂が広がっていた。
イカボッドは村でカトリーナ・ヴァン・タッセル(クリスティーナ・リッチ)と出会い、彼女の家族や村の有力者たちと交流を深めながら、事件の調査を進める。彼は科学的な手法を駆使して調査を進めるが、次第に超自然的な力が関与している可能性に気づき始める。
やがて、首なし騎士の正体が、戦争時代に遡る悲劇と復讐に関連していることが明らかになる。イカボッドは村人たちの隠された秘密や陰謀を暴きながら、カトリーナの助けを借りて騎士の呪いを解こうとする。
物語は、首なし騎士の復讐劇の背後にある人間の欲望や裏切りが次第に明らかになり、イカボッドが科学と信念の間で葛藤しながら真実に迫っていく展開となる。
エピソード
- バートン監督は、ゴシックホラーの世界観を徹底的に追求し、美術や照明で不気味な雰囲気を作り上げた。
- デップはイカボッドの繊細で臆病な性格をユーモアを交えながら演じ、キャラクターに独自の魅力を与えた。
- カトリーナ役のリッチは、神秘的な雰囲気を持つヒロインとして、映画全体のトーンに大きく貢献した。
- 村のセットは完全にスタジオ内に構築され、霧や光の演出で幻想的な雰囲気を作り出した。
- 首なし騎士のシーンでは、CGと実写を組み合わせた技術が用いられ、現実感と恐怖を両立させた。
- 首なし騎士の役を演じたウォーケンは、台詞がほとんどないにもかかわらず、存在感と恐怖を印象付けた。
- バートン監督らしいブラックユーモアが、緊張感の中に絶妙な笑いをもたらしている。
- 18世紀末の服装がリアルに再現され、キャラクターの性格や階級を反映している。
- 映画のスコアはダニー・エルフマンが担当し、不気味で壮大な音楽が映画の雰囲気を際立たせた。
- この作品は、バートンとデップの多くのコラボレーションの中でも特に緊密な関係が反映されている。
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