フロム・ダスク・ティル・ドーン
From Dusk Till Dawn
(アメリカ 1996)
[製作総指揮] ローレンス・ヴェンダー/ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ
[製作] ジャンニ・ヌナリ/メア・テパー/エリザベス・アヴェラン/ジョン・エスポジト/ポール・ヘラーマン/ロバート・カーツマン
[監督] ロバート・ロドリゲス
[原作] ロバート・カーツマン
[脚本] クエンティン・タランティーノ
[撮影] ギレルモ・ナヴァロ
[音楽] グレアム・レヴェル
[ジャンル] アクション/ホラー
[シリーズ]
フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)
フロム・ダスク・ティル・ドーン2(1999)
フロム・ダスク・ティル・ドーン3(1999)
[受賞]
SF&ファンタジー&ホラー映画アカデミー賞 主演男優賞(ジョージ・クルーニー)/ホラー映画賞
アムステルダムファンタスティック映画祭 シルヴァー・スクリーム賞
キャスト
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ジョージ・クルーニー
(セス・ゲッコー)
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クエンティン・タランティーノ
(リチャード・ゲッコー)
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ハーヴェイ・カイテル
(ジェイコブ・フラー)
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ジュリエット・ルイス
(ケイト・フラー)
アーネスト・リュー (スコット・フラー)
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サルマ・ハエック
(サタニコ・パンデモニウム)
チーチ・マリン (ガードマン/チェット/カルロス)
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ダニー・トレホ
(レザー・チャーリー)
トム・サヴィーニ (セックス・マシーン)
フレッド・ウィリアムソン (フロスト)
マイケル・パークス (アール・マッグロウ)
ブレンダ・ヒルハウス (グロリア)
ジョン・サクストン (スタンリー・チェイス)
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ケリー・プレストン
(ニュースキャスターケリー・フージ)
概要
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(From Dusk Till Dawn)は、ロバート・ロドリゲス監督、クエンティン・タランティーノ脚本・出演によるアクションホラー映画。犯罪者兄弟と彼らに人質にされた家族が、メキシコのバーで予想外の吸血鬼との死闘に巻き込まれる。前半は犯罪サスペンス、後半はホラーという二部構成で、ジョージ・クルーニー、タランティーノ、ジュリエット・ルイスらが出演。過激なアクションとユーモアが融合したカルト的な人気作。
ストーリー
凶悪犯罪者のゲッコー兄弟、セス(ジョージ・クルーニー)とリッチー(クエンティン・タランティーノ)は、銀行強盗を成功させた後、逃亡のためメキシコを目指していた。兄セスは冷静で計画的だが、弟リッチーは暴力的で衝動的な性格。二人は途中で人質を取ったり警察と銃撃戦を繰り広げながら、国境を越える手段を探していた。
そんな中、彼らは休暇中の元牧師ジェイコブ(ハーヴェイ・カイテル)とその子どもたち、ケイト(ジュリエット・ルイス)とスコット(アーネスト・リュー)を人質にしてキャンピングカーを奪い、メキシコへと向かう。彼らは深夜まで営業している「ティティ・ツイスター」というバーで仲間と合流する予定だった。
バーに到着すると、そこは異様な雰囲気を放つ場所で、訪れた客たちは粗暴なバイカーやトラック運転手ばかり。やがて夜が更けると、店員やダンサーたちが正体を現し、吸血鬼に変貌。店内は一瞬にして地獄と化す。セスたちは生き残るため、手を組むことになったジェイコブ一家や他の客たちとともに、吸血鬼たちに立ち向かう。
戦闘が激化する中、ジェイコブは家族を守るため自らも武器を手に取り、最後の抵抗を試みる。しかし、次々と仲間が犠牲になる中で、セスたちは明け方まで生き延びるために過酷な戦いを繰り広げる。太陽の光が吸血鬼たちにとどめを刺す鍵となることを知った彼らは、生存のため必死に戦い続ける。
エピソード
ジョージ・クルーニーのブレイク作
本作でセス役を演じたクルーニーは、それまでテレビドラマでの活動が主だったが、この映画で映画俳優としての地位を確立した。
クエンティン・タランティーノの脚本
脚本はタランティーノが執筆し、彼自身がリッチー役で出演。タランティーノらしいユーモアと過激な描写が随所に見られる。
特撮とメイクの工夫
吸血鬼の変身シーンには、特殊メイクとアニマトロニクスが駆使され、当時としては画期的な映像表現が話題を呼んだ。
撮影中の即興演技
多くのシーンでキャストの即興演技が採用され、特にクルーニーとタランティーノの掛け合いは自由に展開された。
ジャンルのミックス
前半の犯罪ドラマから後半のホラーへの劇的なジャンル転換は、当時の観客を驚かせ、映画の独自性を際立たせた。
低予算ながらの工夫
制作費は低かったが、ユーモアとアクションを盛り込むことで娯楽性の高い仕上がりに。
続編とスピンオフの誕生
本作の成功により、続編やテレビシリーズが制作されるなど、カルト的な人気を博した。
感想
前半は犯罪ドラマの緊張感、後半は吸血鬼との大迫力バトルと、まったく異なるジャンルが一つの映画で楽しめて最高。ジョージ・クルーニーのクールで頼りになるキャラがかっこよく、サルマ・ハエックの妖艶なダンスシーンは圧巻。吸血鬼との戦いのシーンは手に汗握る展開で、最後まで飽きずに観られた。少し過激だけど、意外と笑える部分も多く、エンタメとして大満足!
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