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マンハッタン Manhattan 1979

マンハッタン
Manhattan
(アメリカ 1979)

[製作総指揮] ロバート・グリーンハット/ジャック・ローリンズ
[製作] チャールズ・H・ジョフィ
[監督] ウディ・アレン
[脚本] ウディ・アレン/マーシャル・ブリックマン
[撮影] ゴードン・ウィリス
[音楽] ジョージ・ガーシュウィン
[ジャンル] コメディ/ドラマ/恋愛
[受賞]
英国アカデミー賞 作品賞/脚本賞
セザール賞 外国映画賞
LA批評家協会賞 助演女優賞(メリル・ストリープ)
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 作品賞/助演女優賞(メリル・ストリープ)
全米批評家協会賞 監督賞/助演女優賞(メリル・ストリープ)
NY批評家協会賞 監督賞

キャスト

ウディ・アレン
(アイザック・デイヴィス)

ダイアン・キートン
(メアリー・ウィルキー)


マイケル・マーフィ (イェール)

マリエル・ヘミングウェイ
(トレイシー)

メリル・ストリープ
(ジル)


アン・バーン (エミリー)
カレン・ルートヴィヒ (コニー)
マイケル・オドノヒュー (デニス)

カレン・アレン
(TV女優)

ウォーレス・ショーン
(ジェレマイア)




概要

『マンハッタン』は、ウディ・アレンが監督・脚本・主演を務めたロマンティックコメディ映画で、ニューヨークの洗練された都会文化と複雑な人間関係を描いた作品。

美しいモノクロ映像とジョージ・ガーシュウィンの音楽が融合し、ウディ・アレンの代表作として知られる。

共演にダイアン・キートン、メリル・ストリープ、マリエル・ヘミングウェイらが名を連ねる。


ストーリー

物語の舞台はニューヨーク。42歳のテレビ脚本家アイザック・デイヴィス(ウディ・アレン)は、仕事に不満を抱きながらも、洗練された都会生活を送っている。彼は17歳の高校生トレイシー(メリエル・ヘミングウェイ)と交際しているが、その年齢差に対する後ろめたさを感じている。

アイザックの元妻ジル(メリル・ストリープ)は、現在は女性と交際しており、離婚の経緯を暴露する暴露本の執筆を進めている。これに対して、アイザックは困惑と憤りを隠せない。

一方、親友のエール(マイケル・マーフィー)は妻がいるにもかかわらず、知的で気難しい女性メアリー(ダイアン・キートン)と不倫中。アイザックはメアリーに初めは反感を抱くが、やがて彼女の魅力に惹かれ、恋愛関係に発展する。

アイザックはトレイシーとの関係を終わらせ、メアリーと一緒になることを選ぶが、メアリーはエールとの関係を再燃させ、アイザックを振る。これにより、アイザックは自分の感情の未熟さやトレイシーに対する思いの複雑さに気づく。




エピソード

  • ウディ・アレンはこの作品を「ニューヨークへのラブレター」と位置づけ、美しいモノクロ撮影とジョージ・ガーシュウィンの音楽でその魅力を表現した。

  • 映画は完全にモノクロで撮影されており、都会の洗練された雰囲気を際立たせる効果を生んでいる。

  • 当時16歳だったヘミングウェイは、その年齢にもかかわらず成熟した演技を披露し、助演女優賞にノミネートされた。

  • メアリー役のキートンは、ウディ・アレンとの長年のコラボレーションを通じて培った独特のキャラクター性を作品に持ち込んだ。

  • ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」をはじめとする楽曲が、ニューヨークの魅力を象徴する役割を果たしている。

  • 映画の終わり方は曖昧で、アイザックがトレイシーに本当の愛を見つけたのか、単なる未熟さの延長なのかを観客に問いかけるものとなっている。

  • 公開当時、一部の批評家からは「過剰に洗練された」と評されたが、後にニューヨーク映画の金字塔として評価されるようになった。


感想

アイザックの不器用な恋愛観には共感しつつも、「この人、結局何がしたいの?」と突っ込みたくなる場面も多々あった。特に、トレイシーとの年齢差や、彼の自己中心的な行動にはモヤモヤさせられる。ただ、トレイシーがアイザックにしっかり自分の決意を伝えるシーンには、彼女の成熟した強さを感じた。

ニューヨークの美しい映像とガーシュウィンの音楽が、複雑な感情を抱えたキャラクターたちを優しく包み込むようで、どこかロマンティックな余韻を残す作品。

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