ボヘミアン・ラプソディ
Bohemian Rhapsody
(イギリス・アメリカ 2018)
[製作総指揮] デクスター・フレッチャー/ジャスティン・ヘイス/アーノン・ミルチャン/デニス・オサリヴァン/ジェーン・ローゼンタール/ブライアン・シンガー
[製作] ジム・ビーチ/リチャード・ヒューイット/グラハム・キング/ドナルド・サブラン
[監督] ブライアン・シンガー
[脚本] アンソニー・マッカーテン・ピーター・モーガン
[撮影] ニュートン・トーマス・シーゲル
[音楽] ジョン・オットマン
[ジャンル] 伝記/ドラマ/音楽
[受賞]
アカデミー賞主演男優賞(ラミ・マレック)/編集賞/音響編集賞/録音賞
ゴールデングローブ賞作品賞/主演男優賞(ラミ・マレック)
英国アカデミー賞主演男優賞(ラミ・マレック)/音響賞
キャスト
ラミ・マレック (フレディ・マーキュリー)
ルーシー・ボイントン (メアリー・オースティン)
グウィリム・リー (ブライアン・メイ)
ベン・ハーディ (ロジャー・テイラー)
ジョゼフ・マゼーロ (ジョン・ディーコン)
エイダン・ギレン (ジョン・リード)
アレン・リーチ (ポール・プレンター)
トム・ホランダー (ジム・ビーチ)
マイク・マイヤーズ (レイ・フォスター)
アーロン・マカスカー(ジム・ハットン)
メネカ・ダス (ジャー・バルサラ)
エース・バティ (ボミ・バルサラ)
プリヤ・ブラックバーン (カシミラ・バルサラ)
ダーモット・マーフィ (ボブ・ゲルドフ)
ディッキー・ボウ (ケニー・エヴェレット)
ジャック・ロス (ティム・スタッフェル)
アダム・ランバート (トラック運転手)
概要
『ボヘミアン・ラプソディ』(Bohemian Rhapsody)は、伝説のロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描いた伝記映画。監督はブライアン・シンガー(途中降板)とデクスター・フレッチャー。主演のラミ・マレックはフレディ役を熱演し、アカデミー賞主演男優賞を受賞。クイーンの音楽とフレディの波乱万丈な生涯を、圧巻のパフォーマンスと共に描き、世界的に大ヒットした。
ストーリー
1970年、ロンドン。ザンジバル出身の若者ファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、自分の音楽の才能を活かす場を探していた。ある日、地元のバンド「スマイル」のライブを観た彼は、バンドのメンバー、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)に自らを売り込み、新しいボーカルとして加入する。名前をフレディ・マーキュリーに改め、ジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わり、バンドは「クイーン」として活動を始める。
独創的な楽曲とフレディのカリスマ性により、クイーンは成功を収めていく。『キラー・クイーン』のヒットで知名度を上げた彼らは、伝説的な楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』を制作。しかし、当時の音楽業界では型破りな楽曲としてレコード会社に拒否されるものの、独自にプロモーションを展開し、大ヒットを記録する。
一方、フレディは婚約者メアリー・オースティン(ルーシー・ボイントン)と愛し合いながらも、次第に自身のセクシュアリティに悩み始める。バンドの成功が続く中、彼は次第に孤独を深め、悪友ポール・プレンター(アレン・リーチ)の影響で酒とドラッグに溺れていく。ソロ活動を持ちかけられたフレディは、バンドを離れることを決断するが、結局は孤独に耐えきれず、メンバーと再び団結することを選ぶ。
時は1985年。フレディはエイズに感染していることを知りながらも、伝説のチャリティーコンサート「ライブ・エイド」にクイーンとして出演することを決意する。そして、観客の大歓声に包まれながら『We Will Rock You』『We Are the Champions』を熱唱。彼の魂のこもったパフォーマンスは、世界中の音楽ファンに感動を与えた。
エピソード
ラミ・マレックのフレディ・マーキュリー化
彼は役作りのために何百時間ものクイーンの映像を観て、フレディの仕草や発声を徹底的に研究した。
ライブ・エイドの再現度
コンサートシーンは、実際の「ライブ・エイド」とほぼ同じセットとカメラワークで撮影された。
フレディの歯のプロテーゼ
ラミ・マレックはフレディの特徴的な前歯を再現するために、特注の義歯をつけて演技。
フレディの歌声のミックス
歌唱シーンでは、ラミ・マレックの声とフレディの実際のボーカル、さらにフレディのモノマネアーティストの声をミックス。
ブライアン・メイとロジャー・テイラーの監修
クイーンのメンバーが製作に関与し、音楽面での忠実な再現を保証。
ボヘミアン・ラプソディの制作裏話
映画ではレコーディングシーンが描かれるが、実際にこの楽曲の制作には180時間以上かかった。
フレディ役の最終候補
当初、サシャ・バロン・コーエンがフレディ役に決定していたが、制作側との意見の相違で降板。
監督交代のトラブル
撮影途中で監督ブライアン・シンガーが降板し、デクスター・フレッチャーが引き継いだ。
メアリー・オースティンの役割
映画では恋人として描かれるメアリーだが、実際には生涯にわたりフレディと親しい関係を維持。
ラミ・マレックのピアノ演奏
彼は撮影前にピアノのレッスンを受け、実際に演奏するシーンも多い。
ライブ・エイドの観客エキストラ
スタジアムの観客はCGとエキストラを組み合わせて作られた。
衣装の細部へのこだわり
フレディの衣装は可能な限り実際のものを再現。
クイーンのメンバーとの面談
キャストは撮影前に実際のクイーンのメンバーと会い、演技の参考にした。
フレディの孤独感の演出
映画では、彼が有名になるほど孤独を深める様子が丁寧に描かれている。
ロンドンの実際のロケ地使用
フレディの家やレコーディングスタジオなど、多くのロケ地は実際の場所で撮影。
ライブ・エイドの撮影は最初に行われた
映画の最も重要なシーンが撮影の最初に行われ、キャスト全員がプレッシャーを感じた。
「We Will Rock You」の誕生エピソード
ブライアン・メイが観客との一体感を生むために考案した楽曲。
ジョン・ディーコン役の俳優がそっくり
ジョゼフ・マゼーロが演じたディーコンは、本物と瓜二つだと話題に。
フレディのエイズ診断について
映画ではライブ・エイド前に診断されるが、実際にはもっと後だったとされる。
興行収入の大成功
世界興行収入は9億ドルを超え、音楽伝記映画史上最大のヒット作に。
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