ペギー・スーの結婚
Peggy Sue Got Married
(アメリカ 1986)
[製作総指揮] バリー・M・オズボーン
[製作] ポール・R・ギュリアン
[監督] フランシス・フォード・コッポラ
[脚本] ジェリー・リクトリング/アーリーン・サーナー
[撮影] ジョーダン・クローネンウェス
[音楽] ジョン・バリー/バディ・ホリー
[ジャンル] コメディ/ファンタジー
[受賞] ナショナル・ボード・オブ・レビュー 主演女優賞(キャスリーン・ターナー)
キャスト
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キャスリーン・ターナー
(マーガレット・‘ペギー’・スー・ケルチャー・ボデル)
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ニコラス・ケイジ
(チャーリー・ボデル)
バリー・ミラー (リチャード・ノーヴィック)
キャサリン・ヒックス (キャロル・ヒース)
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ドン・マーレイ
(ジャック・ケルチャー)
バーバラ・ハリス (イヴリン・アルヴォーグ・ケルチャー)
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ジム・キャリー
(ウォルター・ゲッツ)
ウィル・シュリナー (アーサー・ナグル)
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モーリーン・オサリヴァン
(エリザベス・アルヴォーグ夫人)
レオン・エイムズ (バーニー・アルヴォーグ)
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ジョン・キャラダイン
(レオ)
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ジョーン・アレン
(マディ・ナグル)
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ソフィア・コッポラ
(ナンシー・ケルチャー)
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ヘレン・ハント
(ベス・ボデル)
サチ・パーカー (リサ)
概要
『ペギー・スーの結婚』(Peggy Sue Got Married)は、フランシス・フォード・コッポラが監督したコメディドラマ。
キャスリーン・ターナーが主人公ペギー・スーを演じ、ニコラス・ケイジがその夫チャーリーを演じている。
タイムトラベルを題材に、主人公が若かりし日の自分に戻り、人生の選択や愛を見つめ直すストーリーが展開される。ノスタルジックな演出と深い感情描写が特徴。
ストーリー
ペギー・スー(キャスリーン・ターナー)は離婚問題を抱えた中で同窓会に出席する。夫チャーリー(ニコラス・ケイジ)との結婚生活が破綻した現実を抱えつつ、彼女は若き日の友人たちや思い出と再会し、人生がどこで変わってしまったのかを考える。壇上でクイーンとして祝福される中、突然意識を失い、気がつくと高校生だった1960年の世界に戻っていた。
ペギーは若い頃の家族や友人たちと再び過ごし始める。若々しい父母や無邪気な妹と再会し、高校時代の懐かしい生活を楽しみつつも、未来の出来事を知る立場から、人生の選択を見つめ直す。特に、未来の夫となるチャーリーとの関係が気にかかる。歌手を夢見る純粋な青年だった彼に惹かれる一方で、未来で訪れる結婚の破綻を知っている彼女は、この関係を進めるべきか悩む。
同時に、ペギーは別の男性との恋愛の可能性も考え始める。過去に戻ったことで、新しい選択肢が彼女の前に広がり、未来を変えられるのではないかという希望を抱く。しかし、家族との絆や友情、チャーリーとの愛が持つ意味を深く考えるうちに、ペギーは過去を変えることの影響と、それによって失うかもしれないものの価値に気づいていく。
エピソード
- 撮影中、キャスリーン・ターナーはニコラス・ケイジの演技スタイルに戸惑いを感じたと言われている。ケイジの独特な声のトーンや演技プランは物議を醸したが、結果的に彼のユニークなキャラクターを作り上げた。
- ケイジはコッポラ監督の甥であり、このキャスティングは親族関係も影響していたと言われている。
- ペギー・スーの高校時代と大人の感情を演じ分けるため、ターナーは自分の過去の写真や日記を見返し、青春時代の感情を思い起こして役作りに励んだ。
- 同窓会シーンでは、撮影前にキャスト同士で実際にパーティーを開催し、役柄の人間関係を自然に感じ取れるように工夫がされた。
- コッポラは、過去のノスタルジーと現在の現実を対比することで、人間の成長と選択の意味を描こうとした。
- 映画のサウンドトラックには、1960年代の名曲が多数使用され、観客にノスタルジーを感じさせる重要な要素となっている。
- 1960年代をリアルに再現するため、衣装や小道具、家のインテリアに至るまで、細部に徹底的にこだわった。
- タイムトラベルという非現実的なテーマを、家族や愛といった普遍的なテーマと絡めて描いたことが、独特の温かさを生み出している。
感想
昔の自分に戻れるなんて、誰もが一度は夢見たことがあるけど、実際に戻ったらこんな感じなのかなって思った。ペギーが若い頃の家族や友人と過ごすシーンは、懐かしさや切なさがじんわり伝わってきて、自分の青春時代を思い出してしまう。今だからこそ気づく家族や恋愛の大切さ。
ニコラス・ケイジの若さゆえの青臭さとか、キャスリーン・ターナーの大人の迷いが絶妙で、二人の関係に引き込まれた。途中、過去を変えようとするペギーの気持ちもわかるけど、やっぱり今の自分を作ってるのはその過去なんだなぁ。そんなことを考えさせられる場面がいくつもあった。
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